デジタル画、始めました。

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アルが家に来た

2021-04-22 17:16:00 | 日記
アルは保護犬だった。
「ちばわん」という団体から長男が貰い受けた。
成犬で大人しくて甘えん坊で吠えない犬だった。
ちょっとだけ(だいぶ?)大きかったので、母は文句を言った。膝に抱きたかったようだ。
家に連れて来たボランティアの方が
「1年ほど家で飼っていたのだが貰い手が見つからず、このまま飼うことになりそうだと思っていた」と言っていた。
東日本大震災のあった年のその日「ちばわん」が引き取らなければ、次の日にはこの世にいないはずだったとも聞いた。

性格の良い甘えん坊だったので、母の介護で家に来る訪問入浴のお兄さんお姉さん、在宅医療の先生やスタッフの方々、皆でアルをかまって下さった。
もちろん元来犬好きだった母も、アルの大きさに文句を言いつつ可愛がった。
ある時ケアマネジャーさんとの打ち合わせ中に、珍しくアルが吠えたことがあった。
「吠えないように手術してあるのだと思っていた」と言われてびっくりした。

長男が結婚して出て行き、
そして母が亡くなって、アルは超ヒマ犬になってしまった。