預言者ムハンマドに啓示された終末の日それは一度ラッパが吹奏されて始まる、元に戻すことができない日である。その日、主なる神が神話と預言を切り離されると、主が各地に拵えられた神話からは、数えきれないほどの神々や怪物、英雄などが、叩き起こされたかのように飛び出して、主をお迎するため慌てて集合する。剥き出しになった預言は激しい地震と共に裂け、捏造された文言が崩れ落ちた後ろから、預言者や使徒たちが神に預けら . . . 本文を読む
さて、永らく世に光を与えて来た〈キリスト〉は、主の命に従って世に取り残されたままであったが、主はたちまち彼を手元に引き上げ、さらに聖人、偉人などと人の世で持て囃され、灯火のように掲げられていたものも吹き消された。主はキリストを太陽、ムハンマドを月とされ、交互に或いは地域を二分して世を照らす光明とされていたが、いよいよ二人とも御前に並ぶこととなった。突然暗闇に覆い尽くされ、世の人々は何事かと辺り . . . 本文を読む
主なる神が、人の世に神権統治を定められてしばらくして、
主がご覧になると、権力者の暴虐専横が極限に達し、いくら権力者が代わっても、彼らは力を持つと常に私利私欲を追求して国や民を顧みず、神も法もない悪逆非道な振舞いが各地で見受けられた。
さらに、神への崇敬と畏怖を抱かせて権力者の慢心を戒める筈の神職も占いと祈祷に夢中になり、占いが当たっても当たらなくても適当な理由で権力者に媚び諂い、事あるご . . . 本文を読む
さてギリシャは、神の御告げによりかつて結ばれていた文字を擲ったあと、親戚の縁でフェニキア文字を伴侶としていたが、彼らの間には子がなかった。フェニキアは誰もが羨むほど美しくギリシャもとても愛していたが、神がその胎を開かせなかったからである。フェニキアはギリシャに言った。「ご覧ください。主は私があなたの子を産めないようにしておられるようです。どうぞ、私が連れて来た婢女のところにお入りください。彼女が産 . . . 本文を読む