黒い老犬は電気ウナギイヌの夢をみるか

誰にでも人懐こく無防備な笑顔で近づくので、人からよく「犬みたいだね」と言われるのだが、最近それも意外とアリかなと思う僕。

布団

2018-03-21 05:49:52 | 子育て日記(過去~現在)
起きたついでに
長男が話しかけてきた

「父さん、僕の布団がないのだけれど」

布団が?

ないの?

「財布がない」とか「携帯がない」とかいう経験はあるが、「布団がない」発言は未知のレベル。父さん俄然やる気出てきちゃったぞ

「そもそも布団に何をしたの?」

「いや、言われたからベランダに干した」

「で?その布団は?」

「いつの間にかなくなっていた」


謎は全て解けた


予想通り 風で飛ばされていた布団は

自宅の裏庭の上で きれいに広がって

地面の上で しっかり一晩の役目を果たしていた

あっさり表現したが

何もない地面を

一晩温めて続けて

裏庭の真ん中に敷かれた布団

これは相当シュールな光景だ

笑いが止まらない




回収した布団を自室にファブリーズして干して

不完全ながら原状回復

次の「晴れの日」に干して問題解消




「風の日」には飛んでみるさ




そんなもんだから

掃除機の音

2018-03-21 05:16:03 | 子育て日記(過去~現在)
私学に通う長男の暦は我々と異なるようだが、プリント出さないものだから一切把握できない。

どうやら春休みらしい。

ずっと家にいる。

僕や次男は、仕事や学校や部活や塾なのに、長男だけずっと家にいる。

「休みでうちにいるなら、その間に掃除とか洗濯とか、自分のこときちんとやっておくんだよ。」

僕がそう命じたのが原因かどうかは知らないが、深夜12:00過ぎて鳴り響く掃除機の音に眠れない状況は困る。何故、今やる?明日終業式だから?

朝起きると、空っぽだった洗濯機パンパンに洗い物が詰め込まれていた。そもそもパンパンでは洗えない。しかし洗わねばならぬので、半分に分けて洗濯機を回す。
「洗濯物は洗濯機に入れればそれで完了」という発想が根底から違うのだが、そこは譲って「あんまりまとめて出さないで」と注意。

寝不足のまま大量の洗濯物を干し、
朝食を作る僕は、、



いや、



案外さ

悪くないかもしれない




ゲスですみません。

詐欺センサー2

2018-02-28 03:44:59 | 子育て日記(過去~現在)
最近詐欺センサーを装備した僕には、僕を騙そうとする人の気配が分かる。

騙されようが何しようが気づかなければ問題なかったのだが、カラータイマーついてしまった最近ではそんな呑気なことも言っていられないのだ。



そんな僕にある日、迂闊な長男がチラシとサインペンを持って近づいてきた。

「父さん、ここに父さんの名前を書いてくれないかな。」

そう言いながらチラシの裏面を差し出す長男に、僕の詐欺センサーがMAX音でアラームを鳴らす。

「何に使うんだよ、それ。」

「いや、何となく父さんの筆跡に興味があって。」

「嘘だろ。何に使うんだよ。言え。」



死んだ魚のような目になった長男がしぶしぶ持ってきたのは、恐ろしく下がった成績表と「親の署名欄」だった。これか。

「人を騙すんじゃねえっ」と一通り説教されて、長男は3階に逃げた。

「それにしても『父さんの筆跡に興味がある』っちゅう言い訳はねえだろ…」としみじみ呟く僕に、一部始終を横で見ていた次男が大笑いしながらこう言った。


「だよねぇ、ゴミ袋に書いてある名前の筆跡見れば済む話じゃん。」


僕の中の詐欺センサーが、けたたましい音で鳴りはじめた。


お前もか?

スペードのエース

2018-02-21 05:22:27 | 子育て日記(過去~現在)
朝会の最中に携帯が鳴った。

早足で体育館を出て電話に出る。
予想通り次男の中学校からだった。

「期末テストの10分前なんですけど、まだ登校してません。」とのこと。

マジか。

朝30分かけて起こして、ごはん食べさせて、「絶対遅れるな」と釘を刺して家を出たんだけどなあ。7:30前に「今すぐ家を出ろ」という確認電話を怠ったのが敗因か。

いろいろ心配だが、それどころではないイレギュラー対応に追われて1日が過ぎ、気がつけば夕方。

夕食の買い物をする僕に、次男からの電話が。

「ごめん。今日遅刻しちゃった。」

「聞いた。試験間に合ったのか?」

「試験は間に合った。」

「何で遅れちゃった。父さん起こしたじゃん。」

「また寝ちゃった。」

「そうか、もうすぐ帰るから少し話そう。」

以前の僕ならきっと怒鳴り散らしていただろう。
次男もそれを恐れて電話してきたんだと思う。

でも今の僕は、もう子どもたちを叱らない。

子どもたちが足りない部分を克服するには、結構な時間と手間ががかかるのだ。
最初からそれは分かっていたはずだ。

ずっと足りなかったのは、僕の方だ。



帰宅して、次男と久しぶりにいろいろ話した。
次男は次男で何だかいろいろ抱えて、それなのに親の目が行き届かず、たいへんだったようだ。

でもまあ、申し訳ないが、子どもたちにも今あるカードで戦ってもらうしかない。あとは僕がどれだけ強いカードになれるかだな。

僕が足りない部分を克服するには、結構な考察と努力が必要だが、スペードのエースを目指してやれるだけやってみようと思う。