やまがた好日抄ーⅡ

低く暮らし、高く想ふ! 
山形の魅力を、日々の関心事を、気ままに…。

母国

2022-03-07 | やまがた抄
予想通り、朝には10センチを超えるほどの積雪になりました。



おそらく、この冬最後のまとまった雪でせう。

いっとき、ボランティアグループをつくり、山形市の国際交流協会といろいろなイヴェントをしてゐました。
ので、海外のいろいろな方とも知り合ひになりました。
米国や豪州、東南アジアやネパール等々ー。
でも、東欧の方は居りませんでした。

以前、山形駅の近くにナイトクラブがあり、接待でよく行ったのですが、なぜか、そこは東欧の女性がほとんどでした。
聞けば、宮城県のあるリゾートホテルのダンサーとして来日、それでも生活が大変なので、アルバイトで来てゐるやうなことを話してゐました。
彼女たちのなかに、ウクライナの人もゐました。
長身で美しく、穏やかな感じの人でした。

小さなメモ帳に、びっしりと小さな文字で自国語と日本語を対比させたものを書き込み、時おりそれを見ながら接客をしてゐました。
何かのときに、名前はすっかり忘れてしまひましたが、その女性が云ったのを今でも覚えてゐます。

”ウクライナは貧しいけれど、とても美しいところです!”

そのウクライナが、いま、隣国のひとりの狂人によってさらし者にされてゐます。

山形のナイトクラブもとっくに無くなり、宮城のリゾートホテルも倒産して、彼女たちが母国へ戻ったか、あるひは他の国へ移ったか、その先は知る由もありませんが、
彼女が誇らしげに話してゐたウクライナの国が、無残に蹂躙されてゐます!






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