ヒースつれづれ

東京国立バー・ヒースのマスター大川貴正のブログです。

ヒース10周年記念誌より 「映画とお酒」 その6  田代

2006-09-06 04:52:47 | 映画

        <映画とお酒>
 ちょっとお酒の話が少なくなっちゃいましたけど・・・映画でも舞台でも、小道具としてお酒は欠かせないものですよね。
 山崎正和さんの本に”人は役者、人生は舞台さ”というのがあるのですけど、
「歌手になる人は少ないし、ダンサーになる人も限られている。
しかし人間に生まれて一度も演技をしなかった人はいないだろう・・・うそをつくのだって芝居のうちなのだから」
というような件があって・・・私もつくづく同感なものだから・・・
お酒という大事な小道具を、自分の人生という舞台でふんだんに活用させていただいています。
 皆さんも・・・映画のワンシーンのつもりでお酒を飲みながら・・・
自分の人生を演出なさってはいかがでしょうか?
                 おわり 


ヒース10周年記念誌より 「映画とお酒」 その5  田代

2006-09-04 20:54:17 | 映画

         <映画とお酒>
 アカデミー賞の話が出たついでに、
 (候補には何度も上がりながら)
シャーリーよりももっとオスカーに縁のなかったデボラ・カーが、お情けで?特別賞をもらった時に、そのオスカー像を手にして一瞬腰くだけになったものだから・・・テレビで見ていた私もだけど・・・
会場にいる人達も、年とっているせいでそうなったんだと思ったのでしょうか?
・・・一瞬無反応だったんですが・・・
それがアカデミー賞の重みを意味する彼女のユーモアを込めたパフォーマンスだとわかった時に、これほど涙を誘うジョークもあるのだと、とても感動した変な気持ちになったのを覚えています。
 そのデボラ・カーも「007カジノロワイヤル」では、シャンパンなんかいっぱい飲んで・・・ひっくり返る役を演じてました・・・
丹精な顔立ちだから、イメージじゃないんだけど、
結構この人昔からお茶目だったんでしょうか?
イギリス人だからか、ジョークをとばしてても品があり過ぎちゃってそんなところがオスカーを取り逃がした原因かもしれませんね。
                つづく


ヒース10周年記念誌より 「映画とお酒」 その4  田代 

2006-09-02 06:17:17 | 映画

       <映画とお酒>その4
 シャーリー・マックレーンにはもう一本、アン・バンクロフトと競演した「愛と喝采の日々」・・・
この物語の終わり近く、パーティー会場でカクテルをぶっかけ合ってけんかする場面がありました。
 この作品で二人ともアカデミー賞の主演女優賞候補になって、二人とも賞を逃したのですが、アン・バンクロフトは随分昔に「奇跡の人」でオスカーを手にしていたから良かったけれども・・・
シャーリー・マックレーンの方はさらに10年程して「愛と追憶の日々」でやっと念願のオスカーを手にして、恨み言めいた名コメントを残したらしいです? (やっぱり酔ってたんでしょうか?)
                   つづく


ヒース10周年記念誌より 「映画とお酒」 その3 田代

2006-08-30 05:02:37 | 映画

         <映画とお酒>  その3
 そのシャーリー・マックレーンも「あなただけ今晩は」では、パリの娼婦を演じて魅力的でした。
ここでも相手役はジャック・レモンで
・・・この映画は舞台ミュージカルの方が先で、それを映画の監督をしたビリー・ワイルダーが、ミュージカルは撮らないと言ってストレートプレイになったいわくがあります・・・
 因みに日本の舞台でミュージカルのまま(”イルマ・ラ・ドゥース")、
宮城まり子さん主演で上映されました。
 この作品もパリの色街が舞台だから・・・シャンパンやアブサンだとか・・・お酒はふんだんに使われていましたっけ・・・
                      つづく


ヒース10周年記念誌より 「映画とお酒」 その2  田代 

2006-08-26 05:17:03 | 映画

      <映画とお酒> その2
 ジャック・レモンといえばもう一本、シャーリー・マックレーンと組んだ「アパートの鍵貸します」・・・・
こちらの方も舞台でミュージカル化されて・・・その主題歌がバートバカラック作曲、ディオンヌ・ワーウィック(ホイットニーのおばさんか従姉妹の人)が歌ってヒットしたのでこっちも曲の”アイル・ネヴァー・フォーリン・ラヴ・アゲイン”の方が有名かもしれないですね!
 上司に自分のアパートをラヴホテル代わりに貸して、出世を狙うニューヨークのしがないサラリーマンをジャック・レモンが演じて、その上司の不倫相手のシャーリー・マックレーンをそうとは知らずに恋してしまうお話。
 ハッチャキにアプローチしてやっとデートの約束までこぎつけたのですが、待てど暮らせど現れない彼女にいらついて・・・飲んだマティーニが7杯だったでしょうか?(グラスの周りにピンに刺したオリーブが6本位並べられていました)
その素敵なバーで、亭主が兵役でキューバに行ったきり帰ってこないという・・・へんてこでチャーミングなお姉さん(おばさんというべきかな?)と意気投合しちゃうのですが・・・
このちょっとアルコール依存症風な役を演じた女優さんの酔いっぷりがジャック・レモンと好一対で素晴らしかったですね!
・・・シャーリー・マックレーンがまだ小娘だったから・・・彼女の印象の方が強いくらい・・。
                     つづく