『ずっとあなたを愛してる』:公式サイト
泉
紙一重
冒頭、ジュリエット〔クリスティン・スコット・トーマス〕は
15年ぶりに出所したばかりなのにタバコを吸う仕草が板につきすぎているような・・・。
後の場面でのタバコの煙を懐かしむ会話から
刑務所ではタバコを吸えなかったはずだよね?
妹・レア〔エルザ・ジルベルスタイン〕に「どうして養子をもらったの。」尋ねるジュリエット。
レアは「子供を産む気にならなかったの。」と答える。
この場面のレア役のエルザ・ジルベルスタインの表情がコワかったな~。
出所した姉を家に受け入れながらも姉への憎悪を心の内に抱えていそうな・・・。
エルザ・ジルベルスタインの演技にゾクッとさせられましたよ。
真実にたどりついたレアとジュリエットが怒鳴り合う場面は唐突すぎてひいたな・・・。
私はジュリエットが幼い息子を殺した動機は
まだ幼かったレアと息子に起因するとか
もっと複雑で衝撃的な真実を予想していただけに
“安楽死”という映画としてはベタな設定で拍子抜けしてしまいました・・・。
息子が病気だったというニュアンスしか感じとれなかったから何とも言えない面はあるけど、
息子は難病だったのかしらね?
もしそうだとしたら、検死すればわかるでしょうに・・・。
(服役の年数が少しは軽減されたかもしれないのにね。)
元医師で病理の研究をしていたジュリエットだけが
息子の病気に気づいたという事なのかしらね?
息子の病名を具体的に明かしてしまうと説明的になってしまうから
映画的には病名を明かさないほうが無難ではあるけど、
その分、リアリティを欠いてしまったような・・・。
それと、ジュリエットは試用期間の職場で協調性がない事を注意されながらも
それを反省し改めた様子もないのに正式に採用されるのはありえない・・・。
それで、部屋を借り自立へという結末もなんだかなぁ~。
私はそういった細かな部分が気になってしまったから
ジュリエットの心の再生への道筋に寄り添う事が出来ず・・・。
姉妹役のクリスティン・スコット・トーマスとエルザ・ジルベルスタインは
本当の姉妹かと錯覚するほど顔が似ていたし、
二人共、大半の場面がノーメイクで役に染まりきって演じていただけに
演出と脚本の細部の詰めの甘さが残念な作品でした・・・。
P.S.
クリスティン・スコット・トーマスはキャメロン・ディアスに似ているような?
エルザ・ジルベルスタインはエイミー・アダムスに似ているような?
息子を殺したと聴いた瞬間「出て行け」という人も居れば、むしろ積極的に関わろうという人もいる。そういう意味ではレアがいてくれた分だけジュリエットは幸せだったんだろうなと思いました。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
私はベタな設定が苦手なのです。。。
>息子を殺したと聴いた瞬間「出て行け」という人も居れば、むしろ積極的に関わろうという人もいる。
イギリス映画『BOY A』を観た時も思ったけど、それが社会の縮図なのでしょうね。
本人の意志以前に、受け入れる側の心構えによって大きく影響してくるから。
そういう意味では身内であるレアが最初に受け入れてくれた事は
ジュリエットにとっては心の支えにはなったでしょうね。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
真実が明かされてみれば映画としてはありきたりでたいした事なかったですよね・・・。
検死したらわかることなのに~と思ってしまいましたよ・・・。
TBありがとです♪わたしも、同感。
忙しくてこの記事だけコメ閉じてたんでした
なんか、結局はそういうことかぁ、、、って思っちゃいましたヨ。
なぜかすごく評価されてる作品だから余計にそこまでか?って思っちゃった~。
フローズンリバーも同じ理由で(ストーリーが、ではなくて)
そこまででもなかったでした
トラックバックのお返し&コメントありがとです。(*^-^*
妹レアの幼い頃の話をしたり勿体つけていたわりには、
「あーあ、ベタな真実やなぁ~。」と思っちゃいましたよ。
ブロガーさん達の間では好評のようだったので、
期待して観に行っただけにガッカリしました。。。
こういう現実味のない脚本でも
一生懸命演じていた姉妹役の女優さん二人が気の毒に思えてしまいました。。。
評価高い作品ですが、淡々としていてその理由も想像の域だったのでちょっと持った感覚が違いました。
「BOY A」はまさに社会復帰が失敗に終りましたが、こちらは恵まれた環境でしたね。
コメントのお返事遅くなってしまってすいません。m(_ _)m
動機は映画としてはありきたりでしたね・・・。
『BOY A』は救いのない世知辛さを突きつけられたような印象でしたが、
『ずっとあなたを愛してる』はヒロインの妹が姉を受け入れようとしてくれていたから
まだ救いがあったのかもしれないですね。