都内散歩 散歩と写真 

散歩で訪れた公園の花、社寺、史跡の写真と記録。
時には庭の花の写真、時にはテーマパークの写真。

白浪五人男と鼠小僧のフィギュア 〈伝法院通〉 

2022-12-05 09:24:10 | 都内散歩
白浪五人男と鼠小僧のフィギュア〈伝法院通り東商店会〉    東京都台東区浅草(令和4年11月26日)

浅草に出かける度に壁にいるフィギュアは何の目的・経緯だろうか?と思っていました。
今回の訪問でこれらのフィギュアを撮影し、ネットで調べてみました
(参照: 2022 りっちゃんと親育ち、刀剣ワールド、他)
これらのフィギュアは、黙阿弥の住まいが近くにあったことに因み、「白波五人男」の盗賊たちが、現在では「商店街の用心棒の役割を担っている」という説明を日本駄右衛門が掲げています。
何よりも小粋な遊び心で見る人を楽しませ、街おこしにも一役買っているようです。
「白波五人男」は、原作は河竹黙阿弥で本外題は「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」という歌舞伎作品。
歌舞伎作品の中の「世話物」の人気作で、その中でも盗賊を主人公にした「白浪物」(しらなみもの)と呼ばれるジャンルの代表作。

道路上の日本駄右衛門

 日本駄右衛門は右手に告知を持つ

右手の告知文面

青砥稿花紅彩画あおとぞうしはなのにしきえ 
河竹黙阿弥の代表作で通称『白浪五人男』は鼠小僧と並ぶほど有名な盗賊達を描いた歌舞伎の演目として親しまれてきました。主役は五人の大盗賊。
用心棒となってこの通りを守っています。
注意深く探して下さい。
日本駄右衛門(にっぽんだえもん)
弁天小僧菊之助(べんてんこぞうきくのすけ)
南郷力丸(なんごうりきまる)
赤星十三郎(あかぼしじゅうざぶろう)
忠信利平(ただのぶりへい)
河竹黙阿弥
江戸時代幕末から明治にかけて大活躍した歌舞伎作家。
黙阿弥は当時、この通りの一角に住んで作家活動を行っていました。生涯に約360編もの作品を残し、現在でも多くの作品が演じられています。
主な名代表作は「三人吉三廓初買」「極付番隨長兵衛」一心太助でお馴染みの「芽出柳緑翠松前」など。

弁天小僧菊之助  弁天小僧は作者の黙阿弥が作り出したオリジナル人物


忠信利平  日本左衛門の手下で実在した忠信利兵衛をモデル


千両箱を抱えた ねずみ小僧次郎吉
ねずみ小僧次郎吉は江戸時代後期の盗賊。本業は鳶職と伝わる。
盗賊として、大名屋敷のみを狙って盗みに入り、貧しい人達にそれを施したとされ、後世に義賊として伝説化



五人の中では最年少の盗賊 赤星十三郎
実在した江戸初期の鳥取藩の元武士で、美少年の辻斬強盗・平井権八(ひらいごんぱち)がモデル




日本駄右衛門の手下で元漁師の船強盗 南郷力丸 

日本左衛門(日本駄右衛門のモデル)の手下で、実在した盗賊・南宮行力丸(なんぐうこうりきまる)がモデル。




 (注)南郷力丸と赤星十三郎のフィギュアは令和5年2月26日撮影 4月7日追加
  参照:刀剣ワールド、他

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