かつて存在した私のHP「時代屋小歌」の音楽面での記事を復刻しているブログ「時代屋小歌(音楽編)」のほうで、このほど新たに自作曲の歌詞を1曲復刻しました。
その曲のタイトルは、「街道の旅人たち」です。
こちら ↓
http://blog.livedoor.jp/syunka16-mymusic/archives/5092684.html
この曲は、長くメロディだけでした。このメロディにつけたくなるような歌詞が、どうしても浮かばなかったのです。
でも、メロディは気に入っていたので、早く歌詞をつけたい・・という気持ちはありました。
30代の頃に組んでたロックバンドが一時活動休止し、その後数年のブランクがあって、再結成したことがありました。
かねてから、この曲はバンドでやりたいと思っていたので、再結成の時に、自分の好きな題材を歌詞にして、曲を完成させました。
自分の好きな題材・・・歴史上の人物を歌詞に登場させ、しかも、登場人物たちのいた時代をさかのぼって行く・・・そんなイメージを追った歌にしました。
あえて自分の心の中の感情を綴った歌詞にはしませんでした。
自分の悲喜こもごもの感情を綴った歌詞にしようとすると、この曲は完成しそうもない・・そんな気もしてましたし。
ただ、いったん歌詞の方向性が決まったら、あとはスイスイ歌詞がでてきました。
ロックバンドを再結成し、人前でロックバンドバージョンで披露した時は、お客さんからはけっこう評判が良かったのですが、その時は相方のエレキギターのフレーズの貢献も大きかったです。
それで気をよくした私は、時代屋でもアコースティックバージョンで2回程ライブで演奏しましたが、正直アコースティックバージョンでは、お客さんからの反応はイマイチでした。
それでも懲りずに時代屋の定番レパートリーにしようと練習は続けたのですが、新しい自作曲が次々に出来あがり、その結果この曲は今ではすっかり埋もれてしまっています。
でも、いつか復活させたい曲ではあります。
きっと、題材が自分で気に入っているからでしょう。
歌詞の一部を手直ししたい気持ちもありますけど。
今考えると、題材自体は気に入ってますが、歌詞の内容は、あたりさわりのないような内容のような気もしています。
とはいえ、バンド時代の反応も忘れられず、この曲はこのままでもいいのかも・・・という気もあり、迷っています。。
だんぞうさんにとって、ライフワークとなる楽曲なら、歌詞や曲調を改変し続けて、魅力的なものにしていく方がいいです。
それは、アマチュアであっても、ミュージシャンとしての「使命」です。
プロフェッショナルのベテラン・ミュージシャンでも、昔の代表作の歌詞や曲調を改変したい想いはあるはずです。
しかし、それをやって、ファンに披露したら、「せっかくの代表作なのに、歌詞が変わった」「曲調が変わった」など、不満を抱くファンも間違いなくいるでしょう。
しかし、作者としての想いは、ファンと言えども、変えられないもの。
改変バージョンを、旧作より愛してくれるファンも現れるでしょう。
「楽曲」とは、人間的な人間が為すものだからこそ、あらゆる面で魅力を発揮するのですね。
私にあるかなあ、、。
たとえば、佐渡山豊さんの「ドゥチュイムニイ」という曲などは、佐渡山さんにとってライフワーク曲だろうなあとおもいますが、私にそんな曲があるかどうか、、。
>ファンに披露したら、「せっかくの代表作なのに、歌詞が変わった」「曲調が変わった」など、不満を抱くファンも間違いなくいるでしょう。
ところが、それに近いスタンスのミュージシャンがいます。しかも、私が敬愛する人です。
そう、ボブディランです。
アレンジもメロディーも、歌い方も、ライブでは原曲通りには、ほとんどやりません。
時には、本来二番までしかない曲に三番の歌詞を加えたりもします。
ディランにとっては、すべての自作曲がライフワークという感じです。
慣れないファンは、とまどったりするでしょう。
でも、そのスタンスゆえに、自身のオリジナルバージョンを凌駕することも多いのです。
まさに、表現者という感じです。