汗と涙の着物生活 

突如着物に目覚め、ついに着物作成に挑戦。着付けに涙し、とどまらぬ物欲に冷や汗の毎日。

お見舞い申し上げます

2011-03-17 | その他
今回の震災に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
また現地で救援、復旧に携わっている方にはエールをお送りします。

多少の混乱はあるものの、地元で無事に過ごしつつ、だんだんと明らかになってくる被害の大きさや悪化する被災地の状況を見ていると、後ろめたい気持になります。
そういうわけで着物をテーマにしたこのブログにも向き合う気持ちになれませんでした。
でもこの時に考えたことをつづっておくのも、後日に自分のことを考えるよい材料になるかと思い、いまPCに向かっています。(私の会社は昨日から自主通勤(実質、自宅待機)となりました)


地震のあったとき、私は会社(東京)で会議中でした。大阪オフィスから出張中のメンバーが「阪神大震災の時の揺れと違う」と話していたものの、会社では何か落ちるということもなく、当初はそれほどのものではないという認識でした。
ただ東北沖が震源と聞き、「津波がまずいのでは」ということがとっさに頭に浮かんだのです。

夫が数年前まで岩手に赴任していたので、三陸付近も旅行で何度か出かけたことがあります。印象的だったのは、以前の津波の後を町ぐるみで残そうとしていたこと。あちこちに「この前の津波ではここまで波が来た」という印がありました。

そのあと襲った津波は、そのマークを越えていったとのこと。訪れた街の被災した様子がTVなどでうつされると、暖かかった旅先の人々のことを思い出して、スイッチを切らずにはいられませんでした。


今もこの寒さの中、救援を待っている方がいます。
しかし今回の地震の特徴的なところは、本来救援の受け皿であり司令塔となるべき自治体事態が、なくなってしまって機能不全になってしまっているところなのだとか。
現地への直接支援は、阪神大震災の時の混乱の経験から、原則「受け入れない」、自治体を通してということになっていますが、肝心の自治体が機能していない状態では、NPOなどのある程度オーガナイズされた民間の組織力を活用するのがよいのかもしれません。

今回の地震で多少でも明るい気分になったのは、すぐに広がった、各人それぞれの支援です。
私の会社でも社長の掛け声のもと、FACEBOOKを通じて以下のような活動を始めました。

■KIBOW
http://www.facebook.com/update_security_info.php?wizard=1#!/kibow.jp

それ以外にも知人が自分の仕事の範囲で支援をしようとしていますのでご紹介します。

■竹蔵龍オンラインサイト:リサイクル着物や小物を買うと、その一部が寄付される仕組みです。
http://takekuraryu.ocnk.net/

それ以外にも楽天に出店しているショップでも売り上げの一部を寄付にあてることを表明しているところもあるようです。
ヤフーオークションでもヤフーポイントを寄付できる仕組みを導入していますね(私も寄付しました)

被災地を思って感じる心の痛みをちょっとだけでも軽くしたく、まずは寄付という形をしています。
少し落ち着いてきたなら、キャリアカウンセラーという立場からできることを考えたいと仲間と話しています。
また、着物業界は、この震災でいっそう衰退が心配されています。
着物ファンとしては、そうならないよう、被害に遭った産地のものを中心に買っていきたいなあと思っているところです。ああ、気持ちは盛り上がっているのに、それなのにお財布の中は…微力です。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『あの』 (カンナ)
2011-03-17 19:51:03
安穏な日々が懐かしいです。
明日で丁度 一週間となりますね。
マヤ文明が “2012年” と予言していますが、その前触れなの? …と不安を感じております。
御主人、岩手に赴任なさっていたのね。
それでは、お辛いでしょうね…。
私の従妹は今、FM岩手でパーソナリティをやっています。
彼女は東京在住なので無事でしたが、今 大変だと思います。
被災地の方々に 何て言葉をお掛けしたら良いのか 未だに分かりません。
私も、あるサイトからほんの少しだけ寄付させて戴きました。
こんな事しか出来ない自分が情けないです。
一日でも早く、少しでも心が癒えて 復興される日が訪れます様に…。




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Unknown (のの吉)
2011-03-18 00:29:23
いずれ、諸々踏ん切り(キモチの整理?)がついたら、
また、お着物関連でご一緒させてください。



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Unknown (黒猫)
2011-03-18 16:19:28
私のブログは青木のパーティー以来更新してないもんで、あの時の写真を見るたび「なんて平和だったんだろう」と、、。
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岩手 (はつき)
2011-03-18 23:03:42
かんなさん
マヤ文明はそんなことを予言していたんですかー!何かあるんですね、今年は。

岩手の裁判所の前には、「石割桜」という、岩を割って育った桜の木があります。
被害に遭われた方には、「石割桜」スピリットを発揮し、この困難に打ち克っていただきたいです。私達一人一人にできることはわずかだけど、何かせずにはいられない気持ちですね…。
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きもの (はつき)
2011-03-18 23:05:33
のの吉さん
気持ちの踏ん切りをつけるためにも、着物で気分を盛り上げた方が良いんでしょうね。
被災地エリアで買うべき着物関連のものはないか、物色中です(^^)。それが被災地支援につながれば!(単なる物欲?)
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日常のありがたさ (はつき)
2011-03-18 23:07:26
黒猫さん

私もこのエントリーを書く前に、書きかけていた日記を見て、なんだか隔世の感がありました。
ビフォー2011.3.11/アフター2011.3.11で、記憶していくんでしょうね。
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石割桜 (やっぴー)
2011-03-19 10:51:21
上の方のコメントレスでのお話にやっぱり!と (^-^)b
先ほど拙ブログで、はつきさんのレスに石割桜を
書いたとこでした。
あれはいつ見ても感銘を受けます(今回は更に)。

沿岸部はいつも津波の恐怖を身近に感じていて
チリ地震の時がここ100年では最大でした。
今回は、それを遥かに凌ぐものでしたから…。。。
それにつけても某番組での有識者(?)の
「津波の防災訓練はどうなってたんでしょうねえ」発言に
すごい憤りを感じました
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岩をも突き抜け… (はつき)
2011-03-20 09:03:13
やっぴーさん
そうですよね、今こそ「石割桜スピリット」です!
岩手を訪れた時、書店の郷土史コーナーにおいてある本は、宮澤賢治につぐぐらいの多さで三陸沖の津波についての本があったのも記憶に残っています。今回は過「未曾有の」という規模でしたが、過去何度も災害を乗り越えられてきた皆さんの力を信じています。
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