
今回はF-2後継機であるF-3に関する内容です
航空自衛隊のF2戦闘機の後継機について
防衛省がまとめた設計構想が明らかになった。
防衛省は設計構想の一部をF2後継機の
「要求性能」として米英両政府に伝達した。
●小型無人機を「子機」として搭載する
●F35Aの2倍となる8発の空対空ミサイルを内装
●最大速度はF2と同等のマッハ2程度
●F35Aと同等以上の航続距離・ステルス性
レーダー探知距離――を兼ね備えた戦闘機を目指す
●空対艦ミサイルは、運用に応じて機外装備を想定
中国空軍の近代化に対抗する狙いがあり、防衛省は
米国との共同開発を軸に開発方法の検討を本格化させる
yomiuriより一部抜粋
ようやくF2後継の要求性能が明確化してきました
今回の部分からも機体の特徴が解ります
一つは機内兵装がAAM8発という点です
この仕様ではF-35では ほぼ無理でしょう
またもっと先だと思っていた無人機搭載が
打ち出された点も注目されます
高速戦闘支援無人機
防衛装備庁の資料では 将来無人装備に関する
研究ビジョンという中に戦闘支援無人機という
コンセプトがありますが 少し前倒しなのか
という印象です
AAM等の他に機内に収納するとなると
翼などは普段は 折りたたまれた状態に
なっていると思われます
戦闘支援無人機を放つF-3の想像図
米国のDarpaでも空中発射型UAVを開発中ですが
C-130等での運用予定なので戦闘機がドローンを
射出し共同で戦うというのは 本当にSFチックな
コンセプトでぜひ実現を期待したいものです
また共同開発のベースにF-22という話も
持ち上がってきました
F2後継機、F22とF35両機ベースの開発案
ロッキード・マーチン社が日本政府に打診
ロッキードが航空自衛隊のF2戦闘機の後継に、
米空軍のF22とF35両方を土台にした機体を
開発する案が浮上していることが分かった。
両機を手がける米ロッキード・マーチンが
日本政府に非公式に打診した。
ロッキード側はF22の機体に、F35の
電子機器類やステルス技術を組み合わせた
戦闘機の開発案を日本の防衛省に伝えた。
ロッキードは米政府と議会の認可を得た上で、
夏までに正式に提案する。
門外不出とされてきたF22の高性能技術を
得られることから、日本が米国との 共同開発に
踏み切る可能性が高まった。
国産技術も生かしたい日本
F2後継機である「F3」の国産を目指していた
日本は、三菱重工を共同開発のまとめ役に、
IHI が手がけるエンジンや三菱電機のレーダー
などを活かしたい考え。
防衛省は今夏までに国産、国際共同開発、完成機輸入の
中から調達方法を決めるとし、ボーイングとBAEも
夏までに日本に案を提出する。
reutersより一部抜粋
既存機ベースなら最良の提示
F22の機体に、F35の電子機器類や
ステルス技術を組み合わせた戦闘機の開発案
このプロポーザルは考えうる最高の内容だと思えます
ここではアドバンスドラプター Advanced Raptor
略してアドラプと呼んでおきます
なぜ発展型が必要か?
F-22が現在は最強の制空能力を持った戦闘機で
あることは間違いないでしょう
(Air Dominanceといいますがこれとマルチロール
との兼ね合いは長くなるので割愛します)
ただ基本的な設計は90年代 最初の配備から
すでに20年近くが経っています
この先 10年先を見据えると圧倒的優位とは
言えなくなってくるのは明らかです
実際 スキンレーダー等のアビオニクスは
後発のF-35のほうが先進的な物を搭載しています
F-22は高額ゆえに派生型がキャンセルもされており
ラインも閉じていることから 今後の展開が
不安視されている部分もありました
制空は全てに優先する
そこでF-22が発展型になることにより
そのアドバンテージを保ち制空権を確立
できるということになるでしょう
どうイジるか?
次にどこらあたりが改良されていくかについて
私見ですが簡単に挙げてみたいと思います
(いいんだね? やっちゃって クックックッ)
この部分には日本のハイパースリムエンジンの
技術が生かせると思います
前にも書きましたがF-22に搭載されている
P&WF119は推力は156kNもありますが
エンジン重量が1770 kgとX-2に搭載された
XF5-1の2.7倍もあります
パワーウェイトレシオを比較すると
日本XF5-1エンジン T/W=7.8
米P&WF119エンジン T/W=8.98
となり 今後さらに推力の上がるXF9など
のエンジンの性能向上に寄与できるでしょう
更に機体そのものも日本が最も得意とする
カーボン素材や新しいファスナレス構造など
により軽量化が図られるでしょう
3Dベクタードノズル
F-22は上下方向のみの推力偏向ですが
次世代機は全周20度は振り向けできる
偏向ノズルとなると思います
構造と素材改良によるステルス性能UP
続いて搭載される内部機能の強化部分ですが
F-35ではVR技術を応用した360度の視界が
表示され また自機や他の管制機のデータを
統合処理して表示するセンサーフュージョン
を持っていますがアドラプには更に進化した
システムが搭載されるでしょう
A.I等によるパイロット支援
各種センサーや戦闘支援ドローンからの
情報等は搭載された発展型A.Iによって
分析 視覚化され脅威度などが瞬時に
表示され 更にダメージ等の不具合も
ある程度はA.Iによる自己診断も行われるなど
戦闘中のパイロットは敵機に集中できる
環境が整えられると思われます
上手くいけば第四世代機更新の目玉に!
こうした部分で英国が加わっていけば
将来的にはアドラプが英国に採用される
可能性もでてくるでしょう
これならロシア製Su-57も十分に圧倒できる
性能があるはずです
また日本が相当数抱えているアップデートの
遅れているF-15の更新機も ある程度は
このアドラプに置き換わることも考えられます
軽量化スリム化は日本のお家芸です
なんとか この部分でX-2で培った技術を
生かしたいものです
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#戦闘支援無人機 #ラプター #ロッキード