そうかん日誌 ~Du 11eme arrondissement de Paris

タイトルを「りょうかん日誌」から「そうかん日誌」に変更しました。

28年度運営指針

2016-05-22 | Weblog
本寮では、例年、新入生の受け入れ前に、寮監と上級生がミーティングを持って、本寮の運営指針を綿密に確認・検討しています。参照しやすいよう、その文章を、人数の部分等、一部修正の上、抜粋して、以下に掲げておきます。


平成28年度運営指針

平成28年3月29日


概括
本年度の新入生数は23名で、寮生総数は、4年生(2)・3年生(7)・2年生(14)と合わせ46名となる。昨年度の寮生数は40名であったが、本年度は6名の人員増となるため、洗濯機の使用時など、総員協力しあい譲り合って良好な生活環境を維持できるよう努力すること。

周知の通り、寮規により、新入生の受け入れ枠確保のために、日頃の生活態度、積極性等に鑑みて、次年度以降に残留できる上級生の人数を制限することがある。また、単位不足で2年次から3年次に進級できない者・4年で卒業不可能な者は在寮できない。規則違反や懈怠による行持への不参加等は、人数制限のための重要な判断材料となることを各自よく認識のこと。

寮生の本分は、寮内の公務を完遂し、寮に於ける行を保つことにあり、これは外部の御寺院依頼の法務実習等に優先する。配役馴らしなどの公務に支障をきたす法務実習は極力受けないこと。(毎週土曜日に清掃をせずに法務実習に行くことは認めない。スポット的なものは寮監の許可を得れば可。法務実習先にそのことを伝えること。)

自分の法戦式等で寮生に用僧を依頼して自坊に連れて行くことは原則的に認めるが、その際、その時期に寮の重要な行持が重なっていないか充分に注意のこと(特に秋季)。個人の儀式も重要だが、一旦寮生となったからは、寮全体の行持が最重要であることをよく認識しなければならない。寮生に数日間の他出を要する用僧を依頼する場合は、早めに寮監の許可を得ること。

指導一般
・ 謝罪の場合は「失礼致しました」、感謝の意を表す場合は「ありがとうございます」「ありがとうございました」等とはっきり述べるよう、常日頃から指導のこと。「はい」「いいえ」だけで済む返答なら問題ないが、謝罪や感謝の意を表す場合はそれだけでは不完全であり、目上の相手に対して失礼にあたることを上級生もよく自覚のこと。上級生にも言葉の足りない者多数あり。
・ 携帯電話は一時預かるが、返却日まで、公衆電話等を使用して師寮寺などと連絡をとることはなんら問題なし。必要最低限の連絡に際しては寮の受付の公衆電話も随時使用可。ただし使用者が多い場合は譲り合うこと。
・ 最初期の進退の指導は寮監・寮監補佐が直接行う。指導生は補佐のこと。
・ 各1年生の性格・特質等を早く理解するよう心がけ、均一な指導の中にもある程度の配慮をする。(健康上の問題等の考慮)  そのために必要があれば、なんでも気軽に寮監に質問されたし。

挨拶
・ 1年生に玄関での「行って参ります」「ただいま帰りました」等の挨拶は必ずするよう指導。上級生も、声を張らなくともよいが、人がいなくとも行き帰りの玄関の挨拶は必ず実行のこと。

法堂
・ 法要の配役は必ず知殿が決定のこと。また、知殿は法要の配役表を法要2日前までにホワイトボードに掲示のこと。
・ 各法要の堂行配役の者は、馴らしの日の朝、必ずホワイトボードに馴らしの告知文を書くこと。
・ 本年度も、首座・書記は入寺式・法戦式のみの配役とし、以後は一般の寮生に同じ。坐禅時は首座単、書記単には誰が座ってもよい。
・ 両班は、維那以外は就位順上位から埋めること。法堂の就位順は昨年度同様学年順とする。上級生は後列にならない。

坐禅堂
・ 飯台中に単の上から床に食器を落とした場合、速やかに浄人が入堂してそれを拾うが、それが箸や椀など口をつける物である場合、浄人はそれを取って一旦外単に出て浄巾でそれを拭いて、すぐに落とした者に戻す。(給湯室まで行って拭いて戻る必要はない) それが口をつける物でない場合、拾ったその場でその者に渡す。
・ 曉天坐禅前、直堂は木版位にあっては、時間を見ているため掛時計の方を向いている。
・ 五観の偈(「一つには・・」)は飯台維那(槌砧を打つ者)の声が先導。
・ 聖膳の向き(聖僧様の食事の向き・三方の穴は手前)を間違えないように。
・ 朝の坐禅時、4年生・3年生のうち必ず1名は外単に坐って、止静後、寮内見回り。

清掃
・ 本年度は1年生数が例年より多いので、各清掃部署責任者は責任分担を考慮のこと。新しく清掃場所を設定してもよい。
・ 4年生と3年生は昨年同様、清掃場所を決めて回り持ち。(1名は寮監とともに玄関外)
・ 自分の受け持ちの清掃が終わった者も、全体の清掃が終わるまでは私服で部屋の外に出ない。
・ 全体の清掃が終わるまでは単草履を履いて歩かない。

遅刻について
・ ゼミの懇親会、家族・親戚との会食等、妥当な理由があれば、基本的に10時半までの遅刻は認めるので寮監に相談のこと(一年生も)。

食堂
・ 近年、食堂の食事を摂らない者が増えている。長期休暇前の帰省時以外食費の返還はできないのは周知の通り。摂らなかった食事は廃棄される。寮生としての立場に鑑みて極力食事を無駄にしないこと。授業の終了時間が遅くなる者は、業者の人に食事のとりおきを依頼すること。
・ ご飯茶碗の内側を漬け物とお茶で拭かない者がいまだに散見されるが、必ず拭く。禅僧の最低限の作法。
・ 夏季の暑い時期も、食事中は作務衣の袖をたくし上げない。(食器を洗う時は上げてよい)

洗濯室
・ 乾燥機を使用する前に必ず円盤状のフィルターのゴミを除去する。

浴室
・ 季節を問わず、国際交流館等近隣に配慮して、入浴中は窓を閉める。
(脱衣所の扇風機は随時使用可)
・ 入浴時間(開浴から午後11時まで)厳守のこと。
・ 季節を問わず、シャワーは清掃罷から正午まで使用可。正午から開浴(5:30)までは使用不可。
時間外にどうしても使用したい事情のある者は寮監の許可を得ること。

他出
・ 他出、遅刻等、怠りなく届を寮監に提出のこと。帰寮日変更等連絡必須。
・ 他出は長期休暇・連休(5月・オータムフェス)以外に合計で最大10日を目安とし、連続8日を限度とする。1年生はできるだけ長期休暇・連休以外の他出はしないことが望ましい。

廊下
・ 緊急時及び清掃中の公務に関する事以外、廊下での私語は慎しむ。

その他 
・ 寮内の電気機器については徹底して節電に努める。エアコンもできるだけ控え、使った場合は、部屋を出る際に必ず切ったことを確認のこと。
・ 4月初旬の仏具点検は、持参品に不足がないか確認するためのものであり、その日までに物品を揃えさせるためのものではない。(毎年、1年生の師僧方から問い合わせあり)
・ 寮室は、在室時は内側から施錠はしない。施錠は部屋が無人になる時のみ。
・ 夏季、冬季、春季休業前、それぞれ授業最終日の翌日開枕をもって閉寮する。それ以降在寮を希望する者は寮監に申告のこと。大学関係の理由がある者についてはある程度まで在寮を許可。
・ 衛生係(責任者)は、洗濯場の衛生保持に留意怠りなく、長期間放置してある洗濯物については、受付に移動、一定期間(1週間程度が妥当)保管の上、引き取りのない物については廃棄する。
・ 寮内では脱帽。また廊下ではイヤフォン禁止。(玄関で着脱)  

以上
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