風の吹く 太陽と虹の大地で きみと

凸凹しながら生きてる毎日。
それってきっと最高に素敵な事なんだと思う。

スキーとカメ

2016-01-24 13:14:19 | 育児
去年、学校のスキー学習で肩を骨折した息子。
今年のスキー学習までに何度か練習させた方がいいと思い連れて行った。


1日目、斜面で亀の様に動かない息子。
動いたと思ったら、2ターン目にはまた止まる。
去年のトラウマから、泣きそうにまでなっている。

そんなこんなでファミリーゲレンデを下まで降りるのに所要時間20分。

さすがに、ボードでキープしているこっちの足が持たない。


で、つい出てしまった言葉。



「もー!!
あんまり遅くてカメかと思った!」



すると、つぎは余り止まることもなく10分かからず降りてこれる様に。


「やれば出来るじゃん。」

「カメって言われたからな。
いくら何でも、子供に向かってカメっていう親いるか?
オレは傷ついたよ。」


その後、あやまったけど、どうも根に持っている様子。



数日後に学校で書いた冬休みの思い出。


『冬休みにスキーに行った。
去年、転んで怪我をしたから、なかなかスムーズに滑ることができない僕に、母上は「おい!おまえはカメか!」と言った。』

というフレーズが…。



いやいや、そんな言い方してないよね。
そう夫に訴えるも、夫曰く。



「そうは言ってなかったけど、ヤツにはそう聞こえたんだな。」



うわー、先生に言葉遣いには気をつけさせるって日頃から言ってるのに。
まさか、先生まにうけてないよね。


でも。
さすがにカメは言い過ぎだった。

ゴメンね息子よ。

けど、そのおかげで2日目にはスイスイ滑れる様になったじゃない?

大人な距離感

2016-01-13 07:54:32 | アレンジフラワー
習い始めて今年4年目になるお花。
当然一緒に入った人との付き合いも4年目。


「せっかく一緒のクラスにいるんだから忘年会か、新年会しましょう!」


と、去年の暮れに年長のTさんが提案してくれた。


翌週、丁寧に私とTさんにメモ用紙にアドレスを書いて渡してくれたのはRさん。

4年も一緒のクラスでお花習ってて初めて下の名前を知った。
その位、お互い干渉しない大人な距離。


「連絡はショートメールでするから、電話番号教えて。」


そう言うTさんに2人とも携帯ナンバーを教えた。



そうして、暮れを迎え新年も迎えた。

Rさんのメールは知ってたから、おめでとうメールをしたら、Rさんからも、今年も宜しくとメールが返ってきた。

しかし…、2人の連絡先を知ってるはずの言い出しっぺのTさんからはなしのつぶて。


まぁ、いいか。


そして新年1回目のお花の日。


お仕事疲れで、顔もむくんで声もいつもより小さめのTさん。
もちろん、Rさんも私も別に連絡がこなくても全く気にするタイプじゃないから、Tさんも仕事で忙しいのねくらいに捉えていた。


お花の最中に、Tさんが明日は、スノーシューで山歩きすると言う。

「Tさん、そんなに疲れているのに大丈夫?」

と聞いたら。

「そんなに、凄い山じゃないから大丈夫。
一緒に行くおじさん達にスキー週2回習ってて、冬山行きたいって言ったら連れて行ってくれるって話になっての。

おじさんって言っても、70代とかの人達だけどスキー上手なんだよねー。

Oさんも習ったら良いよ。」


と、声がだんだん元気になってきた。


そんな話をしていた時に、先生が教室の生徒全員を集めて食事会をしようと思うと話し始めた。


「そう言えば、あなた達は忘年会か新年会するって言ってたけど行ったの?」


と、聞いてきた。

すると私より早くRさん。


「行ってないですよー!
だって、Tさんから連絡来ないですもん。
私とOさんは新年の挨拶もメールでしてたんですけどね。」


すると、Tさんは申し訳なさそうに、


「ごめーん!だって本当に忙しいんだもん。
連絡するから~。」



4年前にご主人を病気で亡くされて、何かしようとお花を習いに来たTさん。

人懐っこい性格で年上も年下も関係なく付き合える人だから、ゴルフや山登りスキーとどんどん一緒にできる仲間を見つけて、本当に忙しすぎる位に、趣味を楽しんでる。

まるで、何かを取り戻すように。

私は、Tさんが何を取り戻したいのかは分からないけど、そうして貪欲に求めているTさんが一生懸命に生きているようで大好きだ。

体のことはちょっと心配してるけど。


きっと、この雰囲気じゃ教室のお食事会の方が先になる予感。


それでも変わらない3人の関係が、私は結構気に入ってる。

心を癒すもの

2016-01-05 09:16:07 | 日記
昨年の暮れに入院した母。
入院する時に心配したこと。


「スケート見られるかしら?」


夫に聞くと、好きだったかもしれないとの事。
手術当日、その日は全日本フィギュアのテレビ放送がある日だった。


たいへんな手術を受けて全身麻酔から覚めた母は、麻酔から覚める時特有の頭痛と吐き気があって辛そうだった。

それなのに…。


「今日、スケート見られるかしら?」


やはりつぶやいた。

翌日、お見舞いに行った時に聞くと寝てしまった様で見る事が出来なかったらしい。


「羽生くん、どうだった?」


そうか、母はユズリストだったんだ。


年末年始と病院で過ごす母に何かお見舞いをと思っていたから、本屋さんに羽生くんの写真集を買いに行った。


しかし、それはスポーツコーナーにあって年末のせいかやたら人がいる。

しかも、そこは羽生コーナーかと言う位、羽生くんの表紙の雑誌が沢山あって、それを手に取るのはかなり勇気が要った。
急いで適当に2冊手に取った。


『きっと、このおばさん羽生くんが好きなんだなって思われてるなぁ。』


そう思うと、自意識過剰だけど俄然私が好きなわけじゃないです風に装いたい。


「プレゼントなので、リボンをかけて下さい。」


別に普通に袋でも良かったんだけど、そう言ってみた。


夫と息子の3人でお見舞いに行って手渡した羽生くんの写真集。

母は、包みを開くと驚いた様に言った。


「わー、どうして?嬉しいわ!
この子、キレイよね。」


そう呟く母は、少女の様に可愛らしかった。
一緒に渡した婦人画報も、昔の愛読書だったらしく喜んでくれた。


やっぱり、美しいものは心を癒してくれるのよね。



最近、夫は『真央さま』にはまっている。
真央は、真央でもこちらはフィギュアではなく宝塚出身の『大地真央さま』。


どうして好きなのかと聞くと、『美しいから』と答えた。
やっぱり、親子って似るのよね。

でも、居間に『大地真央』の写真飾るのやめてほしいわ。

そう言ったら、『様』をつけろと言われた。







本当は当たり前のこと

2016-01-03 16:27:25 | 日記
年々、普通の日と化すお正月。

今年、受験生のいとこF兄ちゃんが1.2日だけ来るって言うから、F兄ちゃんの事が大好きな息子を連れてその日に合わせて里帰り。

12月中旬、JRに電話したら希望の時間が取れなかった。
昔、1.2日なんて電車ガラガラだったのに。

仕方ないから、時間をズラして取った。


お正月の実家はいい。
1泊2日ではあったけど、のんびり過ごすことができた。


帰りの電車は、2日だと言うのにビチビチに混んで立ってる人もいた。



お正月、テレビのクイズ番組でお正月に働く人は日本全人口の何パーセントかと言う設問があった。

結果、確か18パーセント位だったと思う。
約2割。
たぶん、これからもっと増えるだろう。
そして日本のお正月は、より普通の日と化していくんだろうな。

ある百貨店のトップの人は、自分の社員にもゆっくり休んで欲しいから1.2日を休みにし、ある百貨店のトップは、百貨店はエンターテイメントをお客様に提供するのが仕事だから、お正月もお客様に楽しんでもらう為に年中無休とするという。

でも、自分は休んでるんだろうなぁ。
やっぱり、会社のトップの人って、お客様や関連企業を幸せにする前に、自分の社員を幸せにするコト考えないといけないんじゃないかな。

お客様や関連企業の幸せが自分の幸せなんて思って働けるのは、十分な手当があったりそれ相応の代価があったりするからであって、それもなくただそう思って働けって言われたって無理でしょ。


昔の会社の創業者達は、まず社員を幸せにするコトを考えてたはず。
今は、社員より株主だもの。

だから、私は前者の百貨店のトップの方尊敬します。
この時代によく決断しましたね。
凄いです。

でも、本当は当たり前のことですけどね。