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その時自分が見たり感じり考えたりしていること
自分の足あととこれから歩いていく道

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2010-09-15 22:50:02 | technology
最近の教育現場はすごい。

ゆとり教育とかネガティブな面がメディアに取りあげられることが多いので将来の日本を憂う声も多いのですが、今日の杉並区の和田小学校の校長先生の話を聞いて、まったく見方が変わりました。

校長先生がかなり画期的なのですが、ICTを積極的に教育現場に取り込んで、かつ企業の教育プログラムのトライアルの場として教育現場を提供し、企業と相互に価値交換することでさらにICT環境を進化させていこという正のスパイラルを生み出されています。

DSを基礎教育の教材として取り入れ、ポケモンのICTトレーニングプログラムでパソコンの操作に慣れさせ、電子黒板とタブレット端末で平成教育委員会のような授業が実践されています。もはやコンピュータールームは形骸化していて一人一台教室にノートパソコンの環境と無線LAN環境が完備されています。

それも私立ではなくて、公立の小学校です。
体育の授業にもスピードカメラが取り入れられ、マット運動のスロー再生でフォームをその場で確認できたりします。

すごいのはICTだけではなく、農業体験やプールでのカヌー授業などリアルな体験学習にも創意工夫があって、子供達は活き活きしています。

紙と教育テレビからは得られない最新かつ膨大な情報がICTを使えばリアルタイムで入ってきます。
ICTは単なるツール、されどツール教師がそれをどう教育に活用するかがとても重要です。

社会の授業で仁徳天皇陵のスケール感を伝えるのもGoogle Earthで学校周辺の地図と仁徳天皇陵の写真を組み合わせればリアルな体験として生徒に伝わります。

理科の課外学習でタンポポの写真をそれぞれ撮ってきたものをピクトチャットみたいに電子黒板上で共有して、本物のタンポポの情報と比べたり、違う花があればその場で検索したり。

得られる知識の量やそこから新たな好奇心に発展していく可能性は自分たちが受けてきた教育から得られるものからは格段な差があります。

これが日本のデジタルネイティブの姿、アメリカや中国、韓国ではもっと進んでいると言います。

私たちの小さなお客さまはここまできているのです。
そんなお客さまたちにも新しいユーザー体験や感動を提供していくのは大きな課題です。

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