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マッコリ
平安寿子の短編小説『アドリブ・ナイト』を映画化したイ・ユンギ監督が
それに続き平安寿子の短編小説『素晴らしい一日』を映画化。
貸した金を返してもらう為、以前付き合っていた男性と一日行動を共にするハメになった女性の姿を描く。
韓国映画の撮影日数は通常3ヶ月~6ヶ月で時間をかけて撮影するらしいのですが、
この作品の撮影日数は40日間。
数週間~1ヶ月以内で撮り終えるキム・ギドク監督並みの短期間ですよね。
台詞が少なめで自然な感じだったので、もしかしたら即興演出だったのかしら?
劇的な展開ではなく、感情を煽るような演出でもなく、淡々とした演出で韓国映画ぽくない作品でした。
お金が絡む物語だけどギスギスしていなくて、お金の貸し借りを通じた人と人との交流物語。
登場人物それぞれに事情があり、生活があり、貸借のやりとりでの意地や配慮もある。
どこかの街にもこういう人達がいるような気もしてしまうほど
何気にリアルな空気を感じたよ。
チョン・ドヨンは韓国映画界随一の演技派女優だとは認めていたけど、
美人だと思った事は一度もなかった私。
(↑ファンの方、すいません。m(_ _)m )
だけど、この作品で黒いアイラインのショートカットのモダンな風貌で
電車の扉にスラッと立っている彼女は
まるで往年のファッションモデルのような麗しさだったな。
『ユア・マイ・サンシャイン』『シークレット・サンシャイン』と重い役が続いていたけど、
今回は少しツンデレ?で現代的な普通の女性の役でしたね。
(重い役が多かった演技派女優さんの普通の役と言えば
『阪急電車~』の中谷美紀を思い出したりもしましたよ。)
チョン・ドヨンは『シークレット・サンシャイン』でカンヌ女優賞を受賞しても
ハリウッドの大作映画のオファーは断り、
自国の韓国作品にこだわり続けているポリシーは素晴らしいと私は思います。
ハ・ジョンウは背が高くて体格もガッシリしていて素敵なんだけど、
あの前髪はなんとかならないのかしら~?
(まっ、韓国では短い前髪が流行っているみたいだけどね。。。)
先輩女優であるチョン・ドヨンを引き立てながらキチンと呼吸を合わせて
能天気で飄々としたキャラクターを的確に演じたハ・ジョンウの演技は良かったですよ。
『その街のこども 劇場版』『台北の朝、僕は恋をする』もそうだったけど、
一日の物語の映画が近年は増えてきているのかな。
こういうマイルドなタッチの作風は私好みです。(*^-^*
思うように時間が取れず、ほぼ諦めムードです。
こういう作品って、見逃すとDVDもあまり置いてないので観に行きたかったのになあ~。
あまり重い作品は観たくなくて、、
でも察するに、想像、期待していたような出来だったのね。
近場にくるのを期待します。
「阪急電車」は逃さないようにしたいです!
淡々としたテンポのロードムービー風の作品なので好みが分かれそうな気もするけど、
原作が日本の小説だからか、
言語が韓国語ではなかったら日本映画かと錯覚するほどでした。
韓流ならではの劇的な展開や過剰な演出はないから、
韓流が苦手な人でも観やすい作品だと思いますよ。
『阪急電車~』はツッコミどころは数々あったけど(^-^;
出演者の等身大の演技や台詞は良かったです。
サービスデイに観るには丁度良い作品という感じかな~。