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もう子供ではない私の子供たちに

2021-05-06 06:31:00 | 日記
子どもが産まれたときのことは忘れられない。
長男が産まれた瞬間に、子どもって良いものだと思った。生きてこの世にあることが、決して悪い事ではなくて、良いことだったんだと気付かされた。

離したく無いと思った。そのまま一緒に居られたらと願った。
が、すぐに乳児室に連れて行かれてしまい、授乳の時にしか会えない。
私のわずかに芽生えた母性は、一週間後には消えてしまっていた。
それはとても残念なことだったと今も思う。
以後長い間、自分のことを、子どもをうまく育てられない動物園の動物と同じだ、と思っていた。

出産予定だった病院には、弟が車で連れて行ってくれた。主人は出張で遠くにいた。
弟は病院で「ご主人」と呼ばれてしまったと言って、照れていた。または憤慨していたのかもしれないが。
今は弟と義理の妹が、子どもたちや私を物心両面で支えてくれている。不思議なものだと思う。


愛情のない母親だった。節約の出来ない妻だった。掃除が下手だった。料理も得意ではなかった。生きる上での優先順位が分かっていなかった。人との付き合い方が分からなかった。

生きている事に感謝が出来なかった。つまりは他のことにも感謝が足りなかった。

感謝のないのが何しろ一番いけなかった。今はありがたいことに、それがダメな事が心底分かる。
別れた主人も感謝のない人だった。同類だったと思う。

もう子どもたちに謝るのは止めにする。
これからは感謝と愛情をもっと出せるように頑張ります。

結果的に壊れちゃったけれど、家庭を精一杯守ろうと、ひとりで頑張っていたつもりだった。
主人を裏切ったこともないし、病気になっても一生懸命看病した。
へんなコダワリが強かったから、いろいろ困らせていたのだろうけれど、それもお互い様だったかもしれない。

私の元に生まれて来てくれた三人の、今は大人になった子どもたちに感謝します。
残念ながら生きて産まれて来れなかった子どものことも、忘れない。

そして私に、感謝と愛情を自分から出すことの大切さを教えてくれた、伊勢白山道さんのブログに心から感謝いたします。













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