夏休みにカブト虫を飼ったことがある人は多いことだろう。
もちろん私も、その中の一人。
カブト虫だけでなく、クワガタ虫も飼ったものだ。
餌には、いつもスイカをあげていたと思う。
そのせいか、カブト虫を入れてある箱からはいつもスイカの匂いがしていたもんだ。
しかも、だんだん時間がたったスイカの匂いが、虫の匂いと、その他の匂い(例えば木片や、土の匂い)と入り交じったもんだから、一種独特の妙な匂いになった。で、その匂いは辺りを漂った。
決してそれは良い匂いなんかではなかった。
スイカ自体は私は大好きなんだが、時々、切ってから時間のたったスイカの匂いを嗅ぐたびに、昔カブト虫に与えたスイカの匂いを思いだし、複雑な思いをすることがある。
まあ、それはさておき。
カブト虫を飼うことは楽しかった。
東京都心では野生のカブト虫なんていない。買ってこなければ買えない。
他の虫のように、逃げたり死んだりしたらまた捕まえてくればいい・・という代物ではなかった。
だから貴重だった。
彼らの魅力は、そのパワーだ。
一度、段ボール紙の箱に入れ、上の部分に空気穴をいくつも開け、机の上においておいた時。
パワーあふれる彼らは、段ボール箱の中に入れた木片を登り、角で段ボール箱の天井を突き破って出てきたことがある。
びっくりした。こんなにパワーを持っているとは・・・どうやら私は、少々彼らのパワーを見くびっていたようだ。
その怪獣みたいなルックスといい、パワーといい、昆虫界のスターだ。
そんな魅力のあるカブト虫ではあるが、そんな彼らにも好きになれない部分があった。
それは、飛ぶことだ。
他の虫に比べカブト虫は、めったに飛ばない。
だが、たまに飛んだ時の迫力といったら!
段ボール箱の天井を突き破って出てきた時、何を思ったか彼はいきなり飛び始めたのだ。
で、私の顔目がけて飛んで来たのだ!
「な、なんだ!?」
もちろん彼らは昆虫であるからして、羽がある。で、飛ぶことができるのも分かっている。
だが、普段「飛ぶ」というイメージがないもんだから、飛んだ時の姿にギャップを感じた。
ただでさえデカイ図体だもんだから、やたら重々しく飛ぶ。
戦車が飛んでるような感じだから、あまりスピードも出ない。
デカイ図体に普段はしまわれている羽が大きく羽ばたき、重たそうにゆっくり向かってくる。
こんな時のカブト虫には、愛嬌は感じなかった。
というか、ちょっと怖かった(笑)。
普段好きなカブト虫なのに、この時ばかりは、私は後ずさりしてしまった。
で、思わずもらした言葉が・・・
「飛ぶなんて、反則だよぉ・・」。
普段あまり飛ばない昆虫が、いきなり自分めがけて飛んでくると面食らう。
カブト虫がそれにあたるが、もっと嫌なヤツがいる。
それはゴキブリだ。
奴らは、すばしこく床を這い回るというイメージがある。
ゴキブリが飛べるのは分かっていても、普段「飛ぶ」というイメージが私の中では希薄である。
だから、一直線に飛んでくると、「うあわっ!」となってしまう。
神様、どうかゴキブリの奴らから羽を奪ってください。
地面をあんなに早く這うことができる能力を持ってるのに、さらに空まで飛べるなんて、ずるいとしか言いようがないのだ。
あの地面を這うスピード、人間だったらどんだけスピードが出てることになるんだろう。人間でいえば、100キロくらいの速度で走ってるようなものなのではないだろうか。
ともかく。
カブトムシだけでなく、ゴキブリも、飛ぶのは反則だっ!
君たちの活動は地面を這い回るだけにしてくれ。
どうかひとつ。
もちろん私も、その中の一人。
カブト虫だけでなく、クワガタ虫も飼ったものだ。
餌には、いつもスイカをあげていたと思う。
そのせいか、カブト虫を入れてある箱からはいつもスイカの匂いがしていたもんだ。
しかも、だんだん時間がたったスイカの匂いが、虫の匂いと、その他の匂い(例えば木片や、土の匂い)と入り交じったもんだから、一種独特の妙な匂いになった。で、その匂いは辺りを漂った。
決してそれは良い匂いなんかではなかった。
スイカ自体は私は大好きなんだが、時々、切ってから時間のたったスイカの匂いを嗅ぐたびに、昔カブト虫に与えたスイカの匂いを思いだし、複雑な思いをすることがある。
まあ、それはさておき。
カブト虫を飼うことは楽しかった。
東京都心では野生のカブト虫なんていない。買ってこなければ買えない。
他の虫のように、逃げたり死んだりしたらまた捕まえてくればいい・・という代物ではなかった。
だから貴重だった。
彼らの魅力は、そのパワーだ。
一度、段ボール紙の箱に入れ、上の部分に空気穴をいくつも開け、机の上においておいた時。
パワーあふれる彼らは、段ボール箱の中に入れた木片を登り、角で段ボール箱の天井を突き破って出てきたことがある。
びっくりした。こんなにパワーを持っているとは・・・どうやら私は、少々彼らのパワーを見くびっていたようだ。
その怪獣みたいなルックスといい、パワーといい、昆虫界のスターだ。
そんな魅力のあるカブト虫ではあるが、そんな彼らにも好きになれない部分があった。
それは、飛ぶことだ。
他の虫に比べカブト虫は、めったに飛ばない。
だが、たまに飛んだ時の迫力といったら!
段ボール箱の天井を突き破って出てきた時、何を思ったか彼はいきなり飛び始めたのだ。
で、私の顔目がけて飛んで来たのだ!
「な、なんだ!?」
もちろん彼らは昆虫であるからして、羽がある。で、飛ぶことができるのも分かっている。
だが、普段「飛ぶ」というイメージがないもんだから、飛んだ時の姿にギャップを感じた。
ただでさえデカイ図体だもんだから、やたら重々しく飛ぶ。
戦車が飛んでるような感じだから、あまりスピードも出ない。
デカイ図体に普段はしまわれている羽が大きく羽ばたき、重たそうにゆっくり向かってくる。
こんな時のカブト虫には、愛嬌は感じなかった。
というか、ちょっと怖かった(笑)。
普段好きなカブト虫なのに、この時ばかりは、私は後ずさりしてしまった。
で、思わずもらした言葉が・・・
「飛ぶなんて、反則だよぉ・・」。
普段あまり飛ばない昆虫が、いきなり自分めがけて飛んでくると面食らう。
カブト虫がそれにあたるが、もっと嫌なヤツがいる。
それはゴキブリだ。
奴らは、すばしこく床を這い回るというイメージがある。
ゴキブリが飛べるのは分かっていても、普段「飛ぶ」というイメージが私の中では希薄である。
だから、一直線に飛んでくると、「うあわっ!」となってしまう。
神様、どうかゴキブリの奴らから羽を奪ってください。
地面をあんなに早く這うことができる能力を持ってるのに、さらに空まで飛べるなんて、ずるいとしか言いようがないのだ。
あの地面を這うスピード、人間だったらどんだけスピードが出てることになるんだろう。人間でいえば、100キロくらいの速度で走ってるようなものなのではないだろうか。
ともかく。
カブトムシだけでなく、ゴキブリも、飛ぶのは反則だっ!
君たちの活動は地面を這い回るだけにしてくれ。
どうかひとつ。