やまがた好日抄ーⅡ

低く暮らし、高く想ふ! 
山形の魅力を、日々の関心事を、気ままに…。

アルバイト-1

2022-03-30 | やまがた抄
仕事先がコロナ・ヴィルスのために休業してゐまして、アルバイトはOKですので、雪のない季節は果樹園で働いてゐます。

昨年も、サクランボの季節からリンゴの季節まで、それなりに楽しく(キズものとかをたくさん頂くのでー)働いてゐましたら、
今年は”春先から来てくれ!”と連絡があり、すでに通ひだしてゐます。



いまは、果樹園の方が専門的に剪定した枝(桃、サクランボ、リンゴ)を集めて処理し、今日からサクランボの芽欠きになりました。

すでにたくさん付いてゐる花芽を3~4個まで減らす作業です。
力仕事ではありませんが、ひと枝ひと枝すべてですので、根気と多くの人手が必要です。

まだ、多くの人手が集まってゐないとかで、数人で枝先に集中してゐます。
それにしても、美味しい果実を頂くには、大変な努力をされてゐると感心しきりです。



母国

2022-03-07 | やまがた抄
予想通り、朝には10センチを超えるほどの積雪になりました。



おそらく、この冬最後のまとまった雪でせう。

いっとき、ボランティアグループをつくり、山形市の国際交流協会といろいろなイヴェントをしてゐました。
ので、海外のいろいろな方とも知り合ひになりました。
米国や豪州、東南アジアやネパール等々ー。
でも、東欧の方は居りませんでした。

以前、山形駅の近くにナイトクラブがあり、接待でよく行ったのですが、なぜか、そこは東欧の女性がほとんどでした。
聞けば、宮城県のあるリゾートホテルのダンサーとして来日、それでも生活が大変なので、アルバイトで来てゐるやうなことを話してゐました。
彼女たちのなかに、ウクライナの人もゐました。
長身で美しく、穏やかな感じの人でした。

小さなメモ帳に、びっしりと小さな文字で自国語と日本語を対比させたものを書き込み、時おりそれを見ながら接客をしてゐました。
何かのときに、名前はすっかり忘れてしまひましたが、その女性が云ったのを今でも覚えてゐます。

”ウクライナは貧しいけれど、とても美しいところです!”

そのウクライナが、いま、隣国のひとりの狂人によってさらし者にされてゐます。

山形のナイトクラブもとっくに無くなり、宮城のリゾートホテルも倒産して、彼女たちが母国へ戻ったか、あるひは他の国へ移ったか、その先は知る由もありませんが、
彼女が誇らしげに話してゐたウクライナの国が、無残に蹂躙されてゐます!





人気ない…

2022-02-01 | やまがた抄
バタバタとしてゐたら、二月になってしまひました。
連日、除雪と排雪に追はれ、やっと日差しが明るくなったと思ったら、まう二月でした。

「最上義光の城郭と合戦」(保角里志/戎光祥出版)といふ本を読みました。


東北でもトップクラスの57万石を所領し、伊達政宗の叔父であり、娘の駒姫を豊臣秀次の死に連座させられた悲劇の武将でありながら、陰謀家としてのイメージが強く、全国区でもほとんどなじみのない領主かもしれません。
最上家も内紛であっといふまに凋落し、結局関西で旗本として生き延びたせゐもあるかもしれません。
その点は、織田家と似てゐます。
(ちなみに、織田信長の次男の末裔が天童織田家です)

実のところ、小生も山形に移住して初めてその名を知ったやうなもので、それでも全国でもトップクラスの大きさを誇ったといふ山形城を幾度も訪ね、知り合ひに最上義光の妹の義姫(伊達政宗の母)のPR活動をしてゐる会の会長さんがゐたりして、それなりに最近は勉強してゐました。

本著の作者も、徹底的に巷間云はれてゐたやうな謀略家のイメージを覆す立場で話を進めてゐて、本書は最上義光の人物像ではなく、義光の様々な合戦と周辺の城郭跡探訪の本なのですが、なかなかに面白い視点でした。

暖かくなりましたら、いくつか訪ねてみやうと思ってゐます。




おおつごもり

2021-12-31 | やまがた抄
予想通り、雪のおおつごもりになりました。



全世界の人々がコロナヴィルスに翻弄され続けた、二年目の大晦日です。

人と会ふことを避け、人と話すことを避け、そんなことが”日常”になった二年でした。

まあ、小生は仕事先が休業中でバイトはOKでしたので、
初夏はサクランボの枝取り、葉摘み、そして収穫、9月からはリンゴの枝取り、葉摘み、玉回し、そして収穫と、
果樹園ではかなり密の時もありましたが、幸ひにも罹患することはありませんでした。

夏にはびこるセイタカアワダチソウといふ帰化植物があります。
小生、この一寸間抜けな植物が好きでして、
根に他の植物には有害な成分があり、それゆゑ、あたり一帯を凄まじく駆逐してゆくのですが、
ピークを過ぎてセイタカアワダチソウだけになり飽和状態になると、自らの有害成分で自滅してゆくらしいのです。

その様をまざまざと見たわけではないのですが、
植物にせよ、動物にせよ、ある程度の進化はあるはずなのに、一気呵成にはびこり、やがて自滅してゆくといふ悲しいDNAから一向に抜け出れないセイタカアワダチソウー。

コロナヴィルスも、あらたな変異株に対して全国的にも山形県でも臨戦態勢に入ってゐますが、
生き延びるために変異を繰り返して、気が付いたら、風邪よりも弱いヴィルスに変異してくれないものかしらん?

新たな年に、幸あれ!










こつごもり

2021-12-30 | やまがた抄
家人も子供たちもまだ仕事納めにはならず、
今日いち日だけ孫のひとりの子守りになりました。

根っからのじいちゃん子なので手間はかからず、山形駅で半日遊んできました。
向かふ電車は、びっくりするほど混雑してゐて、電車好きの孫は決まって先頭車両から嬉々として前を見るのですが、
身動きも取れずに残念がってゐました。

天気予報とは違ひ、さはやかな青空がひろがり、びっくりするほどの帰省客でごった返す駅のコンコースで遊ぶ先を決め、小晦日を過ごしました。