紙屋治兵衛の横浜ベイスターズ批評

横浜ベイスターズのオリジナル批評

初春企画 ’07シーズン選手寸評 捕手編

2008-01-04 00:00:01 | 野球
 8 相川亮二 B-
 このシーズンは肩の具合が悪く、盗塁阻止率は低かった。リード的には特に進歩は感じられず。大量失点癖も相変わらずだった。8月中旬は腰を痛め2週間ほど離脱した。
 一方、打撃の方は、初めて規定打席で3割をマークした。(ただし、シーズン終盤打順上位にしてもらって規定打席に到達)
 北京五輪の最終メンバーに残れなかったが、最後まで残ろうとする男気は評価したい。シーズン中に肩の手術をすれば、次のシーズンに間に合ったが、オリンピックに出たいがために、手術を先延ばしにしていた。個人成績より、オリンピック、日の丸を優先した。チームには迷惑をかけることになるが…

29 新沼慎二 F
 捕手2名体制により、3番手捕手の新沼は1軍から外れることになった。4試合の出場にとどまった。
 ファームでは腐らず、打撃も成長し、終始好調をキープしていた。相川離脱の8月ようやく昇格し、スタメンマスクを被り、試合を決定づけるホームランを放ち、存在感をアピールした。

49 斎藤敏雄 F
 ファームでは一定の出場機会を与えられているが、冴えない。自慢の打撃が、ファーム打率.179では寂しい。三振が極端に多く、粗い印象を受ける。特に捕手は出場機会が少ないので、斎藤捕手らファーム3番手以降の選手は独立リーグにレンタルするなどして、出場機会を増やして育成させることはできないものだろうか。

57 鶴岡一成 C-
 2番手捕手として36試合出場。相川離脱時、スタメンマスクを被るが、大事なところでのエラーが目立った。相川と遜色ない力量があるとは思うが、試合から遠ざかり試合勘が鈍っていたためか、数少ないスタメンのチャンスにおいて力を発揮することが出来なかった。69打席で打率.217の打撃も低調。新シーズン相川の手術の回復が遅れれば、鶴岡の出場機会が多くなると思われ、さらなる奮起が期待される。

59 黒羽根利規 F
 ファーム育成中。48試合出場、67打席、打率.224、2年目のシーズンにしては、予想以上の成績だった。打率もシーズン中盤はもっと良かった。非力な選手と思っていたが、そうでもないようである。序盤は出場機会が少なかったが、バッティングで結果を出し、少しずつ使ってもらえるようになった。
捕手の中ではこのシーズン一番成長したと思う。

61 武山真吾 F
 捕手二人制により新沼がファームに常駐することとなり、武山の捕手出場機会も少なくなった。ファームで180打席、打率3.00は合格点。内野手転向の噂も聞かれるが、年齢層的に武山が捕手として一人前、つまりいつでも1軍でプレーできる力のある選手になってもらわなくては、チーム的に苦しい。相川がFAで流出した場合、鶴岡、新沼に次ぐ選手としてレギュラーを刺激する選手が必要だからである。捕手としてやや影が薄くなってきているので新シーズンの巻き返しに期待したい。

62 高森勇気 F
 25試合出場、21打席、打率.095。高卒1年目としてはまずまずの数字。



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