イベントなどでクラフトビールを飲む際に、「コンペで受賞したビールです!!」と案内されることありませんか。
世界ではビールのコンペティションが数々行われていますが、その審査会で出品ビールを厳正に評価するのに活躍しているのがビアジャッジです。
ビアジャッジは、ビアテイスターの上位資格にあたりますので、ビアテイスター取得後、ビールのスタイルの特徴や審査方法について詳しく学びます。
クラフトビアアソシエーションでは、年2回ビール審査会を開催してますがここでも、ビアジャッジの資格を取得された方々が活躍されています。
もちろん、日本だけでなく、経験を積むと海外のコンペティションに派遣されることもあるので活躍の場はさらに大きく広がっています。
本日はビアジャッジとして国内外で活躍されている加治 正慶さんをご紹介させていただきます。
加治さんは横浜のUna Casa de Gb Gb El Nubichinomのオーナーです。
そしてビアフェスでもビアジャッジと行くテイスティング・ツアーの先生としても活躍いただいています。
お忙しい中、加治さんより寄稿いただきました。
『ビアジャッジとはクラフトビアアソシエーション(以下CAと略)が開催する年2回ビール審査会に審査員として参加することの出来る同じくCAが公認する資格です。主催者と資格公認が同じ団体だとだいたいツマラナイことが多いのですが、このビアジャッジはちょっと違います。
CAは世界中のクラフトビールの団体とつながっており、このビアジャッジの資格を持っていれば、世界中のビールの審査会に審査員として参加することが出来るのです。多くの国の場合、審査員になれるのはブルワーだけだったりしますがこの資格を取れば、審査員になることが出来ます。
私は2011年にアジアビアカップ@シンガポール、2012年にオーストラリアンインターナショナルビアアワードに日本代表で派遣され、審査会に審査員とカンファレンスのスピーカーとして参加して参りました。その際にともに真剣に審査したほかの国の審査員との友好は未だ続いており、アジアビアカップ、インターナショナルビアカップで来日した際に親交を温めています。
また、各国の審査会では審査員として参加すると、最先端のレストラン、バー、パブで飲食出来たり、醸造長や社長自らに醸造所を案内していただける楽しみもあります。
また、一方で多くの方との関わりで得られる知識を利用して、ブルワーに有益なアドバイスも出来ます。
これらは私自身の経験ですが、すべてのビアラバーに同じ道が開いています。
ぜひビアジャッジの資格を所得し、一緒に審査をしてビールの世界をまた一つ深いところで楽しみましょう。
もう一つだけお伝えしたいことがあります。
それは「ビアジャッジの資格は自動車免許と似ている」ことです。車の免許を取ることはたまに「ID替わり」になっていますが、それが目的でなく、車を運転できることによる自由の獲得や世界の広がりなど取得してからの楽しみが目的です。ビアジャッジも同じです。
資格を取得して審査会に参加してこその楽しみ、レベルの高いビールの話は取得するに十分すぎるほどのおまけだと思っています。』
今後もジャッジとして活躍されている方をご紹介していく予定です。
ビアテイスターを取得された後はビアコーディネイターやビアジャッジとステップアップされるとさらにビアライフが充実すること間違いなしです。
セミナーのスケジュールは下記をご参照ください。
http://beertaster.org/seminar/application.html