セレンは、金属材料かと思っていましたが、これが体に必須のものというので、戸惑いました。
セレンは、老化、動脈硬化、高血圧の予防効果があるのでした。
セレンは人体に必須の元素ですが、その量はわずかです。
必要レベルの倍以上で毒性があり、摂取し過ぎると危険です。必要量と中毒量の差がとても小さいため、サプリメントなどの摂取には注意が必要です。
水質汚濁、土壌汚染に係る環境基準指定項目になっています。
◎名前の由来は、
1817年、スウェーデンの化学者ベルセリウスとガーンによって発見されて、
ギリシャ神話の女神セレネにちなんで、セレンと名付けられました。
◎セレンの働き
・抗酸化作用(活性酸素の除去)
この作用には、過酸化脂質を分解する機能があるので、老化予防、免疫機能を高める
・環境汚染で生じた様々な毒性を軽減する
体内で作られる過酸化水素、
細胞膜・生体膜中のリン脂質の過酸化物・・これらを分解・無害化する酵素「グルタチオンパーオキシダーゼ」の構成成分です。
人の体内には体重1kg当たり約250μgのセレンが存在し、尿中への排泄により体内での恒常性が保たれています。
◎セレンの摂取方法
セレンは藻類、魚介類、肉類、卵黄に豊富に含まれており、通常の食事で不足することはありません。
セレンを多く含む食品・・
・ワカサギ99μg/80g
・イワシ94.5μg/80g
・ホタテ50μg/70g
・あおのり47μg/100g
・長ねぎ42μg/30g
・玄米ご飯21μg/120g
・うに220μg/100g
・しらす干し210μg/100g
◎1日の摂取目安
次の上限を目安に適量を摂取しましょう。
過剰摂取には十分注意しましょう。
1日の摂取量
成人男30~35μg 限度450μg
成人女25μg 限度350μg
摂り過ぎると脱毛や爪の変形、下痢、頭痛、吐き気などが現れることがあります。
必要レベルの倍程度以上で毒性があり、摂取し過ぎると危険です。
水質汚濁、土壌汚染に係る環境基準指定項目となっています。これはセレンの性質が硫黄にきわめてよく似るため、高濃度のセレン中では含硫化合物中の硫黄原子が無作為にセレンに置換され、その機能を阻害されるためです。