paradise city <takuya fukushima>

天国なんか、どこにもないぜ

ロマンチック

2010-06-08 | 【雑文】
近頃は内向的になっている。
といってもメンヘラでやばめとかそういう方向じゃなく、まあたまにはそういう方向もあるけど、それよりも自然と自分の内面に興味が向かっている気がする。

表現にはインプットとアウトプットのタイミングがある。
いまはたぶんインプットのときで、何かを創造するには早いと思っている。

まあ金がなく時間があるので呆けているだけといえばそれまでなのだけど、実際この感覚は悪くないとは感じている。もちろんやることいっぱいあるのでそれはクリアしていかなければいけないのだけど。

でもそれ以上に、インプットが重要な予感がする。

いや、実際にはインプットですらないのかもしれない。
見たい映画がいろいろあるのに見る気にならず、読みたい漫画や小説もあるけど読む気にならない。

最近はとにかく、家でずっと音楽を聴いている。
あとは昼夜問わず散歩中に、とにかく音楽を聴いている。

佐野元春、神聖かまってちゃん、レニー・クラヴィッツ、斉藤和義、マニック・ストリート・プリーチャーズ…

最近はこのへんをヘビロテで聴いている。みんな本当のロックを聴かせてくれるから。

こう書くと、いまは音楽的なインプットの時間なのかな、とも思う。
でもそれだけじゃなくて、なんていうか、過去と現在の狭間に潜って目を見開いている感じ。伝わんねえか。

帰国後に始まった自分の新しい物語。
そこにつながる、ヨーロッパでの感覚。
まだまだ進行中の、OUR BRIEF ETERNITYをめぐる冒険。

そういったことを、たぶん一瞬も無駄にしたくないから、いろんなところに潜ってるのだと思う。

映画を撮り始めた頃のこと。
いま目の前を歩いている人たちの素性。
かつて愛した女性たち。
必死にもがいている仲間たちの想い。
もっともっと昔の少年時代。
空気の匂い、路上の色。

そんなことを一つ一つ、並列に考えている。
残念ながらもう若くはない俺は、残念ながら人生があと半分も残っていないのだろう。
だからこんなことを考えているのかもしれない。

背負ってきたもの、捨ててきたもの。

どちらも選んできたことだ。後悔はない。
だから、たまにそれを思い出してやったっていいんじゃないの。
そんなふうに思う。
そんなふうに感じる、タイミングなのだと思う。

要するに最近ちょっとセンシティブでセンチメンタルでロマンチックなのね僕。

いつもだけどな。
へへ。

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