突然、老後がやってきた!(旧ボヌール猫日記)

主人とやってきた居酒屋を予期せぬ事態で幕引き。そこから前倒しのような老後がスタート。七転八倒の日々を綴ります。猫は宝物

兄ちゃん、、

2019-04-28 09:12:26 | 日記
入院した母に会うため、実家帰省中であります。


病室でご対面した時の母の最初の一言。



「ここのご飯、全然美味しくないの」



…………………………

うん、元気そうだ。
ご飯の愚痴がでるくらい元気だ。

顔色も家にいる時より、いいみたい。


ちょっと、ホッとしました。



海が見える病室。


関門海峡。



若い頃は大嫌いだった街。
どこかさびれたような、寂しい街。


今はとても愛おしい故郷。


晩年はここに戻ってこようと、考えてる。




実家には、無口で不器用で、独り身の兄が母と暮らしてる。


若い頃は大嫌いだった兄。
いつも不機嫌そうで、怖くて近づきたくなかった。


でも、不機嫌でも怖くもなかったんだよね。
兄自身が身内であろうと、どう人と接してよいのかわからない、不器用で純粋すぎる人だったんだ。


いっぱい誤解されながら、生きてきた兄。

母のことも照れ隠しで「ババァ」としか呼ばない。

ぶっきらぼうに
「ババァ、さっさと支度しろ」と言いながら、
母が病院へ行かなければならない日を、母よりちゃんと把握して、病院へ連れていく。

「ババァ、早く服を脱げ」と、めんどくさそうに言いながら
母の背中や腰に丁寧に湿布をはっている。


私なんかより、ずっとずっと優しい兄。




実家の庭には、兄が咲かせた花がたくさん。










もう年金暮らしの兄。

母を任せっきりでごめんね。







この家が好きだよ。
この街が好きだよ。


兄ちゃんのおかげかな、、、


コメント (8)
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