
Seasons by Dave mason
これはデイブ・メイソンの「流れるままに」というアルバムに入っていた曲だ。
アルバムの原題は「Let it go let it flow」。
この曲の原題は「Seasons」。
アルバムが発表されたのは1977年のようだ。
このアルバムは、私はカセットに入れてウォークマンでしょっちゅう聴いていたのだが、とりわけこの「めぐりゆく季節」は当時の私の趣味のど真ん中のストライク的な曲になった。
当時お気に入りの曲ばかりを集めたオリジナルカセットを作る時、よく選曲していた曲。
あまりにこの1曲が気に入ったため、このアルバムの他の曲はあまり覚えていないぐらいだ。
この1曲だけを取り出して聴いてたことも多かったからかもしれない。
ともかく初めて聴いた瞬間に、「この曲いいなあ・・」「こんな曲が作りたいなあ」と思い、しみじみため息をついて聴いていた曲だった。
メロディ、そしてこのサウンドからは、色んな映像が浮かぶ気がした。
うららかな日差しがあたりを照らし、おだやかで広がりのある世界が広がっているような風景が。
その世界は、街だったり、荒野だったり、時には海辺だったり、高い草が生い茂る田園風景だったり、その時の私の心理状態で色々だった。
共通してるのは、日差し、広がりのある風景で、おだやか・・という点だった。
ともかくこの曲を聴いてると、どこかに行きたくなった。
当時、建物で空間が遮られがちだった都心にいたから、特に。
ちょっとした現実逃避で、トリップできる気がした。
アコギを基調とした、ゆったりとしたサウンドで、ストリングスが心地よくかぶさり、やさしくサウンドを包みこんでいた。
そして、デイブののびやかなメロディライン。
隠し味的に出てくる一瞬の転調。
そのどれもが心地よかった。
さっき「うららかな日差し」と書いたが、時間的には昼過ぎから夕方に向かう中間の時間帯・・・そんなイメージだった。
日差しというものは昼ごろが一番強いらしいが、この曲のサウンドは、日差しのある日の日差しの最盛期の昼ごろを通り過ぎ、かといって夕がたにはまだ少しある・・だからこそ、日差しも多少優しくなっている・・そんな感じとも言おうか。
決してアルバムのオープニングとか、ラストとか、そういう派手な位置に収録されるような曲ではないのだが、グレイテストヒット的アルバムにはちゃんとセレクトされる味わい深い曲。
アルバムの片隅にこういう曲があると、それだけでアルバム全体の印象を味わい深くしてくれそうな気がする・・そんな曲だ。
デイブ・メイソンは、日本ではさほど有名ではないかもしれない。
60年代後半から70年代前半に活躍したトラフィックというバンドにいたキャリアを持つ。トラフィックは、スティーブ・ウィンウッドが中心となって組まれたロックバンド。
だが、メイソンはトラフィックが2作目のアルバムを発表した後、脱退して、ソロ活動へ。
70年代のアメリカンロックがお好きな方なら、もしもデイブ・メイソンを知らなかったのなら、この曲は一度聴いておいて損はないと思う。
ハマる方も、きっといると思う。
この曲を聴きながら、どこか・・・前述のような、おだやかな日差しがあたりを包んでいて、広がりのある場所・・・海辺でも田園風景でも・・・を、歩いてみたい。
今でもこの曲を聴くと、そんな気分にさせられる。
ちょっとした幸せ感と共に。
自分の胸の中に密かにとっておきたい気もする反面、こういう曲がお好きな方に1人でも多く聴いてもらいたい気もする、私にとっては珠玉の1曲。「好み」としか言いようがない。
それが、デイブ・メイソンの「めぐりゆく季節(seasons)」という曲。
https://www.youtube.com/watch?v=BwJEgND9zGE
Dave Mason 初めて聴きました。
「Seasons」とてもいい曲~♪
声がまた素敵
時に力強さも
友人がこの人のアルバム「黄金の蝶」をつい最近ゲットしたみたいです。
他にもいろいろ聴いてみたいです。
メロディーも、サウンドアレンジも、歌いかたも良いですよね。曲全体から感じられる雰囲気も良いです。
70年代アメリカンロックの隠れた名曲だと思います。