~青いそよ風が吹く街角~

映画(主にミニシアター映画)の感想文を軸にマイペースで綴っていきます。

*『シリアの花嫁』* ※ネタバレ有

2009-03-20 23:12:44 | 映画【アジア】


  シリアの花嫁:公式サイト

スイカ


花婿となるシリアの人気俳優タレル〔ディラール・スリマン〕は
結婚式当日朝?も普通に仕事していてビックリでした。
しかも、「写真を見て美しかったから」という理由だけで
イスラエル占領下のゴラン高原に住む
親戚のモナ〔クララ・フーリ〕を花嫁に決めたのも驚きました。

分断された領土の境界線と言えば
北朝鮮と韓国、かつての西ドイツと東ドイツのような
厳重な境界線というイメージだったけど、
この作品のシリアとゴラン高原の領土の境界線はまるで校門のような感じ。
警備が物々しくなくて出入国手続きも緩すぎなので、
いったいどうなることやらと思いながら観てしまいました・・・。

結婚はスイカと同じで割ってみないとわからないとはいえ、
交際をしていなかった親戚と結婚し、
家族には二度と会えないのにシリアに嫁ぐ覚悟を決めるモナ。
モナを見送るモナの姉:アマル〔ヒアム・アッバス〕・・・。
モナは新天地に何を見出そうとしているのだろうか?


P.S.シリアとゴラン高原について
1981年にイスラエルはゴラン高原をイスラエル領として一方的に併合。
イスラエル国籍を持つ事は出来るけど
シリア人(アラブ民族)として生活してきたゴラン高原の人達は
突然イスラエル人になる事は出来なかったそうです。

 シリア – Wikipedia

 
ゴラン高原 - Wikipedia


8 コメント

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Unknown (keyakiya)
2009-03-21 12:22:04
マイベストコレクションに入れる映画の一つです。
中東系映画は結構面白いですね。

結婚は「スイカ」ですか。
なるほどです。

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Unknown (KLY)
2009-03-21 14:37:56
コメ&TBありがとうございます^^

>シリア人(アラブ民族)として生活してきたゴラン高原の人達は
突然イスラエル人になる事は出来なかったそうです。

そりゃそうですよね。我々にしたってある日突然他国人になれといわれたって、ハイとは言えないです。映画は楽しむための娯楽ですが、たまには一歩引いてこういう作品を観ることも、自分の見識を広めるのに必要だなと、つくづくそう感じました。
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スイカ。 (BC)
2009-03-22 00:01:09
keyakiyaさん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*

中東系映画は本国よりも何年か遅れで日本公開される事が多いけど、
この作品のように庶民を描いた良い作品もありますね。

カメラマンのアリクがモナに
「結婚というのはスイカと同じなんだ。割ってみなきゃわからない。」
という台詞が印象的でしたね。

モナとタレルは親戚同士といっても
血の繋がりがあるのかはわからないので何とも言えない面はありますし、
交際のない結婚って古風な慣習のような気もするのですが、
交際し熱愛して結婚したとしても上手くいくとは限らないので、
モナが決意したのならば交際のない結婚もアリなのかもしれないですね。
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誇り。 (BC)
2009-03-22 00:10:49
KLYさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。(*^-^*

国籍がないというのは寂しいけど、
ゴラン高原の人達はアラブ民族としての誇りがあるのでしょうね。

私はあまりニュースを見ないので多分、この映画を観なかったら
シリアとゴラン高原に関して知らないままだったかもしれないです・・・。
こういう映画を観ると色んなお国事情を知り見識を深める事が出来ますね。
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こんばんは! (kira)
2011-04-11 23:58:50
TB,ありがとうございます。
映画は本当にいろんなものを見せてくれますね~。
政治的にも、宗教的にも、女性の側からみた結婚観というものに、
簡単に理解は出来ませんが、
それでも自分の人生を賭けて決意する姉妹の姿には思わずエールを送りたくなりました。
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家族の在り方。 (BC)
2011-04-13 22:45:34
kiraさん、こんばんは。
あらま、今回はTBのお返しナシなのね~。

日本とは国民性が違うので結婚までの安易な経緯には共感は出来ないものの、
自立し未来へ歩み出そうとする若者と
それをキチンと見届ける家族という構図は
どの国であっても慈愛に満ちた普遍的な家族の在り方なのでしょうね。
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あらま! (kira)
2011-04-13 23:24:06
TB,てっきり先に送ったつもりでいました。(焦っ)
大変失礼しました!

ちょっと旧い作品なので自分からはTB出来ないでいたところ、
先に下さってありがとう~

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お返し。 (BC)
2011-04-15 03:12:13
kiraさん、こんばんは。

最近は常連さんであってもトラバやコメントのお返しをくれない人もいるけど、
kiraさんは今までキチンとお返しくれていたので、「あれっ」と思ってしまって。。。
トラバのお返し下さりありがとうです。
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