憂楽帳:「矛盾」してていい
毎日新聞 2012年07月23日 12時37分
あまりに暑いので台所のクーラーをつけたところ、21歳の長男が汗だくで帰ってきた。「わあ、やっぱり涼しいね」と感動しながらも、こんなことを言う。「お父さん、脱原発なのに、こういうの使って、矛盾してない?」
それを「矛盾」ととるなら、矛盾でいい。いくら電力を使いまくっても、脱原発は主張できる。原発関係の 企業や省庁に勤めていても同じだ。問われているのは、福島のような放射線汚染は未来永劫(えいごう)二度と起きないと言えるのか、ということだからだ。あ るいは、最終処分場も決めず、見知らぬ未来の人々に核廃棄物を託してもいいのか、ということだ。エネルギー論というより個人の倫理が問われている。
意見とは本来そうだし、特に倫理について語る場合、地位や経歴、立場、ふるまい、過去との一貫性にとら われず、どこまでも自由であっていい。だから「電気自動車のCMに出ている坂本龍一が脱原発を語れるのか」「テクノポップで電気を使ってきた」という非難 は、問われている問題の本質をぼやかすだけだ。【藤原章生】
毎日からの引用です。間違いなく、産経のコラムを受けているのだろう。まあ、正論ではあるが、教授の擁護というか援護にしては、ちょっと弱いし。問題提起も甘い気もする。でも、リアルな感覚なんだよな、これが。(とエラソーに書いてみる)
後出しジャンケンであいこになってしまった、ような原稿と思えるのですが。。
社会運動を行う中で、批判が出るのは当然のことだろうし、教授は誰に言われるでもなくよくご存知のはずである。
ましてや、「賛核」の産経、ああいうことを書きたくもなるでしょう(無記名というのは問題だが)
まあ、言えるのは、どちらの書き手も教授の音楽には興味なさそうな気がする。YMOも。
昔からのファンとかって、嘘つかないだけ(と断定しちゃったけど)、毎日の方が良心的ではある。
「命を賭してまで作り出す電力を使用しつづけるの? もっと別の方法があるでしょう?その方向にいかなくちゃ!」
と、いうのがオイラの理解である。実際、今、東京電力管内では原発って動いていない訳だしね。
このままでも行けるんじゃね?と思っている人も多いはずだ。
あえて再稼働させる必要性って?安全確認したの?っていう。
前にも書いたけど、主張するのは自由なんだよ。それに賛成したって反対したって、それも自由。
オイラ自身はどうなのか、非常に悩んでいるところです。ま、日和見派で、いいですよ。