Be Natural

気取りも なんのてらいもなく  あるがままの自分を 感性の赴くままに そんな独りよがりの書き捨て日記です。

"一筆書きの旅"②Holland RotterdamからPortugal Faroへ

2023-06-22 10:43:33 | 旅行

初日の研修を無事に終え

Rotterdamの後の予定をどうしようかと思案

 

5年前はRotterdamから英国に渡るフェリーがあることを知って

Scotlandを訪ねることにしたのですが

 

今回は、帰路はBrusselだし

はっきり言ってオランダから東は行き慣れた場所ばかり

西も陸路でフランスじゃあ面白くないしなぁと地図を眺め

 

面白い交通手段はないかとアレコレ探していたところ

Rotterdamにも空港があるのを発見

田舎の小空港でLCCの737クラスの飛行機ばかりながら

主にオランダ人の旅行先へのアクセスとして利用されているようで

 

就航先は、東はオーストリア 西はスペイン、ポルトガル

南はエジプト、モロッコ  北は英国、フィンランド

50都市に行けることがわかり

 

3年前にコロナの感染爆発で這う這うの体で帰国してしまった

Spainへ行こう と思ったのですが

 

運悪くSpainのAndalucíaは異常気象で猛暑となり

外出禁止令が出ているのをネットニュースで知り

外を歩くのも苦労するような気候じゃあ諦めるしかないなと

 

写真を眺めていたところ

”Faro”の地名が目に留まり

調べてみるとポルトガルのほぼ最南端の町で

ポルトガルでのイスラム勢力終焉の地

 

Sevillaからも遠くなく、バスでも行けると知って

とりあえずFaroまで行ってから

やっぱりAndalucíaに行ってもいいし

ジブラルタルからモロッコに渡るのも面白そうだなと即決

 

夜中のうちに翌日のフライトを予約してチケットを購入

時差ボケで夜中に目覚めてしまったのを幸いと

荷物のパッキングしてから朝まで仮眠

 

翌朝、シャワーを浴びて身支度を済ませ

前夜スーパーで買っておいたクロワッサンにハムとチーズを挟み

部屋のインスタントコーヒーで朝食

 

水上バスの時刻にあわせてチェックアウト

 

前日、間違えて10分前に出航する20系統の風車の景勝地(Kinderdljk)方面行に乗ってしまったため

取引先方面に向かう21系統の電光表示と出航時間を再確認して乗船

 

この日は、対岸の客船ターミナルにドイツAIDAの客船が着岸してました。

 

このAIDA、三菱重工が1隻あたりたったの1000億円でダンピングして受注したと欧州で陰口を叩かれ

結局”なあなあ”で少々の仕様変更があっても大丈夫だろうとの日本人的感覚でいたのが

勝手な変更など絶対に許容しないドイツの会社の逆鱗に触れ

設計変更からヨーロッパの職人を呼んで内装のほとんどをやり直しすることになって

納期遅れに輸入資材の購入などで2隻で累計2500億円の損失を出し

結局三菱重工の創業の地長崎造船所が大型建造から撤退することとなった因縁の会社の船なんです。

 

背景には、大型クルーズ船ブームがくると予想されていたため

その昔、客船を建造していた実績から

赤字となっても授業料を払ったつもりで経験を積み

付加価値の高いクルーズ船建造ブームに乗ろうと目論んだようでしたが

 

まあ、あそこまで巨大化して組合も強くなりすぎて組織が活性化できなくなると

社内では誰も責任をとらず、問題があったら下請けになすりつけるだけ

”天網恢恢疎にして漏らさず”

 

おっと、つい日頃の不満を爆発させちゃったりして

 

(高いビルの右横にある古そうな建物がHOTEL NEW YORK、

その昔大西洋横断する客船を利用する客で賑わった由緒あるホテルです)

こちらはアメリカでもよく見かけるタイプの古い鉄道稼働橋

いまは地下のトンネルの迂回路ができているため

歴史的建造物としてモニュメントのような存在となってます。

 

取引先のある場所は、近くに造船所もあるため元は主に船舶関係の工業団地

Rotterdamから川で10キロ、河口から70キロ離れた場所にあります。

通勤での利用者が多いのか、いつもそこそこ乗降客がいるんですよ

そんな背景もあってほとんどみんな自転車通勤(笑)

↓ここは前日も5年前もランチに連れてってもらうお店。

ウォーターフロントで眺めがいいからかいつも満席なんです

水上バス以外にも地下鉄と工業団地を結ぶバスがあって

操車場では電気バスが充電しました。

(あんな風に充電するんだとビックリ

 

実はこの日は金曜日で、コロナ禍もあってか

アメリカでもそうでしたが製造業の工場は週休三日となっているようで

研修のためにわざわざ出勤してきた様子だったので

 

ランチのお誘いをしていただきましたが迷惑をかけないように

午前中で終わることにして水上バス乗り場に送ってもらいました。

 

ご参考までに

水上バスは、停留所で係船ロープの作業やタラップを上下する車掌さんがいて

運賃はクレジットやデビットカード、バンクカードで支払います。(現金不可)

私がいつも使うRotterdamからKrimpen a/d IJsselまでは距離にして約10キロ

乗船時間20分で€2.40なんですが

朝みた客船のお客で水車群を見学した帰りのグループがいて

車掌さんがあれこれと観光案内してたら終点に到着してしまい

着岸や乗降作業でとうとう検札に来れなかったので、

下船する前にクレジットカードを見せて

「まだ払ってないけど?」というと

「オマケしときますね」と€1.58にしてくれちゃいました(笑)

その緩さが好きだなぁ~

これは近くの浚渫船建造に特化した造船所と係留中の浚渫船

ヨーロッパは海岸線に港があることがなくて

川の河口や、川を使ってフランス、ベルギー、オランダ、ドイツの内陸部まで

船が貨物輸送の要となってるため浚渫の需要も桁外れ

 

取引先でもこの浚渫作業が高圧空気で

川底、海底の泥を吹き飛ばして吸い込むらしく

へぇ~っ勉強になるなぁと感心しながら眺めてました。

こちら↓は海底油田のプラットフォームへの物資を供給するサプライボートの造船所

オランダ=造船(特に大型商船)ってイメージがなかったけど

地域に特化した需要があるんだなぁとこれまた勉強になりました

 

これは川を遡ってドイツまで2週間かけてクルーズする客船

橋の下をくぐるため高さはありませんが

外洋と違い波の影響を受けないため半端ない長さだったりします

ホテルに戻ってから

飛行機の時間まで余裕があったので中心地を散策しようと歩いていたら

↓ こんな面白い看板を発見して大笑い 

なかなかやるなぁオランダ人(笑)

これはたぶん月極の駐車場

鍵でロックを解除して駐車するみたい

こちらはこの先にあったホテルに滞在していた有名な哲学者で政治家で

チェコスロバキアの初代大統領でもあったマサリクなる人物のモニュメント

横のスコープを覘くとその爆撃されたホテルの跡地がみえるらしいのですが

その辺りの歴史に疎いので ふぅ~んと頷くだけでした

Rotterdamは変わった建築が観光の目玉のひとつで

この正面がその代表格のキュービックハウス

手前には船齢100年超えた船が係留されていて

博物館でもあり、実際に住居として使ってたりします。

小さな運河には、元は艀でいまは住居して使ってる古い船だらけ

昔の横浜元町の大岡川を彷彿とさせられました。

 

これはその艀の住人の自転車用ガレージ

歴史を感じさせる橋もあって

その先には変わった灯台のような船

(いまはレストランになってました)

古い運河はほぼ古い船を係留している博物館になっていて

船の仕事をしている身としてはとっても楽しい時間が過ごせました

 

さすがはヨーロッパ最大の港を有するRotterdam

面白かったですよ~

 

どこかのカフェでランチをと思っていたのですが

市街地は客船のツアー客でごった返していたため

諦めてホテルに戻ってランチ

この日もオープンサンド(玉子サラダ&焼き鯖)とアサリのスープ

美味しかったです

ホテルに預けてた荷物を受け取ってトラムに乗って出発

この日も有効期間2時間の乗車券をクレジットカードで買って

ロッテルダム中央駅で下車して

Rotterdam空港行の電気バスに乗車

普通の路線バスなので住宅地などをまわって

30分後に到着

ランチを食べてからさほど時間がたってなかったのですが

Faroに到着するのが夜だし、とりあえず食べれるときに食べとこうと

Fish &Chipに白ワイン

LCCのTransaviaに乗り込みました

因みにRotterdam→Faroの運賃は、€190(29,000円)

当日に購入したのでちょっと割高でしたが

まあ許せる範囲かな

フランス上空からピレネー山脈を越えて約2時間半後

イベリア半島南方らしい乾燥した大地が見えはじめ

やがて幾何学模様のようなラグーンが見えたと思ったらFaroに到着

懐かしDC-9っぽい古き機材が置いてあってビックリ

続いてエプロンからBA(British Airway)やその他欧州各国の飛行機が駐機していて

Faroがヨーロッパでも人気のリゾートなんだと知りました

ターミナルビルはそこそこ年季が入ってて不便な印象でしたが

タクシーの運ちゃんがとっても親切で

ポルトガルの第一印象はバッチリ

当初は、Faroは単なる通過点と思ってたのですが、

都会より田舎の方が好きなのとまずはFaroを堪能しようと

連泊することにしてこのHotelを選びました。

ただ、このHotel,3年前のラスパルマス同様

一種の民泊風システムで

Self Check In

事前に教えてもらってる暗証番号で玄関を開き

中にあるSafe (鍵専用のダイヤルロック式容器)から鍵を出し

自分の部屋を開けるシステム

初めての時は少し面倒に感じますが

慣れると結構便利

宿泊費は、部屋代と最終クリーニング代で€263でした

(40,000円+)

荷物を片付けてシャワーを浴びてから

ちょっと探検に

この旧市街の雰囲気、イスラム文化の名残もあって

なかなかいい感じでした

この黄色い照明のある小道はレストランが並んでいる場所で

路地に響くFADO(ポルトガルの民族歌謡)

物悲しいギターと歌が無茶苦茶良かったですよ~

https://www.youtube.com/watch?v=JkXjoL7s948

感じのいいレストランやカフェがあったので入りたかったのですが

Rotterdam Airportで食べた Fish &Chipsでまだ食欲が湧かず断念

 

仕方なくコンビニでビールとワイン類を買ってホテルに戻りました。

 

翌日はのんびりと部屋でカップヌードルで朝食

 

土曜とあって閑散としていたので

洗濯物を持ってコインランドリーに行くことに

 

途中で不動産屋がいっぱいあることに気づき

主に別荘用の物件が多くて リゾート地なんだなぁと再認識

少し歩くと 空港バスやローカルバスのターミナルがあり

その隣が鉄道のFARO駅

タクシーにレンタサイクル、レンタル電動キックボードがありました。

駅の先にあるコインランドリーに到着して

洗濯物を放り込み

時間を持て余して 駅に戻り

こりゃ2泊したら十分だな と

とりあえずポルト手前のAveiro(ポルトガル最大の漁港)へ行こうと

特急電車のチケットを購入

それから石畳だらけの旧市街を散策

古いFiatと教会のチャペルが似合うなあと眺めていると

コウノトリの巣があってビックリ

そのまま美味しそうなレストランやカフェを探しに

Faroのシンボル的存在のカルモ教会を眺め

観光用の地図で改めて旧市街の狭さを認識

その後、Portugalの長距離バスのターミナルをみつけ

 

どんなルートがあるのかなと眺めてから

切符売り場でAveiroからスペインに行けるバスはないかと尋ねると

『Espana? 無いよ』と冷ややかな返事 

 

よくよく調べてみると

ドイツ起点でヨーロッパ中を網羅してるFlix BusとスペインのALSAがあるんだけど

このバスターミナルには立ち寄らない様子

 

さて、じゃあAveiroから先はどうしようかな

と思いながら 洗濯物をもってホテルに戻るのでありました。

 

【③に続く】


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