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「耳朶」

~サイキンキニナル物事

「夜は短し歩けよ乙女」

2007年04月21日 01時17分26秒 | BooK
「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
鬼才モリミが放つ、キュートでポップな片想いストーリー!
◆おはなし◆
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。二人を待ち受けるのは奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった!



◆感想◆
森見登美彦さんといえば、「健全的妄想癖な男子×不思議少女ちゃんA×京都」
このお話も然り。



ともすると、アキバチックなお話になってしまうのですが、
このお話全体に爽やかな空気が流れているのは、
さすが森見登美彦さんってカンジです。



私が森見さんのお話で一番すきなのは、
「太陽の塔」です。
主人公男子といっしょになって泣きました。
こういう私は健全的妄想癖な女子なのでしょう。

「死神の精度」 伊坂幸太郎

2006年02月12日 16時59分43秒 | BooK
ミュージックを愛する死神。それだけで新たなイメージが浮かび上がる。
短篇という形式だが、ところどころで関係しあう゛仕掛け゛の見事さ伊坂氏ならでは。はっとするような気付きに思わずほくそ笑んでしまう。

「死」というテーマを扱っていながらも、残酷ではない。
決して万事ハッピーなエンディングではないのに。
切なさと希望の間で心がたゆたう感じ。

不条理なものごとのどこかにもきっと微かな光が差し込むと、思わせてくれる。