べびたんの館

☆べびたんの暮らしぶりをご紹介します☆

☆ざしきわらしさん☆

2010年02月04日 | お気に入り

べびたんのお家には、ざしきわらしさんがいます。

ざしきわらしさんのいるお家は裕福です。

せやけど、べびたんのお家はそうでもないです。

ざしきわらしさんに聞きました。

なんで、家はそうでもないん?

ざしきわらしさんは言いました。

働かへんかったら、無理。

これでも、尽力していただいているそうです。

そういえば、働かへんわりには、裕福です。


ざしきわらしさんのお話では、節分が大事やそうです。

豆をまくのが大事やそうです。

「鬼は~外ぉ」「福は~内ぃ」

とまくと、座敷わらしさんも元気になるそうです。

歳の数だけまきます。

たくさんまきます。

一個か二個かなくなります。

それは、座敷わらしさんがつまんだのです。


べびたんはいつ豆をまくのか楽しみにしました。

座敷わらしさんがソファーに来ました。

べびたんたちのお隣に腰掛けました。

みぃみぃたちの様子を伺っています。

みぃみぃが、鞄から豆を出しました。

歳の数だけ・・・ものすごい量です。

と思たら、小さい袋です。

まあ、ええか。


と思たら、豆はまきません。

むしゃむしゃほぐほぐほぐほぐ。

巻き寿司をかじりはじめました。

「西ってどっち?」

そんな会話をしています。

「お茶入れよか」

食後のお茶です。

いよいよです。

ざしきわらしさんは、正座で待ちわびてはります。

ぶぅぶぅが、袋を開けました。

紙の上に豆を出しました。

少ないけど、高級そうです。

ざしきわらしさんもワクワクしました。

と、その時です。

ポリポリポリポリ。

ぶぅぶぅが食べ始めたのです。

みぃみぃがお茶を持ってきました。

一向にまきません。

「豆おいしいでぇ」

食べ散らかして終わりました。


べびたんは、ハラハラしました

声を掛けようにも、言葉が見当たりません。

ざしきわらしさんは、肩を落としました。

黙って立ち上がりました。

ぴょんとソファーから飛び降りました。

すっとどっかへ消えてしまいました。

べびたんは、心配です。

これからも、ざしきわらしさんは、いてくれはるやろか。

次に会うたら、話しかけよ思います。

世間話でもして気持ちを和らげます。

「来年は、大丈夫やからぁ」

言うて励まそ思います。

                        ☆べびぃ☆




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