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 時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

アメリカ アメリカ  by  スピナッチ

2017年10月20日 | 音楽全般

  america america   by  spinach

 

ヒットチャートというものには、たまに妙な曲が上がってくることがある。

今回取りあげる「アメリカ アメリカ」という曲なども、私にとってはそんな曲の一つであった。

歌っていたのは、スピナッチ。

 

「妙」と言っても、その「妙」は「斬新」だったり「衝撃」だったりすることもあるのだが、この「アメリカアメリカ」は、最初に聴いた時は、どうもコミカルで、文字通り「妙」で、更に言えば「ヘン」な曲にも思えた。

 

なんといっても、その出だしがインパクトがあった。

 

なんてったって・・

 

♪ アマママママ~ン インアメリカ~ アママママ~ン インアメリカ

 

 

だもの。

なんじゃ、この「アマママママ~ン」って?

何かの呪文かい?・・・と、最初は思った。

だが、呪文にしてはコミカルすぎた。

呪文というのは、たいがいいくばくかの神秘性がありそうな雰囲気があるが、この「アママママ~ン」というのは、何かをおちょくっているようでもあった。

また、この「アママママ~ン」の部分にからむ、ディストーションギターのリフも妙に面白かった。

 

 

この曲がヒットしたのは1971年のようだ。

思ったより古い曲だったんだね。

歌ってたスピナッチというユニットは、ジョルジオ・モロダーと、マイケル・ホルムというお二人のユニットだったようだ。

ユニットの形態としては、プロデューサー・ソングライターコンビということになるようだ。

 

 

ウィキによれば、ジョルジオはイタリアの音楽プロデューサー・作曲家・シンセサイザー奏者とのこと。70年代にはバブルガムポップス系のヒットを飛ばしており、映画音楽家としても有名な映画音楽を数多く担当している。「トップガン」や「フラッシュダンス」ではアカデミー歌曲賞を受賞した経歴の持ち主。

 

一方マイケルはドイツ人で、「クスコ」というシンセサイザーバンドなどの活動でも知られる作曲家・編曲家・プロデューサー。ジャンルとしてはニューエイジ風、南米のアンデス風の作風が特徴らしい。

「アメリカアメリカ」という曲に、どこか民族音楽っぽい雰囲気を私が感じたのは、マイケルのそんな傾向のエッセンスがあったのかもしれない。

 

実力派で、なおかつひとくせある2人のミュージシャンが「スピナッチ」という名のユニットを組んで、生みだしたのがこの「アメリカアメリカ」ということか。

 

決してパーマネントなバンドやユニットだったわけではないのだろう。

むしろ、潔い「一発屋」的なユニットとして、良い意味で「遊び」的な感覚で制作した曲だったのだろう。

で、狙った「一発」は、見事な一発になった。

 

曲調から察するに、お二人がけっこう楽しみながら作った曲のようにも思えるし、しかもそれがヒットになったという実績もあげたということか。

お二人にとっては「してやったり」的な気分だったのではないか。

 

この曲、けっこう日本でもヒットした印象がある。

特に「♪アママママン インアメリカ」のくだりは、かなりインパクトがあり、一回聞いたら耳に残ってしまうぐらいキャッチー。

私自身も、この曲を一回聞いただけで、思わず「アママママ~ン インアメリカ~」と無意識のうちに口ずさんでしまった覚えがある。

その部分は、どこかの原住民が、独自の風習の囃子言葉(?)みたいなものを、曲に盛り込んでいるようにも思えた。

 

こういう曲が、ある日急にヒットチャートに登ってくると、ヒットチャートが楽しくなる。

同じような傾向の曲ばかりがチャートを席巻するようじゃ、ちょっとつまらないから。

 

で、流行りの傾向の曲がチャートの上位にいる時に、こういう曲が、流行りの傾向の曲を蹴散らして上昇すると、けっこう痛快なのだ。

 

ちなみに、「スピナッチ」というのは「ホウレンソウ」のことだ。

また、この曲のシングルのジャケットが、かなり皮肉というか、おちょくったようなイラストになっており、曲の雰囲気とあいまって、相乗効果を高めている。

 

 

「 アママママ~ン インアメリカ

  アママママ~ン  インアメリカ

 

でっかい雲は空から 皆をあざ笑う

 スモッグは重苦しく バーボンよりきつい

 でも女どもは抜群 みんなガツガツ飢えてるんだ

 ばっちり満足すること うけあいさ

 

 ドルはどんどん安くなり 物価は天にも届くバカ高さ

 奴らはガムを噛みながら 誰でも銃をぶらつかす

 でも奴らのロックはご機嫌さ 君の魂をがたつかせ

 真夜中までには フラフラさ 」

 

 

いやあ、痛烈(笑)。一筋縄ではいかない歌ではある。

まあ、こういう曲調で、歌詞が甘いラブソングだったりしたら、それはそれで困るかもね(笑)。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=AYOXNmIfF5s


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (鮎川愛)
2017-10-21 02:39:24
「アママママン」は、インディアンの雄叫びではありませんか?


アメリカ大陸を侵略し、インディアンを虐殺し、彼らの文化を蹂躙した白色人種への皮肉の歌…?


おおよその歌詞内容を見ても、ただのコミカル・ソングとは考えられません(^^;;
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Unknown (だんぞう)
2017-10-21 18:02:42
インディアンのそういう題材を歌にしたヒット曲は、ありますよ。
いずれ、このブログで取り上げることがあるかもしれません。

この「アメリカアメリカ」という曲は、アメリカの世相へのかなりの風刺ソングなのでしょう。

アママママン、、の箇所は、少しおちょくったような響きがありますね。

返信する

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