goo blog サービス終了のお知らせ 

paradise city <takuya fukushima>

天国なんか、どこにもないぜ

幸福

2008-12-31 | 【雑文】
いつの間にか年末。
あと数時間で来年。
撮影は、快調。
順調かどうかはわからないが、とにかく快調。
他にもいろんな画があるけど、撮ったものをアップしてみる。
このシーンが、劇中で一番ハッピーなとこなので。

最低だった2008を振り返るのはまだ早い。
ハッピーな2009なら、もう始まっているのかもしれない。

どうすりゃいいかわかんねえんだよ!

と主人公に叫ばせた俺は、どうすればいいか知っている、はずだ。
誰もが渦中にあるミニマムなストーリーが、世界を覆いつくしている。
その中で何を感じて生きていくか。
幸福は、すでに手中にあるから見つからないのだろう。

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。


映画監督・福島拓哉

our brief eternity

2008-12-23 | 【雑文】
20世紀最後の年、2000年。
これでダメならもう無理かもしれない、そんな決意で『PRISM』の脚本を書いた。
企画に賛同してくださった方から出資を請け、初めて自腹じゃない現場で映画を撮った。

21世紀最初の年、2001年。
劇場で公開する、その思いだけにすべてを注ぎ、初めて自分の映画が劇場公開され、信じられないほど多くの人が観に来てくれた。

それから、いろんなことがあった。
うれしいことも、悔しいことも。
喜びも、裏切りも。
新しい仲間たちが増え、去っていく人もいた。
いくつかの恋をして、自分も相手も傷つけた。
多くの間違いを起こし、少しだけ誇らしいこともした。

でも、長編映画は一本も撮れなかった。

愛する劇場が消え親友が死んだ年、2008年。

ついに、映画を撮る。

迷いはない。

明日からイン。
たった2週間の、僕らの短い永遠。
参加してくれるみんな、楽しもうぜ。




・・・・・・・

もし興味を持ってくれてひまでひまでしょうがない人いたら、エキストラで出演してください!



24日
朝8時:池袋 BLACK SHEEP
パブの客
夕方終了

28日
朝8時:下北沢 路上
通行人、パニックになる群衆
午前中のみ

17時:西新宿 都庁前
通行人、ウイルス感染により倒れる人々
21時くらい終了

30日
朝10時半:江古田 フライング・ティーポット
カフェの客
14時終了

ギャラ・交通費・食事等は一切ありませんが、それでも協力をしていただける方からの
ご連絡をお待ちしています。


下記アドレスまで「エキストラ募集係」と明記してご連絡ください。

info@p-kraft.com

冬をぶっ飛ばす怒涛の大募集!

2008-12-17 | 【雑文】
だいぶごぶさた
勝手に死にやがったおっさんに振り回されつつ、毎日忙しく過ごしています

さて、いよいよ23日より、7年ぶりの新作長編『OUR BRIEF ETERNITY』がクランクインします

そこで、エキストラさんを大募集します

23日から30日まで、ほぼ毎日エキストラさんが必要になります
来れるときだけで構いませんので、興味あるかたはぜひご出演ください!

ちなみに、ギャラもメシも何も出ません
冬の思い出だけあげます
それでもOKな方、老若男女問いませんので、ご連絡ください

連絡先
info@p-kraft.com
エキストラ募集係まで
※参加可能日を明記してください
mixiのコメント欄やメッセで応募いただいても大丈夫です

皆様お待ちしております!

イズミウィーク

2008-12-04 | 【雑文】
P-kraft泉常夫の通夜・告別式に参列いただいた皆様、本当にありがとうございました。
また、メッセージをくださった皆様もありがとうございました。遺族にも皆様のご厚情、伝わっております。

急なことでまだまだ整理がつきませんが、来年に改めて故人を偲ぶ会を企画しようと思っております。
おそらくは泉の監督作品上映会などになりますが、そのときはまた告知させていただきますので、皆様ぜひご来場ください。



・・・・・・・・・・・・・・・・



あいつが死んで、一週間が過ぎた。ウソみたいだ。
通夜・告別式ではいろんな人に会った。俺は遺族でもないのになぜか「ありがとう」と言って回ってた。たぶんイベントやってる気持ちになってたんだろう。なんだか不思議な感覚だった。なぜか俺のことを心配してくれる人も多くて、ありがたいのと同時に、それも不思議だった。こういうときに連絡係になって最終的に仕切りにまわるのは、もはや運命なのかもしれない。
俺はもちろん全然大丈夫だし、あのおっさんが死んだくらいで落ち込んだりはしない。
と言いたいところだがやはりそうもいかないみたい。

ていうか何が何だかわからないまま時が過ぎて、今だ現実感はない。ただ、少しずつ、さびしさが胸をざわつかせる。現実感って、たぶんこのさびしさなんだ、と思う。

急死の経緯を知らない人も多いと思うので、ここで俺が知っている情報で公表すべきことを書いておく。変な憶測とかが出るのが嫌なので。

25日
mixiの彼の最後の日記の書き込みが14時42分。自宅で飲酒しながら、読書していた模様。その後夜に家族が帰宅し、読んでいた本などについて会話している。
深夜、寝言など言っていたがいつものことなので誰も特に気にせず。

26日
午前7時ごろ、奥さんが寝ているのを確認したが、仕事のため急いでいたので特に会話なし。実はこのとき既に、泉は亡くなっていた。後の調べによる推定時刻は午前5時ごろ。
午後8時?ごろ、奥さんが様子を見ると朝と同じ体勢で寝ている。不審に思い声をかけるが反応なし。既に冷たくなっており、救急車を呼んで救命処置を施すものの効果なし。この際、鼻から出血していた。
この一連で、家族が泉の死を確認。親族へ連絡。

27日
家族が会社や近親者に連絡。俺が聞いたのもこの段階。
午後に救急隊ではなく刑事や医者などいろいろ来て、死亡推定時刻が出る。事件性はなし。
葬儀屋が来たりバタバタとする中、家族と近親者で各方面へ連絡開始。

28日
病院に運ばれ、遺体の検査など。少し判明したことなどあるのだが、正確にはいまだ結果は出ておらず、とうぶんかかる模様。
俺の多少の医学知識からすると、だいたいこういう場合は心不全と診断され、正確な原因は明らかにならないことが多い。去年別の友人が急死したときも心不全だった。
ただ、あくまで私見だが、彼がいびきをかくこと、深酒していたこと、鼻から出血していたことなどで、脳溢血とかそれ系なのではないか、と思っている。でもこれは私見なので、事実ではない。

以上が、泉常夫の死について今わかってることです。

こんなふうに時系列に沿ってまとめても、まだ彼がいなくなったことが信じられない。
彼ていうかあいつていうかあのおっさんていうかあのバカについて、書きたいことが山ほどある。
でも何から書いていいのかわからない。
遺族や仲間たちと、酒好きが酒飲んで自宅の畳で死んだんだから幸せだろうと、いろんなブラックジョークで空騒ぎする毎日。いっぱい笑って、いっぱい飲んで、こっそり泣いた。
29日に通夜をやって、朝まで遺族と飲み会。そのまま斎場に泊めてもらい、30日に告別式。終わってから、彼の息子・達夫のライブ。オヤジの骨拾った夜にライブやるなんて最高にパンクだ。スリーピースで爆音レクイエム。あいつにはもったいないほどの、最高にかっこいい息子だと思う。ガキの頃から知ってるが、いい男になった。そして遺影掲げながらモッシュに飛び込む妻と娘。最高の家族だ。
いい、葬式だったと思う。

あのバカは屁理屈ばっかこねるくせに臆病な寂しがりやだったので、死んだ直後からいろんなところに出ている。
俺が知ってる出現情報だけでも、軽く10件を超えている。
もはや霊感強いとか弱いとかじゃなく、本人が出たがり。
全部ここに書いたらただのギャグネタ並べただけにしかならないくらいだ。
もはや出オチな状況だが、そういうくだらないギャグとか反復とか好きだった奴だから、死してなおエンターテナーと認めてやるしかない。
とりあえずいくつかだけ書いておきます。

○27日の夜、泉家からの帰路に近親者とサシで新宿で飲んでいたところ、泉用についでおいた日本酒を短時間で飲み干す。姿は見えないが確実に来てくれたのでもう一杯注ぐと、それも飲み干す。いっぱい飲んで死んだくせに飲み足りなかったのだろうか。

○28日の夜、泉死亡と上記について、ロシア在住のP-kraft関口とチャットで会話したところ、しばらくしてから返信。なんとロシアでも飲んだ模様。カムチャツカビールを400ml飲み干したとのこと。

○30日の火葬場にて。かまどに入れられる棺を見ながら「まだ実感わかねえよ」と話かけたところ突如出現、いつもの笑い方で「もういい加減わくだろ(笑)」と突っ込みを入れられる。

他にも、夢で出てきてわりとどうでもいいメッセージを言う、みんなが集まってるところで不自然にモノが落ちたりして存在アピール、霊感強めの人に伝言依頼など、まるで売れっ子幽霊のように出てきまくっています。参列者の皆さんがすごく多かったこともあり、挨拶回りに奔走してるみたい。
なので、まだ泉に会えてない人も、そのうち来ると思うので気長に待っててやってください。
あいつはいい加減なやつだったけど、意外とそういうところはちゃんとする情に厚いタイプだから。

うん。会いたいと思えば、いつでも会えるよな。