仕事疲れに忍び寄る罠

先週から今週、仕事の忙しさがピークを迎えた。
「グローバルにおける水平分業戦略において・・・」とか、「中国市場の勃興期はさほど長続きはせず・・・」とか、ガラにもないややこしいことを書き続けていた一週間。身も心も頭もすっかり疲れてしまった。それなのに仕事が終わらない。

多少はリフレッシュした頭で週末に家で続きに取り組もうと、思い切って仕事を切り上げ、早々にオフィスを出た金曜。どうもさえない気分のまま、気がつけば銀座一丁目。

自慢するほど長期間ではないが、私としてはがんばって、心に堤防を作って最近、押さえていた物欲。しかし仕事のストレスで膨れ上がり、ついに押さえきることができなくなった。


堤防決壊。
物欲流出。


買ったのはこれ。



マイファースト結城紬になる。


アンティークモール「きもの青木」にて購入。
ホームページで紹介されており、古いもののせいかお手頃価格だったので、すぐに売れてしまうだろうなあと思っていたのに、ああそれなのに。

もうひとつ、無地の蘇芳色の結城も気になっていて、実はこちらのほうがサイズ的にはぴったりだった。無地紬だったら歌舞伎座や大寄せのお茶会など、やや改まった場にも着ていけそうだから、藍色絣模様より応用範囲が広いかな。ピンク系だけど、落ち着いた色で可愛らしすぎずいい感じ。

でも結局藍の絣柄を選んだ。決め手になったのは、絣柄の種類と色目。伝統的な柄であるものの絣って着るのがとても難しい。へたをすると街娘のようになってしまう(笑)。逆にモダンなものは、マニッシュすぎて小柄な私には似合わないことが多い。過去に気になった結城はあったけれど、どれも柄がぴんとくるものが少なかったのだ。ところが今回見つけたこの柄は、モダンさと素朴さの程度が私にはちょうどよかった。藍色も黒に近いほど濃く、きりりとした感じ。

それから羽織ってみたときの軽さ。びっくりしましたよ。かなり着込まれているからだと思うけど。無地のほうが少し新しい分、こんな軽さは感じられず。結城って本当に軽いんだー、と実感できた次第。

いま、寸法のお直し中。今が一番活躍できる時期なのですぐに着られないのはちと悔しいが、長い人生、これからは「私には結城がある」と思うと、寒い冬も楽しみではないか！

あ、その前に寒いお財布をなんとかしないと・・・