TRPG関係の備覚録

TPPGプレイ日記

比叡山炎上第二話「松永弾正謀反始末」 3

2007年05月30日 | CoC
続きです。


 信長に呼び出された三杉山一行。駄目もとで南蛮蛟本義の話をするとあっさりと貸し出してくれる。
いざと言う時には「(首を)刎ねよ」というお墨付きを貰い安心した三杉山一行、殺る気満々で信貴山城へ。
しかし信長様、一回に三文字以上喋らないので実にロールプレイが楽である。


 渡された南蛮蛟本義を手にとってみるあづみ。すると皮膚の下を何かが這いまわるような悪寒に襲われる。
これ以上の接触を嫌がったあづみに代わり、千迷がこの魔術書を読むことに。そこには地面に下に住む九度鬼と
呼ばれる化物のことが記されてあった。この化物が水を嫌がるという事までは判ったがそれ以上は判らずじまい。


 三杉山は今井宗久から三本ほど種子島を追加購入、春と千迷にも持たせ万全の状態に。
そして運命の十月十日、信貴山城で最後の会見が行われる。素直に南蛮蛟本義を差し出すPC達に対し、久秀は
開城を約束し最後の茶会へと招く。如何にも怪しげな茶をこれまた素直に飲む一行。お約束のように眠り薬が。


 皆が眠りに落ちる中、唯一人抵抗に成功したあづみ。エトの寝たふり作戦を実行。
起きていたら久秀に斬られるだけなので正解である。あづみが起きてるとは知らず「これから地下で儀式を行う」と
やたらはっきりした独り言を言う久秀。懇切丁寧に地下の入り口まで喋ろうとしてしまう。


 久秀が行った後、皆を起こすあづみ。部屋にあった茶器を三杉山が目利きをし、「この茶器は良いものだ」とか
言っている間に他の面子が久秀の覚書を発見。そこには平蜘蛛を通して九度鬼と交信、九度鬼の力を使い信長を
殺すという壮大な計画が書かれていた。あまりにも荒唐無稽な話に困惑する一行、しかし春の深遠なる知識はこれ
が可能であると告げていた。一行は儀式を止めるため久秀を追うことに。


 地下へひた走る一行が二階の大広間に到着した時、何者かの殺気を感じる。
天井に、掛け軸の裏に、襖の裏に忍者が隠れていたのだ。先手を打った種子島ズの中で春の銃撃が命中、一撃で
掛け軸裏の忍者を倒す。天井と襖の裏の忍者も術を使い抵抗するもふたばの拳、千迷の槍の前にあっさり倒れる。


 1階に到着し地下への入り口を探す一行。火薬庫を発見しどうにか使えないか相談する。
その間にあづみが覗いた部屋にはぐずぐずになった死体の山が。春の見立てで鎧武者の中身であることが判明。
もう一つの部屋で地下への階段を見つけ突入する一行。信貴山城最後の決戦の始まりである。


 地下には井戸が一つ、その前で久秀は平蜘蛛を片手に奇妙な呪文を唱えていた。
PC達の問いに答えず一心不乱に儀式を続ける久秀。儀式を止めようとすると四隅に控えていた鎧武者、九度鬼の
伝令である黄泉津醜女が襲い掛かってきた。


 最初の攻撃はあづみ。父の仇とばかりに久秀に必殺の北斗七点殺を放つ。この攻撃の七発のうち二発が大成功、
鎧の隙間を縫うように貫通し見事一撃で久秀を倒してしまう。「あの時殺しておけばよかった」などとお約束台詞を
言いつつ絶命する久秀。儀式を止めたと思いきや地下から何か巨大なものが近づいてくる気配が。


 残った黄泉津醜女達は久秀の死を気にすることなく襲いかかってくる。なぜかまた弓を撃つ三杉山を尻目に千迷
が槍の二連撃を放つも厚い鎧に阻まれる。敵の攻撃も失敗するもふたばの攻撃も受けられ膠着状態に。

 
 第二ラウンド、やっと槍を使う気になった三杉山の竜巻の型での攻撃が大成功、一撃で黄泉津醜女二体を倒す。
馬鹿をやっていてもダイス目が主人公だと主張する恐ろしい男である。千迷の攻撃は止めを刺すには至らず、
ふたばがMPを消耗しすぎ気絶するも、戦況は決したも同然。


 残った黄泉津醜女は逆転を賭け精神支配を実行するもダイス目に泣かされることに。
春の迦具土による援護を受けた千迷の一撃と三杉山の攻撃により黄泉津醜女は全滅。後は脱出するだけである。
平蜘蛛と南蛮蛟本義はあづみが回収し、皆一目散で地上へ。途中千迷が落馬するも被害は少量。


 気絶したあづみを誰も助けず、三杉山付き足軽の小平太(すっかり忘れてた)に押し付けるのはどうかと思います。
確認した所前回お付の足軽は長太でした。長太は一体何処に行ったのか?伏線かもしれません。


 皆が地上に到着した時点で地下の井戸から九度鬼ことクートニアンが出現、信貴山城を破壊しだす。
その衝撃的な光景を見た一同、ショックを受けあづみが父の幻影を見だし、千迷はパニックになり逃げ出してしまう。


 天正五年十月十日、松永弾正久秀は自爆して果てたという。その時平蜘蛛も失われたと信長に報告された。
そう、三杉山一行は平蜘蛛を献上することなく自らの手中に収めたのだ。これは魔道の力に魅入られての行動か、
それとも……。今も平蜘蛛は千迷の茶室に飾ってあるという。


 次回、織田信長の最期の時に迫る第三話にして最終話、「安土黄金城卍返し」
信長の最期を見届けたPC達はどのような決断を下すのか、こう御期待。



比叡山炎上第二話「松永弾正謀反始末」 2

2007年05月29日 | CoC
続きです。


 久秀の真意、そして欲するものを調査しようとするも何処から手をつけたらいいか判らず困惑する一行。
とりあえず吉田兼見が何か知っているだろうと京都に向かうことに。京都に到着後、吉田兼見に会いに行ったのは
何故かふたばと千迷の二人のみ。あづみは二条城へ、春は一条戻り橋へ、三杉山は六道珍皇寺へ。
完全に観光気分です。


 真面目に吉田兼見に会いに行った二人は、単刀直入に南蛮蛟について尋ねる。
すると吉田兼見は突然取り乱し命乞いを始める。千迷がお茶を飲ませ落ち着かせると、南蛮蛟本義と言う本につい
て語りだす。久秀に頼まれ吉田兼見が訳したその本は、地底に住む九度鬼と呼ばれる邪悪な神に接触する方法が
書いてあったという。そしてその本は現在信長が持っているらしい。其処まで話し、吉田兼見は気絶してしまった。


 一方観光にいそしむ三人、あづみは二条城近くの寂れた場所で父義輝の亡霊と出会う。
あづみは父に仇敵久秀を討つ事を誓った後、パワーアップアイテムをおねだりする。無論却下されたが。
春は一条戻り橋で霊視を敢行。様々な怨霊を見出してしまい一目散に退散する。触らぬ神に祟りなしである。


 三杉山は六道珍皇寺へ。あの世と繋がっているといわれる此処の井戸でなぜか使い魔を呼ぼうとする三杉山。
六分の一の確立で振らせた所、幸運(?)にも通りがかりのビヤーキーが登場。交渉するも無論失敗、襲われる。
ビヤーキーの一体くらい楽勝かと思いきや敵の一撃が大成功、後一撃で意識不明の所まで追い込まれる。  

  
 駆け付けたふたば達の助けにより辛くもビヤーキーを撃破する。しかしあまりにも阿呆な事でできた怪我のため
皆治療する気が無い模様。結局春が嫌々ながら術で治していた。それでもまだ危険領域であったが。


 次に一行が向かったのは生野銀山。久秀が此処で何を見たのか確かめに来たのである。
金堀衆の頭、五平に案内され坑道へ。この五平、PCの問いに無言で返すなど超絶的な怪しさを見せる。
五平を疑いながらも先に進む一行、奥で見つけたのは、人の手で掘られたとは思われぬ巨大な穴であった。


 巨大な穴なら馬乗っても大丈夫だと主張しだす千迷。千迷と三杉山は馬乗らないとかなり弱体化するのだ。
とりあえず許可したが会見時まで乗っているくらいだから唯の馬ではないということになる。
面白いので1d10織田信長表で正体決めるとこの馬は熟練の探索者に。思ったより妥当なものに。


 五平も知らぬこの怪しい坑道へ意を決して進む一行。あづみが先行偵察を進言し墓穴を掘る。
ちょっと行ってはすぐ戻ってくるあづみの偵察に業を煮やしつつ、最初に発見したのは壁に彫られた怪しい絵。
其処には槍が一本落ちていた。お経がびっしり書き込まれた飾り布がついたその怪しい槍をびくつきながらも拾う
三杉山、即座に飾り布を取ろうとするも明らかに封印っぽいそれを取るのは危険と周りに止められる。


 再び先行偵察をするあづみ。次に見つけたのは何かを貪る人型の化物四体。食屍鬼である。
皆に報告するため戻ろうとするも、焦ったのか足音を立てて化物に気付かれてしまう。そして始まるおいかけっこ。
期せずして味方の所へ敵を誘導したあづみ。戦闘開始である。


 千迷は即座に反応し前に出るも三杉山は今井宗久から何時の間にか買っていた種子島を撃ち外す。
壁が前に出なかったため食屍鬼に殴られるあづみ。身の危険を感じ火遁の術を使い、爆発を起こし身を隠す。
爆発の坑道への影響を鋭敏に察知したふたばは周りに警告するも、問題児達はあまり聞いていなかった。


 戦闘は千迷、ふたばの活躍により無事終了。春が成長を見越して杖で殴りかかれるくらい楽勝であった。
あづみの傷をお茶で癒そうとする千迷。流石にそれでは治らなかった。
ティオゴがいないので治療役が不足している。春の癒しだけではMPがいくらあっても足りない。

 
 怪我のことと断続的に響く地震で不安に駆られる一行。しかし何も得ぬまま帰る訳にはいかないと探索を継続。
次にあづみが見つけたのは久秀家臣と思われる怨霊。しかし面倒を恐れたためかスルーされる。
此処唯一の情報源をスルーされて少々悲しいGMであった。


 今まですっかり忘れていたNPCの五平、戯れにSANチェックするとあっさり狂気に陥る。
今までの暗さから一変、突然爆笑しだす。「ちょwwwwwwwwwwマジかwwwwwwwwwwww」など発言しだし、
PC達をかなり苛立たせることに。凄まじい勢いでキャラが立ち始める五平、これが死亡フラグであった。
 

 更に先に進むあづみ。地震の間隔が徐々に短くなってきて嫌な気配が漂ってきた。
不意に何者かの干渉を受けるあづみ。咄嗟にドーマンセーマンと五芒星を描き抵抗力を上げるも精神支配される。
意に反してふらふらと奥へ歩いていくあづみ。何とか手裏剣を落として仲間達に危機を伝えようとする。


 しかしここぞという時には嫌な連携を見せる他PC、便りはないのは無事な証拠とばかりに見に行こうとしない。
居たたまれなくなったふたばが探しに行き手裏剣を発見する。これは何かあったと皆を説得しあづみを探しに。
かなり奥で夢遊病者のように歩くあづみを発見。声をかけたり石を投げたりするも反応なし。


 捕まえるとあっさり正気に戻るあづみ。何があったか聞いていると奥から何か巨大なものが近づいてくる気配が。
脇目も振らず一目散に逃げ出す一行。特に馬に乗った二人は早かった。仲間も乗せず、いの一番に逃走。
お約束の如く五平が転倒。しかし誰も助ける素振りもなかったので、そのまま巨大な何かに押し潰されてしまう。


 五平の爆笑を含んだ断末魔を聞いても一切振り返らず走る一行。
前回のシナリオラストで振り返るとやばいと学んだらしい。中々良い勘している。結局何が来たのか判らずじまい。


 案内役の五平を失い迷うかと思いきや、千迷が道を覚えていて馬組は無事に脱出に成功。仲間は完全置き去り。
徒歩組の三人はあづみが馬の足音を何とか聞き分け見事迷わず崩れゆく坑道から脱出したのであった。


 久秀の欲するものは判明したが今だその企みは読めぬ一行。そこに信長からの呼び出しが。
遂に久秀との最後の会見の日を迎えた一行が目にするものとは。九度鬼とは一体。全ては信貴山城にあり。


 まだ続きます。無駄に長いですね。


比叡山炎上第二話「松永弾正謀反始末」 1

2007年05月28日 | CoC
 Call of Cthulhu・比叡山炎上第二話「松永弾正謀反始末」のキーパーを行ないました。


探索者紹介


 三杉山・川彦 28才 男 武将
槍術を使う尾張の猛将。改名しました。今回種子島や弓など遠距離攻撃にこだわる。


 四角・ふたば 女 16才 兵法者 
素手の技を振るう少女。スピリットをも殴れる技を身に付けた着実な攻撃手。唯一の常識人でもある。


 春 女 18才 歩き巫女
神道の術と癒しの術を使う巫女。冬の妹。なぜか姉からクトゥルフ知識を受け継いでいる。


 あづみ 女 16才 忍者
手裏剣術と忍術を使うくの一。前回の最後で姿を消した後、耶蘇教の教えを受け、帰ってきた。 


 千迷・法斎 男 50才 茶人
新参入PC。三杉山の屋敷内に茶室を持つ茶人。耐久力8でも槍を持ち前に出る。


 三杉山は三杉山口・卓彦と改名。何でも信長の信の字の一部分を貰ったとのこと。
しかし長ったらしく呼びにくい苗字に他のPCから非難殺到。仕方なく三杉山・川彦にすることに。
信長から「お前は口がうまいから」と言われ、口彦にすれば良いという案も出たが却下された。


 時は天正五年(1577年)9月。比叡山でのあの事件から早五年も経っていた。
金ヶ崎撤退戦での武功と比叡山から持ち帰った品々を献上したことにより信長の信頼を得ていた一行は、
信長から直々に新しい命令を得る。それは謀反を起こした松永弾正久秀への使者であった。


 久秀は将軍足利義輝を殺した男。そしてPCの中には自称足利義輝の娘、あづみが。
何と言う偶然。あづみは仇を討つ好機が来たりと、心の中で決意を固めるのであった。
というかGM言われるまですっかり忘れてましたそんな設定。


 「名物茶釜・平蜘蛛を渡せば許す」と伝えよと命じられた一行、平蜘蛛についての心当たりを千迷が判定。
成功したので形状(やたら平べったい奇怪な姿で蜘蛛の足のような飛び出しがある)を伝えると一同、実に嫌そう。

 
 命令を受け早速信貴山城へ向かう一行。まずはふもとの羽柴秀吉の陣を訪ねる。
そこで秀吉と明智光秀と会話をするのだがGMのロールプレイにPC達が過剰に反応する。どうやら怪しい何かが
透けて見えるらしい。三杉山は元上司である秀吉と少々会話するも、始終どす黒い腹の探りあいであった。


 秀吉から七日という期限を教えられ早速信貴山城へ。大手門に到着するも三杉山が殺る気満々。
5人で真正面から攻め滅ぼしてやると言わんばかりの態度である三杉山を他のPCが諌め、何とか門を通される。
使者というものは即刻叩っ切られるものだという偏見を皆が持っているせいか、どうにも攻撃的である。


 櫓の二階、大広間に通された一行は松永家の武将が揃う中、松永弾正久秀と対面する。
対する三杉山は実に堂々とした態度、堂々とし過ぎて馬に乗ったまま会見をしやがります。何処の傾奇者だ。
その上、始終見下した発言をする三杉山に松永家の武将が色めきたつも、当の久秀は三杉山を気に入った模様。


 信長の言葉を伝えるも久秀は首を縦に振らない。しかし信長が奪ったものを返せば渡そうと申し出てきた。
信長が久秀から奪ったものに心当たりがない一行。久秀の表情から何か秘密の品がある事を読み取った一行、
またもや実に嫌そう。GMのロールプレイが怪しさに拍車をかけている模様。


 会見の最後に久秀が平蜘蛛で茶を振舞ってくれると言う。怪しげな光と音を発する平蜘蛛を見て、御免被りたい
と思う一行であったが断る理由も思いつかず口をつける。その時、地が一揺れしたであった。
自棄に自信満々な久秀を怪訝に思いつつ城を出ようとすると千迷が城内の四隅に立つ鎧武者に気付く。


 千迷に促され鎧武者を注視する一行。すると三杉山が何を感じ取ったのか取り乱し、その場に蹲ってしまう。
鎧武者を霊視した春はその中身が人間ではないことを知るが、久秀もいるこの場では何も言わなかった。
三杉山がこうなってはこれ以上会見も続けられないと一行は城を後にしたのだった。


 秀吉の陣に戻り会見の結果を報告する一行。秀吉も何かを隠している事に気付くが深く探ろうとしなかった。
薮蛇を恐れてのことだろうか。いくらGMのロールプレイが怪しいとはいえ疑いすぎである。
どんなNPCでも平等に怪しいがモットーのGMです。


 報告が終わったところに堺の豪商、今井宗久が現れる。彼は最近の久秀の状況を伝えに来たのだ。
今井宗久の話では久秀は半年前に生野銀山の坑道に入り、熱に浮かされたように出てきて一言、「吉田兼見、
南蛮蛟の秘儀とは」と呟いたらしい。


 このまま手ぶらで信長の元へ帰ることのできない一行は、久秀の欲するものは何か調査を開始する。
久秀の態度、怪しげな平蜘蛛、春が霊視した鎧武者の化物、など再び怪異の影を感じざるをえなかった。


 続きます。



思い出の日々

2007年05月26日 | 日記
 比叡山炎上のシナリオが載っているRole&Rollの27号を買いまして。
前に書いていたキャンペーンに出れなかった人用シナリオにと考えていたのですが、これがまた丁度良い物で。
1話の比叡山炎上と2話の松永弾状謀反始末の間の話なのですよ。


 それも比叡山炎上で手に入れた魔術所、妖蛆の秘密の謎を調べるシナリオ。
丁度2話に出れないティオゴが魔術書持ってますし。主人公ポジションですね。幕間話として中々良さげです。
第2話の時点で三杉山陣営にいないティオゴ、果たして彼の身に何が起こったのでしょうか。ラスボス化か?


 というわけで買った当初はこんなに続ける気も無かった比叡山炎上ですが、最低4回はやることに。
下手すればPCラスボス化でそれを退治するシナリオも発生するかも。フラグは順調に立っているしなぁ。
予断を許さない状況です。時間は無いですけど。


 話変わりますが、昔所属していたサークルでソードワールドシナリオ「神官戦士が六人!」をやったと聞きました。
このシナリオ、私にとっては思い出深いもので。と言っても実プレイは無いんですけどね。
GMするつもりだったのですよ、ガープス・コクーンで。もちろん少々改変して。


 シナリオ名のとおり宗派の違う神官が6人出ます。これがそれぞれの信仰の紹介になると思っていたのですよ。
何てったってコクーンはソードワールドのパロディ世界、6大神の信仰も色々変になっています。
どんだけ変になったか口で説明するより実物を見た方がわかりやすいと思い、全部出せるこのシナリオを使う気
だったのです。その頃はコクーンを流行らそうという邪念が少しあったもので。

 
 ソードでやった後、直ぐコクーンでやって違いを楽しむ、という事も考えていたのですがその頃はGMに力入れて
なくて結局やらなかったのです。それで今ごろ懐かしい題名を聞いて色々思い出してきました。


 ファラリスことダラディス信者はアナーキーな領主に賛同したり、ファリスことフォレス信者は高い所から現れて
口上を述べたいだけだったり、ラーダことクーダ信者は特ダネ掴みたいだけだったりするわけです。
どいつもこいつも教えに関係する不利な特徴持ちなので直ぐに暴走する、そんなシナリオ。


 元のシナリオ自体が単純で短めなので、暗黒神信者のNPCを出して場を引っ掻き回そうとか考えていました。
領主が雁字搦めに縛られていて、何事かと思ったら領主は縛る統一神ヴィーザール信者で自分で縛った変態
だっだり、九人兄弟の裏芸術神ドゥーディンの信者が唐突に始めた即売会に売られている「領主×領主の弟」本に
シナリオのヒントが隠されていたりするわけですよ。


 他にも愛想と破壊の神テ・ヨーコ信者がごろごろ甘えていたり、いかもの喰いの神ロシ信者が酒池肉林したりと
引っかき回すネタには事欠きません。そんなにシナリオに絡まないキャラばかり出して大丈夫かとお思いな方も
いらっしゃるでしょうがそれは心配ありません。私は当時のPL達の突っ込み能力を信頼していましたから。


 といってもコクーン特有突っ込み技能「いいかげんにしろっ!」を取っているキャラは稀少でした。
では何故信頼できたかというと皆ハードなどつき漫才の使い手だったからです。具体的に言うとすぐ攻撃する。
ちょっとボケたら全力攻撃技能+4で重要器官狙いと言わんばかりに殺しにきてました。
ボケNPCがちょいと増えた所で片っ端から(ピッケルなどで)突っ込んで退場させてくれるから安心だったのです。  


 ちょっとチンピラが女性に絡もうとした途端にクロスボウで撃つ俊敏な突っ込みや、たとえ仲間であろうが馬車で
轢き殺すダイナミックな突っ込み等、伝説になる様な突っ込み名手ばかりでした。何であんなに荒んでたんだろう?


 とまあ美しい思い出を反芻した訳です。久々にコクーンがやりたくなってきました。
と言っても流石にキャラ作りから始める時間の余裕はなさそうです。もっと問題なのは以前より確実にパワーアップ
しているだろうPL達に対抗できるか、でしょうけど。きっと無理ですね。

 





宇宙が広いからって適当な設定を作るのは良いのだろうか

2007年05月20日 | サタスペ
 迷キンリプレイ2巻により、車椅子の爺が格好良いことが証明された事ですし「プレスリー対ミイラ男」話の続きを。
ここまでこの作品にこだわる理由は題材が面白いから、だけでなくサタスペにプレスリーのデータがあるからです。
今回はそのデータを使用した場合の「プレスリー対ミイラ男」シナリオを考えてみましょう。


 敵データとして存在するのでプレスリーは敵として扱います。PC達はプレスリーとミイラ男の戦いに巻き込まれる
形でシナリオに関わっていきます。つまりはエイリアンVSプレデター方式です。

 
 一定の年齢に達したプレスリーは成人の儀式としてミイラ男と戦います。その場に居合わせたPC達はプレスリー
と戦いの中奇跡の交流を果たし(音楽性の一致とかで)、力を合わせてミイラ男を倒すのです。
プレスリーが完全に宇宙の種族になってますがまあそれはそれで。MIBでも「故郷の星に帰っただけ」と言われて
ますのでプレスリーばかりのプレスリー星があるのですよきっと。


 プレスリーをプレデター相当として扱ってますが、データはそのままですので金持ちだけど大して強くありません。
つまりは光学迷彩もないし、プラズマ砲などの武器も持ってません。しかし何故か自決用の洒落にならない威力の
爆弾は持ってます。なので死ぬと周りを巻き込んで爆発するので大変、プレスリーが死なないよう気をつけましょう。


 プレスリーと交流を果たすためチームカルマ・楽団を使うと良いでしょう。
楽団を使えばピラミッドの頂点でプレスリーと一緒に、大量のミイラ男相手にライブをするという素敵な最終決戦を
行うことができます。もちろん判定の成功度合いによってファンが増えます、ミイラの。


 とまあ色々話しましたが原形留めてないですね。爺も老人ホームもジョン・F・ケネディもいないし。
しょうがないので全部老人ホーム内の話にして(ピラミッドも内臓)、ミイラ男を年寄りに、ラスボスはケネディで。
つまりラストはプレスリー対ケネディのライブ対決ですか。ケネディは演説な様な気もしますけど。


 プレスリーにばかり焦点を当ててミイラ男についてはまったく触れませんでしたね。書くことなかったんです。
資料が無いんですよ、死霊だけに。ミイラに魅入られる、という事は残念ながら無かったわけです。
こういうことばっかり書いているから実生活にも影響が出るんですよね。駄洒落はほどほどに。