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「薬物依存 恐るべき実態と対応策」 佐藤有樹、山本 卓 著

2013-05-10 01:50:43 | 今日の一冊
2013-22

2009年に世間を騒がせた酒井法子の覚醒剤事件と押尾学の合成麻薬MDMA事件。
この2つの事件から書き出されたこの本は、人が依存してしまう薬物を、覚醒剤、麻薬から睡眠薬まで広く網羅している。

・覚醒剤は麻黄(植物)から抽出されたエフェドリンなどを原料とした化合物であり、太平洋戦争の始まる2016年、大日本製薬からヒロポンとして発売された。「突撃錠」として特攻隊員に飲まされていたが、大戦が終わり大量に残ったあげく、軍部から一般市民に横流しされた。。。

・大麻(現在のマリファナ)は、世界各地に自生するクワ科の一年草から作られ、その有効成分であるTHCは脳内に受容体を持つ

・アヘンは、タイやアフガニスタンで栽培が盛んなケシから作られ、ついでモルヒネが取り出され、さらにモルヒネからヘロインが合成される。

なぜ、こういった依存性のある薬物に人々が走るのか、から始まり、中毒症状も含めて各々の診断基準もまで細かく書かれている。
著者が精神科医であることもあり、一般に人でも十分わかりやすい。
科学的に興味がある人も、最近の犯罪、あるいは警察小説好きな人も読んでおいて損はない一冊。
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