『情痴アヴァンチュール』．．．

全体的に陰鬱なムードなので、私好みの作風ではなかったのですが、
想いがすれ違い愛に傷ついても、愛に縋りつくように求め続けてしまう性分ゆえに
心のバランスを崩し不安定になってしまった
ガブリエル〔リュディヴィーヌ・サニエ〕のトラウマはなんとなくわかるような気がしました。
一見、ガブリエルはミステリアスな（魔性的な）女性に映るけど、
女性ならば心のどこかにそういう心理を秘めてそうにも思えるので、
ガブリエルは愛に一途なごく普通の女性に思えた。

　　　ボーイッシュさとコケティッシュさ
　　　あどけなさとセクシーさ

相反する魅力を併せ持っているリュディヴィーヌ・サニエだからこそ
ガブリエルの内在する心理（多面性）が伝わってきて成立した作品のように思えました。