コロナ禍の命を守る生きる術過去に戻らぬ見直す時来
1796年5月14日、イギリスの外科医ジェンナーが初めて種痘の接種に成功した。
種痘の登場以前は、天然痘は最も恐ろしい病気の一つだった。
発症すると、高熱に引き続いて、全身に化膿性の発疹ができるため、運良く治った人もあばた面になった。
以前より、一度天然痘にかかった人は、二度とこの病気にならないことが知られていた。
また、ジェンナーは、乳絞りの女性から牛痘にかかると天然痘には罹からないことを聞いた。
そこで、牛痘にかかった乳絞りの女性サラ・ネルムズの手の水疱からとった膿を、近所に住んでいた8歳の男児フィップスの腕に接種した。
10日後に発症したがすぐに治癒し、その後天然痘を接種しても感染しなかった。
この実験は、学会には認められなかったが、ジェンナーは貧しい人たちに無料で種痘の接種を行い、次第に認められるようになった。
天然痘による死亡者は劇的に減少し、1979(昭和54)年10月末に世界保健機構(WHO)によって根絶が確認された。
子供の頃には水疱瘡にかかりました。天然痘とは違いますがウィルスの違いのようです。
帯状疱疹も体内に残っている水痘の休眠中のウィルスが再活性して起こるようですね。
今はコロナが猛威を振るっていますが、コロナの終息はいつになるのかも全然わかっていません。
ワクチン接種がやっと始まってきましたが、集団免疫となるのかさえもまだわからない状態です。
天然痘のように根絶できると良いのですが・・・。
人間の歴史は疫病の歴史でもありますね。うまく付き合っていくしかないのかも知れません。