現役中、年長者から「君も私と同じくらい年になればわかるよ」とか「ぼくと同じ立場になれば見えてくるものがあるよ」と偉そうに言われたことがある。
「それでいいじゃないですか」と反論してたけど。
自分が年を取った時、絶対にこのような発言を若い人たちにするのはやめようと心に誓った。
ほぼほぼ、そのような発言をする輩はまず仕事ができない。周りから嫌われている。
そんな人が多かったね。
なぜそのようなことを言うのか・・・自分に自信がないからだろう。
定年後の再雇用は断った。理由はいろいろあるけど。
とにかく組織から離れて個として生きてみたかった。
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、職場・・・・いつも組織に属していた。
組織に属していると良い面もある。金はもらえる、人とのつながりも出来る、仕事も覚える、世間が見えてくる、達成感も得ることが出来る。
しかし、生活のすべてを組織に捧げる人生だった。土日の休みも月曜日からの組織人として生きるための休息、準備の日々だった。
新潟にいたとき、日曜日の夕方、1週間の予定を確認、必要な資料の整理、会議の議事録の確認などのため仕事場に出向くことがあった。
おれはそんなに仕事が好きなんだろうか?と自問自答したものだ。
現在はどうか?
ようやくにして静かに生活できるようになった。耳鳴りがうるさいけどWWW
なんだか偉そうなことを書いてしまった。仕事が出来る人間でもなく自分に自信があったわけでもない。
いざとなっても腹を斬る勇気もない。痛いから・・・・
あっそうか、がんの手術で一回斬った。すべて達成だ。
あとはお迎えが来るのを待とう。