エンジェルカードは正しい

今年、息子のことで色々考えていて、迷った時にエンジェルカードをひいていた。


『まだ見えない先に明るい光があります。
今の困難は必ず報われます。』


エンジェルカードは、いつも優しくて、正しい。


なのに、どう考えても解せないカードがなんども出る。


『新しい家族が増えます。』


いや、それはどう考えてもないでしょう。
子供が出来る歳でもないし…。

ましてや、夫とはすでに同志的な関係になっちゃってるからどう考えてもナイナイ。


エンジェルカードも、はずれることがあるさ。
そう思って数ヶ月後、


飼ってる鳥が卵を産んでヒナが孵った。


コザクラインコとボタンインコのペア。
飼い始めた時は、どっちも性別がわからなかったけど、仲が良かったから一緒のゲージに入れていたら卵を産んだ。
たまたまコザクラインコがメスで、ボタンインコがオスだった様だ。


小鳥の店のおじさんに聞いたら、鳥の種類が違うから卵は産んでも孵らないと思うと言われていた。
実際に今まで2回産んでも孵化したことがなかった。


だから、今回も卵が孵るなんて思ってもいなくて巣箱も入れずに放っておいたら、ある日肌色のもぞもぞ動く物体が…。


一日置きに生まれてくるヒナ。
すでに３羽目。


『新しい家族が増えます。』


やっぱり、エンジェルカードは正しい。

かわいそうな人

「聞いてくださいよ～！
もぉー、Ｍさんには参りましたよ！」


隣のセクションの彼女は、そう言いながら近づいてくる。
そして、同じ部署でいっしょに働いているＭさんの愚痴を言い始める。



どうにも耐えられないのが、眉間に縦じわを作り、口角を下げて一方的に話す時の顔。

彼女がMさんのことを、愚痴ってる時の顔はけして美しいとは言えない。
その事に彼女は気づいていない。



係長に相談したらしいけど、取り合ってもらえなかった様で、周りの人達に愚痴り始めて周りを固めようとしているらしい。


なるべく目を合わせないことにした。


すると、話を聞いてくれそうな同僚を見つけてはMさんのことを愚痴るようになった。
どうしてもMさんを悪者にしたいらしく、とうとう物が紛失したと言い始めた。
後でその紛失したはずのものは不自然な形で見つかったけど。

それまでは、まぁまぁと思って聞いていた同僚は、さすがに行き過ぎを感じて課長に相談した様だ。


そうして、誰も彼女の話を聞かなくなった。
移動して来た当初は周りとうまくいっていたのに、人を排除しようとしてどんどん自分の居場所を狭めて行ってしまった。


ここまで来ても、まだ自分を正当化しようと話を聞いてくれそうな人を探してる。


彼女は、どこに行っても1人になってしまうそうだ。
今回、その過程を目の当たりにして、かわいそうな人だと思った。



人にした事は自分に返ってくることを彼女は知らない。

今年もあと一カ月

庭の片付けも何とか終わり、外に出していた観葉植物も植替えして玄関に移動した。


忙しかった今年も、あと1カ月と少し。


ずっと作りたかった廃油石けんを時間が出来たから作ってみた。


サラダ油やマーガリンが身体に良くないと聞いてからは、油はオリーブオイルかごま油、米油を使うようにしてる。
揚げものの油は2回使ったら捨てるけど、ちょっと高いからもったいないなぁと思ってた。


ハーブやアロマを習いに行ってる時に、2回位マルセイユ石けんを作って実際使って感じた事だけど、かなりいい。

市販の石けんは、ある程度高い物は安心だけど、手頃な価格のものは使うと肌が乾燥してしまう。
それは、よく化粧品に保湿成分として配合されてるグリセリンが抜かれてしまってるからだそう。

自分で作る石けんは、グリセリンがそのまま入ってるから手や顔に使ってもしっとりする。

ましてや、マルセイユ石けんは肌に最高と言われてるオリーブオイルが72%も入っているから、しっとり洗い上がるのは言うまでもない。



米油やごま油を揚げものに使って気づいた事。

揚げものがサックリと揚がって、時間が経ってもベタッとならない。
2回使ってもまだ黄色味が増すだけだけど、サラダ油は黒くなってかなり酸化が進んでいるのが分かる。

それだけ良い油だから身体に使ってもいいけど、今回は台所用に。

だから、苛性ソーダの配合も少しだけ多め。



《廃油石けんのレシピ》

●廃油 600ml

●精製水、又は蒸留水 210ml

●苛性ソーダ 90g

●精油 100滴位


精油は、消費期限切れになりそうな精油をドンドン入れた。


苛性ソーダの取り扱いは、かなりシッカリと。
水と混ぜると水蒸気が発生するから換気を良くして吸い込まないよう注意。
目に入っても良くないからマスク、メガネをかけます。
石けんは、出来上がる1カ月後には素手で触っても大丈夫になるけど、それまでは強アルカリだから必ずゴム手は必需品。
ここは大事。
一度習いに行ってから作ると安心。

攪拌20分、ひたすら回す。
ドレープが出たら、牛乳パックに移して1日置いた後カット。

一カ月後に出来上がり。

一列に並んで、棚の上で熟成中の石けん達。
今年中には出来上がる。
更に水で再度溶かすと、スプレー式の洗浄剤に出来るらしいから大掃除に活躍してくれそう。



もう直ぐ1年が終わる。
やり残した事なかったかな？

止まった時計をする意味は…

「ふふふ…」

急に笑い出したＡさん。


「どうしたの？」

と、聞くと…。


「今見たら、時計止まってました。
9時で。」


ちょっと待って‼︎
今、午後の4時過ぎ。


「朝から今まで時計見なかったってことだ。」

「はい。
つい、携帯やパソコンで時間確認しちゃうから気づきませんでした。」

「だよね。
時計読むの苦手なのに、どうして時計する気になったの？」

「だって～、時計してたら出来る女っぽく見えるじゃないですか～。」


そこっ⁉︎


数日後、デスクの上にＡさんの時計が置きっぱなしになっていた。
時間を見ると、9時で止まったまま。


同僚のDさん。


「それ、止まってるんですよ。
止まってる時計毎日してくる意味あるんでしょうか？
ナゾです、Ａさん。」


それが意味あるんだよね、Ａさん的には。

でも、そろそろ電池取り替えたら良いと思うんだけど。
せっかく毎日してきてるんだから、時計。

この夏のハーブ

初夏に知人の教室にハーブを習いに行った。

最初は、独学でも取れる資格だから習いに行くつもりはなかったけど、カラーコーディネーターの通信講座を受けて2級を取ったあと、全く知識が身についていないことに気づいた。

試験のためにやっつけで覚えた事は、手のひらから砂が溢れる様に忘れてしまう。


ハーブは、やっぱり習いに行こうと思った。

実際、習いに行くと質問もできるし、クラフト作りも毎回楽しかった。
ただ、息子の事でめっちゃ忙しくなるのは予想外だったけど。


忙しくてストレスフルな毎日を乗り切れたのも、庭で育ったハーブを摘んで、フレッシュハーブティーにして飲んだり、教室で作ったマルセイユ石鹸を洗顔や手洗いに使ったり、生活にハーブのパワーを感じていられたからかもしれない。

中学生になって、あらゆる変化や友人関係に不安定になった息子に医者は薬を勧めた。

以前から、息子が自分で判断できる様になるまでは親の考え方で飲ませずに来たけど、今は判断できる年齢になったから聞いてみた。


「薬は、飲みたくないんだ。
薬でコントロールするんじゃなくて自分でコントロールできる様に頑張る。」


仲の良い、1歳下の友人が薬を飲んだ時と飲まない時の差を見てきて、違和感を感じていたそうだ。「脳がコントロールされている」様に感じたと言った。


でも、イライラが辛そう。
そこで、植物のトランキライザーと言われているパッションフラワーや抑鬱効果のあるセントジョーンズワート、気分をリフレッシュさせてストレスがお腹にくるタイプの息子のお腹の調子を整えてくれるペパーミントをチンキにして飲ませた。


お味噌汁に2.3滴。
お湯に入れて、冷ましたものを飲み水に。


その他にも、起きる時にはオレンジとペパーミント、寝る時にはティーツリーの精油をディフューザーでたいたり。
ハンカチは、イライラした時に嗅げるようにグレープフルーツや抗菌効果のある精油を垂らしたのを持たせたり。

そんな夏を過ごし、忙しい合間に勉強したハーブ検定も無事合格。
その頃、息子のイライラも治まってきた。


そんな慌ただしかった夏が過ぎ、暦は冬を伝える季節。
庭の片付けも終わりかけ、寒さに負けずまだ生えているハーブを摘んでドライにしたし、今年の冬はマルセイユ石鹸、いよいよ挑戦しようかな。


忙しい時だからこそ、癒しのハーブやアロマが必要なんだな。



《ハーブチンキの作り方》


煮沸消毒した広口のビン

煮沸消毒した遮光ビン

ハーブ

40度以上のウォッカ


ビンの8分目辺りまで好みのハーブを入れて、ハーブがかぶる位ウォッカをそそぐ。

室温において、毎日1.2回ふって2週間後に出来上がり。
茶こしなど使って、遮光ビンに移して冷蔵庫へ。


簡単。
出来たチンキは、一年程持ちます。
ハーブの種類によっては、傷薬になったり化粧水に入れたり、飲む以外にも色々使えます。