TRPG関係の備覚録

TPPGプレイ日記

パラサイトブラッド 「咲咲署の一番長い日」

2011年10月26日 | 日記
パラサイトブラッドのGMをやりました。スティールハート仕様のパワードスーツ警官物を。警官一人もいませんでしたが。


PC紹介
 
 蓮田・あかり   女 16才 
女子高生にして天才ASSドライバー。学校ではちょいとイタイ子扱い?狙撃銃の射程の短さに悶絶する実戦派。

 アレキサンドリア 女 22才
ASSのシステム担当情報技術者。無人機を自在に操る実力者だが、ネトゲ廃人の完全駄目人間。

 阿部・祐一    男 29才
DUSTから出向してきた暴走隊員。やり過ぎて投獄された過去を持つ。暴れていれば幸せの脳筋仕様。

 祝・来人     男 36才
各地を渡り歩く安全保安講師。師から受け継ぎASS搭乗経験あり。中二な名前の割にはまとも。


 舞台はサンプルシティ・咲坂市警察署、AM9:00。PC達は咲坂署に新しく配備された対悪魔パワードスーツASSの
テストパイロットである。4階で祝による初装着前の講習を受けるPC達。そんな中、けたたましいサイレン音が響き渡る。
サイレンがASSに搭載された「緊急警報」である事を即座に見抜いたものの、PC達は突然の出来事に困惑気味。


 さらに追い打ちをかけるように階下で爆発音が。保安上の凡例だと、ここで爆弾満載のトラックが突っ込んできます、と
窓から外を見る祝。何と半分正解。丁度トラックがエントランスに突っ込む所であった。違っていたのは積み荷が爆弾では
無く、悪の悪魔憑きヴィシャスだった点。突然のかちこみに署は大混乱である。


 さっそく最たる鉄火場である1階に喜び勇んで突っ込もうとする阿部を諌め、まずはASSを入手するため5階へ。
緊急事態という事で勝手に装着し、ASSの感知能力で現状を確認した後、作戦会議。まずは人命救助優先と爆破された
6階にあかりと祝が、システムダウンで混乱している3階電算室に専門家のアレキサンドリアが。どうもネトゲのデータが
本命らしいが。そして阿部は単独1階へ暴れに。まさか敵のうようよいる1階に単独で来る馬鹿がいるとは。


 まずは6階救出から。瓦礫をいとも容易く除けてASSの力を示すあかり。実はASS起動させてないので自前の力だが。
見事取り残されていた署長とその取り巻きを救出。応急手当にも成功し、意識を取り戻した署長に指揮をとるよう要請する
も、何と署長はあかりに丸投げ。露骨に失望を露わにするも、指揮権を受け取るあかりであった。


 続いては3階電算室。システムダウンで大わらわの所にアレキサンドリア登場。慣れた手つきでシステムとASSを接続し
あっさりと障害クリア。【情報技術】上級なんて考慮しとらんよ。ちょちょいとシステムを修復しつつ、さりげなくシステム掌握
プログラムを仕込んでおくアレキサンドリア。この悪役ムーブが後々面倒を持ち込む事に。


 さて注目の一階。しょうがないからボコ殴りで殺してしまおうか、とも考えましたが、殲滅では無く入り口シャッターを阻害
しているトレーラー排除に主眼を絞った為、連続判定で解決する事に。あっさりと突破され、トレーラーをASSの力を駆りつつ
引きぬき、1階中央に投げる阿部。何故外に出さないのか、はこの後使う気だからでしょう。後は残った敵の殲滅。


 途中電算室でネトゲを始めようとしていたアレキサンドリアを引き摺りつつ、あかりと祝が合流、戦闘へ。
さっそくあかりはトレーラーを投げようとするも、持ち上がらず。そのまま勢いを利用しトレーラーに飛び乗り、狙撃銃で普通に
敵を撃ち抜く。他の3人も続いて攻撃し、あっさりと戦闘は終了。思ったよりも余裕でした。


 勢いづいたPC達はそのまま地下1階駐車場に徘徊している敵の殲滅へ。戦闘は時間がかかるので判定で片付ける事に。
半数が電装化すらしないほど余裕で突破されちゃいました。そのままハイスピードで地下2階武器庫へ。あまりの速さに、
武器を持ち出すどころか、扉を開ける事すら出来なかった中ボス達と鉢合わせ、戦闘へ。


 それなりの強さの敵を用意したつもりでしたが、振り直しまくりで1人負荷が振り切れているあかりの最終駆動を皮切りに、
PC達の予想以上の破壊力に1ターンでボロボロ。反撃も祝の火炎放射で銃弾が溶かされる、という格好良い演出のだしに
されたりと散々。結局最初の戦闘とほぼ同じ結果と相成りました。ルルブの指針通りなのに、バランスのとり方下手?


 署内の危険分子の一掃に成功したPC達。しかし外にはまだ雑魚がうろうろ。この状況を打破するには頭を潰すしか。
という所で頼んでおいた内通者の調査が終了。ピックアップされたのは……アレキサンドリア。黒幕臭いロールプレイを
繰り返すから。まあ流石にPCラスボス化はアレなので、代わりに署長に頑張ってもらう事になりました。時間も無いし。


 他の3人が5階に充電に言った為、一人電算室で内通者割り出し作業を行うアレキサンドリア。モニターに思わぬ人物の
名が表示され、驚愕する彼女の後ろに、忍び寄る影が。そう、件の署長である。糾弾するアレキサンドリアに対し、開き直り
彼女に罪を着せ隠蔽しようとする署長。ピンチに他のPC達が駈けつける……のが若干遅かったような気がする。


 他PCの登場に、皆殺しを敢行する署長。最後の戦闘である。大事なパソコンのある電算室での戦闘に悲鳴を上げるアレキ
サンドリア。そんな彼女にかまわず、敵も味方もパソコンを掴んでは投げ掴んでは叩きつけ。むしろ見せつけるようでした。
敵は署長と秘書の二人。秘書がアレキサンドリアに接敵状態、味方とも分散という状況にイケる、と思いました。


 しかし現実は非常である。秘書もアレキサンドリアのビット攻撃により撃沈。ボスも阿部とのタイマンに持ち込まれ、他PC達
は綺麗に分散。阿部を中心に5mごとに三方に別れた布陣は、PC達の心の距離を示しているようで素敵でした。タイマン中
の阿部は追い詰める事に成功するものの、三方からの集中攻撃には耐えられず、署長は倒されたのであった。


 署長と秘書から悪魔寄生体を魔種吸引する前に、何故かこのまま抹殺する話を真面目にし出すPC達。リスクを鑑みて
諦めたものの、出来そうだったら殺す気だったのでしょうか?それは兎も角、元凶を倒し、見事事件を解決したのであった。
数日後、混乱から回復した署で、表彰されるPC達。しかし旅立ちの日が迫ってきていた。


 今回の功績から、新設ASS部隊としての活躍を望まれたPC達。しかし既にこの駄目な署に見切りをつけていた。あかりは
指名された隊長枠を辞退しフリーに戻り、祝は保安講師として全国行脚へ、阿部は今回の功績で古巣に戻る事に。そんなに
この署は嫌か。1人アレキサンドリアは残る事に。システムと署長の弱みを掌握し、署を陰から操る存在として。


 署を出て別々に歩いて行く3人、それをビルの窓から見送るアレキサンドリア。何故か暗雲が立ち込めてそうなEND。
そのうち無人ASSが警備についた警察署を攻略するシナリオがあるとかないとか。おしまい。