Athletic Club de Fukuoka

アスレチック福岡

ターニングポイント

2007-04-26 | ビルバ王07

△2-2C大阪@博多の森

7分間だけだった林とリンコンのツートップ。
極端なパワープレーに出るかと思いきや、
リティは思い直してワントップに戻した。

パスサッカーにこだわってきたことで、
チームは少しずつレベルアップしてきた。
が、そろそろ相手にも対策が浸透しはじめ、
手詰まりになる時間帯も目立ってきている。

どこまでパスサッカーで押し通していくのか。
それとも効果的なロングパスを織り交ぜるか。
そろそろターニングポイントにきているとは思う。

ただし転換の条件は、久藤や布部の代わりに、
城後や本田が入ってもベースが崩れないこと、だ。
個人的には、もう少しこのまま粘ってほしいかな。
チームとして自信を持てるスタイルが確立すれば、
若い選手を組み込みやすくなるはずだから。
今、苦しんでおけば、夏場が楽になると思う


当初から言ってきた通り、1クールは見守りたい。
苦戦を打開できるストライカーも目覚めつつあるし。
「目標は20点」という林に「20点!?」と清水さん。
まぁ見てて下さいませ。■


流動性

2007-04-23 | ビルバ王07
○3-0草津@群馬

対角線にいたはずの左SHと右SBの兄弟が、
PKエリア正面でパス交換するシーンがあった。
この「流動性」こそが、目指す形の一つだ。
目まぐるしいポジションチェンジで翻弄し、
草津の守備陣は目が回ったことだろう。

こういう試合を目の当たりにすると、考える。
古賀はやっぱりスーパーサブかな、と。
一撃必殺のクロスは捨てがたいけれど、
そのスタイルは流動性に溶け込みにくい。
薄くなりがちな中央の守備のフォローにも、
兄の方が精力的に顔を出してくれるし。

その代わり、狙いを絞って勝負にいく
後半途中からの投入には打って付け。
流動的から直線的にギアが入れ換わり、
試合のリズムが変わる。ここでも翻弄だ。
林とリンコンの使い分けとは逆かな。
だから、古賀先発の序盤勝負もおもしろい。

ゲーム運びが少しずつ多彩になってきた。
サポの目を楽しませるチームになってきたね。■

逆転の記憶

2007-04-20 | ビルバ王07

先に2点を失ってからの逆転勝ちなんて、
草津との初対決くらいしか記憶にない。
逆転には強靱な精神力が必要なだけに、
ナイーブな仕様のチームには珍しいことだ。

ただ、当時の草津とは力の差が大きかったし、
言うほどの精神力は必要なかったとは思う。
が、今年の草津はそう簡単にはいかない。

とはいえウチも、随分たくましくなったと感じる。
なにしろ昨期の終盤、かなり鍛えられたからね。
しかも、どんな難局でも立ち向かっていれば、
何が起こるか分からないことも、体に刻めた。
マグノのシュートがポストに当たったりだとか。
さらに監督がゲルマン魂の持ち主になって、
リティの強気が少しずつ浸透してきたようだ。

今回の草津遠征には本田が帯同するらしい。
チェッコリのバックアッパーだとは思うけれど、
出場機会があれば図太くチャレンジしてほしい。

若手が特にナイーブなのも「仕様」だからね。■


夏場に備えて

2007-04-17 | ビルバ王07
○1-0愛媛@博多の森

バーのはるか上に外れたはずなのに、
ため息ではなく、拍手が起こった。
SBに移った宮本の豪快なミドルシュート。
複数のポジションをこなすトオルの存在が、
チーム力を低減させない活力源になっていた。

試合中にDFラインが入れ替わる非常事態。
それでも、2試合連続で完封できたことは、
今後の長丁場を考えてもプラスになる。

攻撃陣でも、久藤がスタメンから外れた。
チームの心臓なだけに、影響が心配されたが、
引いた愛媛を相手に前半は決定機を作った。
しかも、これまでにない形がいくつもあった。

崩しきれずにリズムを悪くすることは、よくある。
が、ズルズルいかずに久藤投入で建て直せた。
今後、久藤や布部がへばってくる夏場の時期に、
こういうパターンが計算できれば成績も安定する。

辛勝だったが、勝った意味は小さくない。■

ハードル

2007-04-12 | ビルバ王07

△0-0札幌@西が丘

理想に限りなく迫った「美しい崩し」だった。
アレのスルーをリンコンが決めていればなぁ…。
でも、目先のみにこだわらない勝負をしたのは、
試合結果とは相反して、好印象だった。

ミッドウイークの試合、しかも雨のアウエー。
フツーに考えれば、慎重に守ることを優先し、
ロングボールを多用する戦略をとりたいところ。
しかし、そうしたところで勝つ確率が大幅に
高まったかというと、実はそうでもない。
いみじくも三浦サッカーが証明してくれた。

結局は、互いにミスでピンチを招いていたわけで。
雨だからパスサッカーを棚上げするのではなく、
雨でも遜色なくやれる技術と落ち着きを磨くこと。
J2の長丁場と、その後のJ1定着を考えれば、
常にハードルを高く設定しておくべきだし、
今は成長の流れを切らないことが大切なのだ。

ミスを恐れてロングボールに頼るばかりでは、
いつまでたっても「雨が苦手」なままだしね。■


ポジティブ

2007-04-09 | ビルバ王07

○2-1東京V@博多の森

胸トラップからの一連の流れは言うまでもない。
それ以上に、ポジションを崩してでも飛び出し、
前線でプレスに走る姿が印象に残った。

「一連の流れ」について、恭平は試合後、
「ポジティブにトライした」と振り返っていたが、
それは90分を通じて当てはまる姿勢だった。

久藤と布部が絡むとき、うちは「動きだす」。
それは良くも悪くも2人がキーマンだから。
確かに、彼らが一緒に動いてくれれば安心だ。
半面、2人のベテランに頼りきってしまうと、
彼らがマークされたり、疲れたりしたとき、
チーム全体が停滞してしまう。

2人が絡まない時でも積極的に動けるか。
特に前線。それが「残り3分の1」の課題を
解決するために不可欠なことだと思う。

その意味でも「一連の流れ」は価値があった。
恭平やアレックス以外の選手たちにも、
どんどんとポジティブにトライしてほしい。
組織的な戦い方だけでは、じり貧になる。

もちろん「個」に頼るだけでは、もっとじり貧。
目の当たりにして、学ばせてもらいました。■


希望の星

2007-04-06 | ビルバ王07

1年ぶりにホームに帰ってきたエースを、
サポーターが「14」の紙を掲げて出迎えた。
故障から復帰した山下芳輝は期待に応え、
難しい態勢から左足で決勝点をたたき込む。

2001年4月29日、博多の森での東京V戦。

その後、山下はクラブ初の代表に招集される。
コンフェデ杯のブラジル戦に先発するなど、
希望の星の活躍に明るい未来を夢見たものだ。

ところが、その年の第2ステージは、得点「0」。
若きエースの不振とともに、クラブもJ2に沈んだ。

とはいえ、ベテランに頼るばかりでは先が見えない。
浮沈のカギを握れるくらいの若武者をどう育てるか。
でなければ、クラブの継続的な発展は望めない。
降格し、山下らが出ていって、ようやく気づいた。

J2時代の希望の星だった大塚が復帰した。
近い将来の希望の星である鈴木惇も合流した。
あとは、現時点での「星」が出現するか…。

山下の復帰戦以来、6年ぶりのホーム東京V戦に、
林が帰ってくる。■


オフサイド11

2007-04-03 | ビルバ王07

●1-2京都@西京極

裏を取られるのと紙一重ではあるが、
ラインを高く保とうという姿勢は見て取れた。
また一つ、課題解消に近づけたかな。
負け方は最悪だったけれど…。

試合後、中払が福岡のサッカーを評して、
「ロングボール主体」と話したようだけど、
それを京都に言われたくはありません。
中盤のバリエーションは着実に増えている。

ただし「残り3分の1」の課題は相変わらず。
この試合に限らず、シュートが少なすぎる。
最後に崩す仕掛け、アイデアも物足りない。
ゴール前でこそ主体的な姿勢が必要なのだ。

3分の1まで運び、あとは外国人に託す…。
うちはそうはいかないし、目指すべきでもない。
時間はかかるけれど、目線は高く保ちたい。

とはいえ、そこまで我慢できるかなぁ…。
最悪の負け方に心が折れませんように。■