【第43節】△2-2愛媛FC(H)
たとえ消化試合を圧勝したところで、心からは喜べないかもなぁ…と、選手も心の奥で思っていたかは知らないが、モチベーションの低い立ち上がりに、こちらも気分が盛り上がらない前半戦。ところが、先制されてからは、場面転換が次々に訪れ、まずまず「楽しめた」試合になった。
失点後、目が覚めたように攻め立てた10分間、ハーフタイムのブーイング、後半開始早々の猛攻と芸術的クロス、丹羽の退場で暗転、きれいにブロックを形成して食い止めた後半、退団が決まったタレイの思い出投入。消化試合を、ただの消化試合にしないエンターテイナーぶりだった…のだが。
これで最後の場面、若い衆が猛然とゴールに向かって走り抜く姿を見せてくれていたら、エンターテイメントとして完成していた。J1時代の万博や大宮で見せた、若々しく捨て身で走りきった、あの再現を。ところが、防戦に力を割くという体たらくの終幕。これでは「楽しめた」が単なる嫌みにしかならない。
センターラインにユースケ、北斗、柳楽。脇を固める城後とジュン。文字通り、彼らを中軸としたチームにならない限り、クラブに未来はない。そういう意志を込めたスタメンだったのなら、最後までピッチに残しておいてほしかった。ランニングハイを超えさせなければ、いつまでたっても覚醒しない。
「ベストメンバーで勝利を」「レギュラーは勝ち取るもの」…というのは正論だが、それだけでは癒えないほど、傷は深い。■
たとえ消化試合を圧勝したところで、心からは喜べないかもなぁ…と、選手も心の奥で思っていたかは知らないが、モチベーションの低い立ち上がりに、こちらも気分が盛り上がらない前半戦。ところが、先制されてからは、場面転換が次々に訪れ、まずまず「楽しめた」試合になった。
失点後、目が覚めたように攻め立てた10分間、ハーフタイムのブーイング、後半開始早々の猛攻と芸術的クロス、丹羽の退場で暗転、きれいにブロックを形成して食い止めた後半、退団が決まったタレイの思い出投入。消化試合を、ただの消化試合にしないエンターテイナーぶりだった…のだが。
これで最後の場面、若い衆が猛然とゴールに向かって走り抜く姿を見せてくれていたら、エンターテイメントとして完成していた。J1時代の万博や大宮で見せた、若々しく捨て身で走りきった、あの再現を。ところが、防戦に力を割くという体たらくの終幕。これでは「楽しめた」が単なる嫌みにしかならない。
センターラインにユースケ、北斗、柳楽。脇を固める城後とジュン。文字通り、彼らを中軸としたチームにならない限り、クラブに未来はない。そういう意志を込めたスタメンだったのなら、最後までピッチに残しておいてほしかった。ランニングハイを超えさせなければ、いつまでたっても覚醒しない。
「ベストメンバーで勝利を」「レギュラーは勝ち取るもの」…というのは正論だが、それだけでは癒えないほど、傷は深い。■