「山で鹿に会ったら鹿を轢け」と昔米国で山男達に教わった。夜、くねくね山道に車を走らせる。何十個めかのカーブを曲がる。そこに光る目を見つける。動物だ。ぶつかる! そこで急ブレーキをかけたり、ハンドルを切ってはいけない。轢け。そのためにチェロキーやランドクルーザーには、ゴツいバンパーが付いてるんだ。轢かなかったら、あんたが死ぬよ、と。山道は往々にして、片側が山肌で片側が谷底だ。狭い処で避けたりスピンしたりしたら、壁へ激突するか、谷底へ転がり落ちるか、二つに一つだ。しかも対向車一台来ないような山中では、すぐには見つけて貰えない。
・・・ひぃぃ、と思った。ヨセミテでラフトの上から河岸に鹿を見つけ、「わーい鹿だ、本物の鹿だー」とカメラを向けたりする程度の生ぬるい体験しかしたことがなかった私には、それはかなりシビアな注文に聞こえた。でも「鹿に会ったら鹿を轢け」という言葉はすごく頭に残っていて、以来、「よし、轢く(涙)。ものすごく悪いけど根性決めて轢く(覚悟)」と思っている。
先日、別の北米系山男と話をする機会があった。何も食べ物を持たずに友人と山へ入り、ウサギを捕まえさばいて食べたりするような人だ(汗)。鹿を轢く話をしてみた。するとこう言った。「まあ鹿くらいだったらいいけど、ムースだと両方死ぬわな」 ムースというのは、横に広がる角を持つ牛並にデカい鹿だ。「最初はバンパーで足が折れる。でも次に数百キロの胴体がフロントガラスに突っ込んでくる。車は廃車、両方助からん。moose catcherがあってもあれは名前だけだから」 ムースキャッチャー?、と問い返してみると、ピックアップトラックやチェロキーの前に縦に付いてる頑丈な保護バーのことをそう言うらしい。あれってそんな名前だったのか。・・・というわけで、私の脳に「ムースに会ったら助からん(覚悟)」という情報が新たにインプットされたのだった。
でもよく考えたら、米国でも山なんか行かなかったし、日本にはムースも居ないし、そんなに気合いを入れなくてよいような気がする。でもクマとかっ。クマとかいるやん? あれに運転中出会ったらどうしたらいいんだろうな・・・。
◇ ムース画像・・・ちなみにmooseって日本語で何て言うんだろう、と思って辞書を引いたら“ムース”と“ヘラジカ”と両方出てきた。あ、そうだわヘラジカだわ。でもヘラジカにも2種類ほどあるらしく、もうひとつはelkといって角の形が違う。そしてこれがムースキャッチャー。
・・・ひぃぃ、と思った。ヨセミテでラフトの上から河岸に鹿を見つけ、「わーい鹿だ、本物の鹿だー」とカメラを向けたりする程度の生ぬるい体験しかしたことがなかった私には、それはかなりシビアな注文に聞こえた。でも「鹿に会ったら鹿を轢け」という言葉はすごく頭に残っていて、以来、「よし、轢く(涙)。ものすごく悪いけど根性決めて轢く(覚悟)」と思っている。
先日、別の北米系山男と話をする機会があった。何も食べ物を持たずに友人と山へ入り、ウサギを捕まえさばいて食べたりするような人だ(汗)。鹿を轢く話をしてみた。するとこう言った。「まあ鹿くらいだったらいいけど、ムースだと両方死ぬわな」 ムースというのは、横に広がる角を持つ牛並にデカい鹿だ。「最初はバンパーで足が折れる。でも次に数百キロの胴体がフロントガラスに突っ込んでくる。車は廃車、両方助からん。moose catcherがあってもあれは名前だけだから」 ムースキャッチャー?、と問い返してみると、ピックアップトラックやチェロキーの前に縦に付いてる頑丈な保護バーのことをそう言うらしい。あれってそんな名前だったのか。・・・というわけで、私の脳に「ムースに会ったら助からん(覚悟)」という情報が新たにインプットされたのだった。
でもよく考えたら、米国でも山なんか行かなかったし、日本にはムースも居ないし、そんなに気合いを入れなくてよいような気がする。でもクマとかっ。クマとかいるやん? あれに運転中出会ったらどうしたらいいんだろうな・・・。
◇ ムース画像・・・ちなみにmooseって日本語で何て言うんだろう、と思って辞書を引いたら“ムース”と“ヘラジカ”と両方出てきた。あ、そうだわヘラジカだわ。でもヘラジカにも2種類ほどあるらしく、もうひとつはelkといって角の形が違う。そしてこれがムースキャッチャー。