紙屋治兵衛の横浜ベイスターズ批評

横浜ベイスターズのオリジナル批評

ほっと一息、連敗ストップ

2005-04-30 22:00:03 | 野球
横浜、5連敗でストップ 横-中評 (共同通信) - goo ニュース
プロ野球結果 横浜8-4中日 (共同通信) - goo ニュース
日本最速タイ!クルーン158キロ斬り (スポーツニッポン) - goo ニュース

本日はオフィシャルページの速報を見ての寸評です。

横浜は中継ぎ異動の斎藤隆が先発。立上がり不安定なところを、ウッズに四球を与え、福留に3ランを浴びるという、先発投手の仕事として悪いパターン。その後は、責任イニングの五回まで、何とか持ち直し、ぼちぼち抑えていたようだ。中日にとっては、岡本の不調もさることながら、2回以降斎藤を崩せきれなかったのが敗因であろう。
斎藤隆の後、6・7回を土肥が引き継ぐ。土肥にとっては、ここ2試合の出来からすると、このような場面で気分転換するのも良かったと思う。このあたりの起用は、牛島監督の投手出身らしい采配で好感が持てる。とはいうものの、土肥の投球内容自体は結果を見る限り、ピリッとしないピッチングだったと思われる。
7回の裏。山井から岡本にスイッチした途端、ベイスターズ打線爆発。
佐伯HR、多村センター前ヒット、種田2ラン。と中軸がしっかりと仕事をした。種田の6番起用はとりあえず当たったようだ。その後、塁上を埋めて、内川が同点のセンター前ヒットを打つ。やはり、内川がスターティングメンバーに入ると得点力がアップする。その上、ここぞというところで打てる勝負強さ。
8回裏にも、ベイスターズ打線は代わった久本に襲いかかり、4得点。種田-村田-相川の連続ヒット、その後石井がタイムリー。相川、石井、打撃の調子が上がらない彼らまで打てるようであれば、中日の投手陣の出来もよほど悪かったものと思われる。
そして、内川が手を緩めないこの日8点目のタイムリーヒット。
8回9回は木塚-クルーンで締めた。
調整中の、斎藤隆-土肥のリレー、ある意味敗戦覚悟の起用、さらに0-4からの逆転、横浜にとっては、おいしい1勝となった。
また、初回以降投手陣が1点だけで抑えていたからこそ、逆転を呼び込んだともいえる。変に投打が噛み合った勝利だった。

追記 本日出番のなかった金城選手の情報お願いします。

泥沼5連敗

2005-04-29 21:08:14 | 野球
中日、貯金8に伸ばす 横-中評 (共同通信) - goo ニュース

三浦を立て必勝を期した横浜だが、三浦が初回リズムに乗る前に、ファーボールを連発しホームランという最悪のスタート。3回には、阪神戦から調子を上げてきたウッズにホームランを浴びノックアウト。中日が前日の阪神戦で7点差をひっくり返した勢いをそのまま横浜スタジアムに持ち込んできたかのような快進撃。序盤で勝負の行方は決していた中日のワンサイドゲーム。横浜5連敗。
中日のチーム状態や横浜のチーム状態と先発メンバーを考えると残り2戦も厳しい戦いが続く。

古木に当たりが出てきたのは明るい兆し。
また、9回野中が横浜初打席で3塁打。四死球で鶴岡が出塁した後の快打で、その後内川のセカンドゴロの間にさらに追加点。ワンサイドゲームの最終回で中日も手を緩めていた感もあるが、控えメンバーでこの得点の流れ(スムーズに2得点)は良かった。村田・相川あたりのレギュラーメンバーに打撃の奮起を期待したい。

セドリック力尽き連敗続く

2005-04-27 23:40:22 | 野球
広島7回に勝ち越し 横-広評 (共同通信) - goo ニュース

広島はエース黒田を立て必勝態勢。2回以降は黒田もそれに堪えるピッチング。
1回黒田の立ち上がりが悪かったようで、1アウト満塁で多村がファーボールを選んだ。
その大チャンスで鈴木、村田が連続三振。試合のポイントはこの場面に集約される。
今日は早く帰宅して、4回ぐらいからケーブルテレビで観戦したが、この時点で黒田を打ち崩すのは、今の横浜打線では困難に感じた。
セドリックも広島打線を1点に抑えていたが、7回力尽き、4失点。ここで勝負の行方が決まる。
横浜投手陣は、それぞれの持つ力を一杯一杯で抑えているが、打線の方はかなり低空飛行。
石井、種田のベテラン勢の疲労による打撃不振は、得点力不足に原点であり、日替わり6番打者の低打率と村田の重要局面での凡打は得点力不足の元凶である。
投手に比べ、野手陣の固定メンバー制(競争原理の軽視)はポリシー・基本戦略として、理解できなくはないが、結果が出ていない以上、説得力に欠ける。


例年通りの打撃戦しかも敗戦

2005-04-26 23:08:25 | 野球
新井が2アーチ 横-広評 (共同通信) - goo ニュース
プロ野球結果 広島7-4横浜 (共同通信) - goo ニュース


今日は門倉の出来の悪さに尽きるだろう。
高橋健も出来が悪く、例年のノーガードの打撃戦かなと思われたが、両チームとも先発以降が頑張り、5回以降は無失点と奇妙な試合となった。結果、序盤で大量に得点した広島が試合をものにした。
吉川-川村-ホルツの中継ぎ陣が頑張っており、打線にもう一がんばり欲しかったところだ。

ベイスターズの記事に期待された方は、以下は個人的な話なので、お読みにならなくて結構です。








追記
昨日近所で歩いて30分ぐらいのところで大惨事があった。昨日は一日中約8台のヘリコプターが上空を旋回し、晴天にもかかわらず厳戒令のようなような張りつめた感じがあった。
午後から、私は大阪の方に打ち合わせがあり車で、ちょうど昼当たり事故現場を通りがかり、停止した後ろの電車の車両も車の中から見かけた。また、事故現場周辺は救急車用に片側一方通行規制となり、私の乗る車の横を救急車が通り抜けていった。
社内にも列車の1両目に乗って生きて、その日に帰宅した人もいたようだ。例のマンションの住人も、会社関係で私が耳にした範囲で2人いた。
昨日から今日に欠けて救急車のサイレンが絶えない。
私自身、日曜日に篠山口-尼崎間、7両編成の新快速列車に乗っている。テレビでくだんの放送を見るにつけ、この私でさえも、気が萎えてくる。もっとも、川西、三田のベットタウンから、大阪に向かって通勤する人にとってはもっとこたえるものがあるだろう。
もちろん、本人の気の持ちようで、気持ちの切替えが大事ということは分かるのだが、理性で気持ちを整理できる範囲を超えたインパクトもあった。
尼崎の総合体育館で遺体が収容されているという。身近な施設で、その映像を見せられ、これもひどくブルーな感じにさせられる。
電車事故で死ぬなんてことは、理性的には99.9%今後ないと思っているし、その前もないと思っていただけに、安心していたところで知らずにそんな危険がはらんでいたと考えると、何ともいえない恐怖がある。
そんなこともあって、一日一日を大切に、一時間、いや一分を大切にしようって思い直したのだが、私自体が弱い人間なのか、人間はそもそも弱い生き物なのか、ついついベイスターズのほとんど内容のなかった負け試合を見てしまうのであった。

終始阪神優位の試合展開で連敗

2005-04-24 22:55:22 | 野球
プロ野球結果 阪神8-3横浜 (共同通信) - goo ニュース

終始試合を優位に進めた阪神の完勝。
先発の加藤は、1回1番赤星にセーフティーバントと盗塁を決められ、金本には頭の辺りに打球が飛んで来て間一髪グラブで弾いて大事には至らなかったが、1点を先制される。
その後、3回4回と失点を重ね、4回で0-4と苦しい試合展開。
加藤は、コントロールも甘くもっと点を取られてもおかしくないボールが多かったが、キレはそこそこあり、6回を4失点で降板。次回はもう少しピリッとした投球内容に期待したい。

一方、阪神の先発は能見。低めにコントロールされ、ボールにもキレがあった。
能見の疲れの見え始めた6回、石井がセンター前にヒットし、金城が抜けた外角高めの甘い球を見逃さず、レフトスタンドへのホームラン。2-4と食い下がり、続く佐伯もセンター前にヒットを放ち、能見を降板させる。
能見から代わった藤川に対し多村が狙っていた球を凡打し、サードゴロスリーアウト。ただし、この場面、多村がそこでファーストにヘッドスライディングを敢行し気迫を見せる。

押せ押せの横浜は7回に先発ローテーションの吉川を調整登板で、かつ勝ち星の期待できる場面での起用。しかし、これが大誤算。阪神の反撃に遭いまさかの2失点。
この時点で、2-6。阪神の後半の投手陣の陣容から考えるとほぼここで決着がついた。

8回9回には斎藤隆、クルーンがそれぞれ登板して1点ずつ献上。だらしのない試合展開になった。
8回の裏には、村田が藤川の150キロのストレートをレフトスタンドに運び、3-6にしたものの、この場面でのホームランによる得点は大勢には影響しなかった。

この3連戦、2戦目を落としたのが大きかったと思う。昨日の試合はチャンスは横浜の方にあっただけに、昨日の敗戦は痛い。阪神にとっては、このカード、安藤は別にして、杉山と能見と評価が定まりきれていない両投手を先発に立て、白星を2つ取れたことは、火曜日以降の戦いでさらに貯金を取れる公算が高く、重みのある連勝といえよう。

なお、この試合、ここのところ打線の牽引している多村と金城が試合後半、故障でベンチに退いたのが、気がかりだ。
佐伯、種田も故障しながらの出場で、不安の種は尽きない。


チャンスで打てず敗戦

2005-04-23 23:59:59 | 野球
金本が先制2ラン 横-神評 (共同通信) - goo ニュース
プロ野球結果 阪神3-2横浜 (共同通信) - goo ニュース

今日は録画したビデオで観戦した。
この日は天候が良かったようで、横浜スタジアムの客の入りも良かったようだ。
さて、土肥は立ち上がりは上々であったが、4回金本のホームランを打たれた。
内角ギリギリストライクのストレートで高さ的には真ん中。しかし、ホームランを打つには難しいボール。打った金本の配球の読みと打撃技術が素晴らしかった。たしかに簡単にホームランを打たれるようなボールではなかったが、相川はさらにインサイドのボールになる球を要求しており、正確にいうとコントロールミスで、勝負世界の厳しさを感じさせた。
シーツにもホームランを打たれるが、これはライトフライに打ち取ったような当たりで、風に流されて、あれっと言う感じのホームラン。
結局、土肥は6回で降板したが、金本とシーツのホームランによる3失点で、内容的にはまずまずであった。

勝敗のポイントは、6回2アウト1・2塁ツースリーから佐伯が先発杉山のキレにあるフォークで抑えられた場面と7回2アウト満塁で代打古木のところでヒットが出なかった場面であろう。どちらかの場面で得点していたら、もっと違った形の試合展開になっていたと思われる。

阪神は先発に杉山、7回藤川、8回ウィリアムス、9回久保田という継投で、9回の多村・村田のソロホームランによる2点に抑えた。杉山はまずまずの出来であったが、2回ノーアウト1・2塁と6回2アウト1・2塁の場面等、6回無失点で抑えられるような内容でもなかっただけに、横浜打線の繋がりの悪さが目立った。特に6番ウィット(小池)は問題あり。


三浦今季初勝利

2005-04-22 21:56:16 | 野球
横浜三浦1勝だぜ!!笑顔でやっと満開 (日刊スポーツ) - goo ニュース
三浦初勝利 魔神にささげる完投 (スポーツニッポン) - goo ニュース
三浦が今季初勝利 横-神評 (共同通信) - goo ニュース
金曜日の男にやっと白星 今季初勝利の三浦 (共同通信) - goo ニュース

チーム全体が、今日こそ三浦に勝ってもらいたいという総意が随所に見られる試合だった。
三浦は1回こそ危うかったが、2回以降は横浜のエースにふさわしい内容。
今日は、ストレートを主体に組み立て、好調の阪神打線を翻弄した。
開幕以来、最少失点に抑える素晴らしい内容をずっと持続しているところもまた凄い。

今日も攻撃陣が中盤で追いついて、その後逆転する、今シーズンの横浜らしい試合内容であった。逆転シーンは、足の状態が悪い佐伯が全力疾走で内安打となった直後、その気持ちを酌み取った多村が、気持ちが打球に乗り移ったようなレフトスタンド一直線のホームランであった。気持ちが空回して力んで凡打ということは、よく見かけるが、気持ちがバット-打球に伝わっていくケースは案外少ない。このあたりは多村がトップクラスの打者である証かもしれない。

守備についても、多村がセンター前に落ちそうなところをスライディングで好捕したり、村田が赤星のぼてぼてのショート前のゴロを素早く捕って間一髪アウトにしたり、また、種田・石井の堅実なプレー等、集中力があって、全員で勝とうとする気持ちが伝わってきた試合だった。

佐々木登録抹消

2005-04-22 21:26:52 | 野球
横浜佐々木2軍、納得いくまで再調整 (日刊スポーツ) - goo ニュース
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横浜サヨナラ負け、3敗佐々木2軍調整も (日刊スポーツ) - goo ニュース

こうなることは、開幕前からわかっていたことである。
1軍登録されている限り、ストッパーで投げざるをえなかった。
1回を抑えきれるような、コンディションでもなかった。それ以前に今の彼に抑えきれるような力が果たしてあるかどうかも定かでない。
そして、勝てる試合で、抑えきれない体調で登板して敗戦し、チームに迷惑をかけた。
ひょっとすると、佐々木自身が一番傷ついていたのかもしれない。
結果としては、多くのものが傷つき、得るものも少なかった佐々木の1軍登録=ストッパー起用であった。

今年の負けパターンで敗戦

2005-04-21 22:48:18 | 野球
土橋がサヨナラ打 ヤ-横評 (共同通信) - goo ニュース
プロ野球結果 ヤクルト3-2横浜 (共同通信) - goo ニュース

今日は、大阪フィルハモーニー交響楽団の定期演奏会に行ってきました。ちなみに音楽鑑賞が私の趣味の基本線です。(^^;)

帰宅後、オフィシャルHPを除くと、つい最近も見かけたような展開で負けていた。すなわち、先発投手が好投し、中継ぎがしっかり抑え、打線が貧打ながらも勝ち越し、9回で佐々木でサヨナラ負けというパターンだ。
もちろん、佐々木だけの責任ではなく、このパターンの負けは、再三言及しているとおり、現場の責任者たる牛島監督のミスによるところが大きい。
頭の良い牛島監督が、どう見ても盤石の継投とは思えない、佐々木の起用に固執するのは、やはり佐々木自らが幕引きをすることを待っているのではないか、と最近感じている。
be_a_hero_in_akasakaさん、4月21日のブログに、週刊朝日の記事の要点がまとめられていたが、なるほどその匿名関係者の談話は核心をついている気もする。

牛島監督と佐々木の我慢比べという観点からの、ストッパーの今後の起用の行方も注目したい。

それにしても、小池のおそらく初めてであろうヒーローインタビューの機会が消え、感情的には勿体ない試合としか言いようがない。