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     奥友志津子 フリースケッチ Ⅰ

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推手の講習会

2013-09-18 16:05:53 | 太極拳つれづれ

昨日 太極拳の練習の一環で、推手の講習会に花巻に行ってきました。

まあ、普通の人は 太極拳はなんとな~く知っていても 推手なんての知りませんよね。

太極拳は一人で 套路(型の順番)を演舞するのですが、推手は二人で力のやり取りをします。
結構 上級の練習です。

絵に描くとこんなふう。

推手
実際に動いているのはこんなふう

これねえ、見た目はごーく簡単に見えるのですが、
そんなに 甘いものではぜんぜんないのだ。

推手の練習は去年から始めました。
一回2時間の講習会が 年に6回あるので、私は昨日で11回講習会に出たのかな。

まだまだ初心者で、単推手をしています。

手を合わせて ただぐるぐるしているだけに見えますが 驚いたことに普通の人は 向き合って手の甲をやさしく合わせる--そして手の甲で 押したり押し返されたり 相手の力に合わせて静かに動く ってことができなかったりする。

びっくりするほど 全然できない人が大勢いる!

人によっては、怯えてしまって、やさしく甲を合わせる それだけのことができない人もいました。
実際 そんな人と組んだこともあるのです。

みな、どんなにか 他の人を警戒して、怯えて生活していることか・・・と思います。

こうしてみると 身体はその人の存在そのものというか、精神のありようがそのまま現れているものだと実感できます。

よくあるのが、相手の力を感じる前に「こう動くんだ!こうでなくちゃ!」って 頭でシミュレーションした動きをしちゃう人。
勁力を足裏から伝えるのではなく、力でぐいぐい押してくる。

身体の芯から力を伝える・・・ってことが まだピンときていないレベル。

 

推手をしていると 人との会話に似ているなあ、って いつも思うのです。

同じレベルの人同士だと スムーズに楽しく練習できて 自分もやるべきことをやった 爽快感や気持ちよさがあるのですが、
こちらの力を渡しているのに、全然受け取ってくれずに 返すこともできない人との練習は なかなか楽しくない。

ああ、この人は普通の会話をしていても 相手の世界を感じてそして それに返答することが難しい人なんだろうなあ・・と思う。
(これは一般的な会話よりも ちょっと深いレベルでの話しですけどね)

もちろん 練習のために行っているので、必要があることだし、そういう人にもせっせとあれこれ説明しながら こちらの力を渡してはいますよ。
うん、それも練習のうち。

 

あ、私はどうも基本的に他者に対しての感受性が強いようで、相手と繋がって相手の力を感じるまでは 割と簡単にできるのです。

でも、動き始めるとどうも余計な力が入ってしまって難しいのですよね。
まあ、私は物覚えが遅いほうなので、じっくりじっくり これからも鍛錬してゆくのですわ。

 

太極拳ってのは、私には身体意識を極限まで磨くためのツールのように思えます。
今まで色々な発見があって 面白いので ちょっと太極拳について書いてゆきます。