新型コロナ感染の第7波の到来の対応に多忙をきたしたため、更新が止まってしまいました。
グリニッジ天文台を3年ぶりで再訪しました。前回は、まだ、新型コロナ感染が深刻化する前でしたが、今回は、日本では第七波の真っ只の8月でしたが、ロンドンでは流行は終息したようで、マスクをしている人もほとんどいないし、英国入国もフリーパスで、日本とはだいぶ違う雰囲気でした。
前回紹介出来なかった(見落としていた)ものを紹介します。
まず、ウイリアム・ハーシェルの望遠鏡の一部、天文台に入ってすぐのところにあります。これがハーシェルの望遠鏡のどの部分かはわかりませんが、屋外にゴロンと置かれています。
ウイリアム・ハーシェルは、天王星の発見者として有名ですが、当時は、音楽家としても、また望遠鏡制作でも知られていました。彼の製作した焦点距離40フィート(12m)反射望遠鏡は、当時世界最大でした。
wikipediaより
この絵は、子供の頃読んだ「宇宙のふしき」にも載っていたような気がします。望遠鏡基部の小屋が印象的でした。
私にとってハーシェルは、天王星の発見よりも、初めて天の川銀河の形を観測によって推定したという点が偉大だと思います。
ハーシェルは、すべての恒星の明るさが同じと仮定して、恒星の分布と、見かけの明るさから、推定した恒星の分布から、円板状銀河を描きました。
人類史上、初めての観測に基づく最初の天の川銀河の図です。当時は、天の川銀河=宇宙でしたから、宇宙はこんな感じと理解していたはずです。
(その2に続く)