歌舞伎座開場記念展 「歌舞伎 江戸の芝居小屋」＠サントリー美術館

これだけの歌舞伎の長い歴史資料をまとめて見られたのは初めて！
「出雲阿国」から現代までの歌舞伎にまつわる資料を一挙公開。見ているうちに、おのずと血中アドレナリンが増すわ～（笑）。



特に私が面白く見たのは、劇場の中を描いた浮世絵の数々。
上演中の劇場内を観客と役者とを描いたものは、過去の見たことはあったけれど、楽屋の様子まで描いたものは初めて見た。
これが本当に生き生きと描かれていて、裏でお互いに話していることが、まるで聞こえてきそうなぐらい。
また、役者や裏方スタッフが、楽屋のどこに描かれているかで、その人たちがの「ランク」が一目でわかるのも面白い。

上演中の劇場の絵は、ものすごい数の観客が描かれているのだけれど、一人一人の表情や服装が細かく描かれていて、これも見ていてまったく飽きない。
描いた本人が、絶対面白がって描いていたと思う。その面白味が、時を経て伝わってくるようだった。

浮世絵だけでなく、戦後の歌舞伎上演が禁止されていたころのGHQの検閲印の入った台本などもあり、伝統芸能として支持されている歌舞伎も、何度も危機を迎えていたことが思い出された。

さて、この日の着物は、春になると着たくなる薄グリーンの「なんちゃって紅花紬」。
帯は、歌舞伎にちなんだものを着たいよねー、やっぱり…ということで「かまわぬ」柄の帯。



ご一緒したのの吉さんも、やっぱり歌舞伎にちなんで「暫」を描いたもの。
かっこいー！




そのあと、「awai」にまだ行ったことがないというのの吉さんと、awaiを訪問。
あやうく帯を買いそうになってしまった(汗)。
いや、その時は本気でほしいと思い、合わせたい着物を持って再訪するつもりだったのだが…
直後に別のものがいろいろほしくなって…
まあ、結局、どちらに転んでも、歌舞伎座開場に向けて出費がかさんでしまったのである…。
これ以上、待たされると、また余計なものを買ってしまいそうだから、早く開場してね！