これは台湾の大学生に、たぶん元MLBのコーチが教えた練習方法です。
腰部旋轉訓練-張丈エ霖
手や腕を使わないで、体幹(胴体)の主導でバットを振る練習です。
手や腕を使わないからと強く打てないのではないか、と思われるかもしれませんがそうではありません。
体幹主導だと、よりボールを引きつけて、呼び込んでインパクト出来るし、いわゆるバットが巻き付き、脇がしまって、慣性モーメントが小さくなり、鋭い、本当の意味で「コンパクト」なスイングになります。
この動画の様にボールを打たなくても素振りだけでも効果あります。
ちなみに↑の動画で最初に出てきた人の方が振り切っていてベターだと思います。
では「体幹主導」といっても、体幹のどこを意識して動かすのかは人それぞれ違うところがあります。(右打者で書いています)
「お腹で振る」
「腰で振る」
「仙骨から動かす」
「体幹の右サイドをボールにぶつける」
「右股関節から首の右側までの軸を意識する」
「背骨の軸を意識する」
「左肩甲骨のリード」
上記の様に、バッティングの技術論者で色々意見がありますが、自分でやってみて、一番しっくりするやり方を選んだらいいでしょう。
まずお薦めは、「お腹で振る」と「右脇に横に向かってバットが半分ほど生えているイメージ」は割と簡単で良いと思います。
体幹主導で実際にボールを打つ時は、バットを持った手や腕の力を抜いて、上げたまんまでほっておいて、つまり意識をしないで、お腹ならお腹で打って行く。
ボールに当たる当たらないは気にしない。
たぶんそれまでより、より引き付けた方がミートする確率が高くなるはずです。
試してみて下さい。
これ以下は完全に余談ですが、ピッチャーは草野球でしかやったことがなく、他人にピッチングでどうこう言えるものはないのですが、たまにあるところで、バッティングピッチャーをやらさせて頂く機会があり、そのために練習をしています。
それでどうしたら「腕か振れて、指先にボールの縫い目がかかる」かをテーマに色々試してみたところ、一番よかったのは、
「投げる肩の上にボールがのっている」というイメージでした。
そうですあくまでこれはイメージで、実際に肩の上にボールがあるということではありません。
投げる直前に、ボールを持っている手や腕の力を抜いて、その存在を意識しないで、投げる肩のあたりから動かしていくと、腕が鞭の様に振れて、指先が痛くなるほど縫い目にかかりました。
キャッチャーに聞いてみると、その時のボールは回転が良く、キレているそうです。
もしよかったら「投げる肩の上にボールがのっている」を試してみて下さい。
もちろん最初はコントロールは気にしないでやってみて下さい。