子供の時、母が使ってた三面鏡を開いて、鏡に映った世界を眺めるのが好きだった時期があった。
いや「好きだった」というより、「不思議だった」「関心があった」のかもしれない。
更に言えば、不思議さの彼方に、ちょっとした不安感や怖さも感じたように思う。
三面鏡の左右の鏡がそれぞれに映り合うようにして左右の鏡をそれぞれ覗きこむ。
すると、そこには無限に続く鏡の世界が映る。
そんな「無限鏡」を見てると、その鏡の奥の奥の奥の方はどこまで続くのだろうとか、その奥の彼方のほうから何者かがやってくるように思えた。
鏡の中の奥の世界は・・・なにやら怖かった。
そこは未知の世界に思えたし、確実にそこに「不思議な世界」が存在しているように思えた。
確か・・・何かの恐怖話で、三面鏡の左右の鏡をそうやって「映し合って」いると、鏡の奥のほうから何者かがやってきて、目の前を通りすぎ、逆側の面の鏡の奥の世界に消えてゆく・・・なんて話があったように思う。
もしくは・・・鏡の奥のほうからやってきた何者かが、自分にだんだん近づいてくる動きが見え、その何者かがいずれ近づききった時に、鏡の中から3次元の自分のいる世界に飛び出してくる・・・なんていう怪奇談・不思議談もあったように思う。
また上記のパターンと似たパターンとしては、三面鏡を開いて、左右の鏡を映りこませあうたびに、その「近づいてくる何者か」が少しづつ・・例えば一歩づつ自分に近づいた状態で静止しており、ある日三面鏡を開いたら、開いた瞬間にその「何者か」が目の前正面にいて、「この日を待ってたぞ!」と叫んでバーーッ!!と自分につかみかかってくる・・とかね。
ともかく、色んな説もあるし、色んな「自分の妄想」もあった。
一体どんな「何者」が近づいてくるのか。
まったく分からない。
だからこそ、怖かった。
小人かもしれない。ピエロかもしれない。
悪魔なのかもしれない。
なんにせよ、近づいてくる「何者」かは、和風のキャラではなく、洋風のキャラに思えた。
小人は妖精のような面があるし、悪魔はあまりに一般的。だが、ピエロはとらえ方によっては、非常に不気味。
小人ピエロのような悪魔・・・となると、パワーアップして不気味。
そういう「何者」かに捕まってしまい、無限鏡の中に引きずりこまれたら、永遠にどこまでも「奥」のほうにつれていかれそうな気がした。
で無限ループの中に閉じ込められる・・。
でも、その無限ループにもきっと「彼方」があって、その「彼方」とは一体どんな世界なのか・・・そんなことを考えると、恐ろしかった。
そんな恐ろしさを感じてたにもかかわらず、つい三面鏡の左右の鏡を覗きこんでいたのは、不思議さへの漠然とした関心があったからだろう。
今、我が家には三面鏡は・・・ない。
今もし我が家に三面鏡があったら、子供時代と同じように左右の鏡を映り込ませあって、無限鏡の中を覗くだろうか。
・・いや・・きっと、しないような気はする。
なんとなく・・ネ。
三面鏡を見て、今この日記で書いたようなことを想像した方、もしくは日記内で書いた「三面鏡の怪奇伝説」を聞いたことがある方は、いるだろうか。
そう、無限鏡の奥の・・奥の・・・・奥の方から、何者かが自分に近付いてくる・・そんな伝説を。
あるいは、もっと違う「三面鏡伝説」を知ってる方も・・いるかもしれない。
三面鏡に映し出される「鏡の奥の奥の、更なる奥」の世界・・・そこには、一体何が。
・・一体、誰が・・・・。
あなたの家に…三面鏡は…ありますか?
鏡に映った「無限空間」、…覗いてますか?
三面鏡に、何かを感じたことって・・ありませんか?
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