汗と涙の着物生活 

突如着物に目覚め、ついに着物作成に挑戦。着付けに涙し、とどまらぬ物欲に冷や汗の毎日。

身体と服装の表現について考える

2009-11-26 | 考えたこと
着物を着るようになって、古くからの体や服装に関する言い伝えを改めて実感することが多い。

たとえば、「衿を正す」。

着物では衿の部分が洋服以上に目出つ。たぶん、基本的に同じ形をしているから、他人と比較しやすく、下手なのが目脱体と思うのだけど。それだけ、衿をきちんとするのは難しいし、私はいつも苦労している。

形が均一な着物では、衿をどう出すかによってその場に臨む心持を表す。お茶会などのお堅い場所なら積め気味にするし、くだけた粋な風情をだしたいのなら、衿を抜く。半襟に凝ってそれをアピールしたいなら、着物は開き気味にして、長襦袢についた半襟部分を広く見せる。

衿を正すというのは、硬いシーンでは、衿は緩めずきちんとつめ、そのことによって自分の改まった姿勢を表したのだろう。

それ以外でも「折り目正しく」という表現は、折りたたむことを前提としていない洋服の世界では出てこない表現では?
着物では皺はNGだけど、きちんとたたんだときにできた「折り目」は許される。ただし、決まったところにまっすぐとした線でないといけない。文字通り「折り目正しく」あることが求められる。

着物を着ながら、「あー、この表現ってこのこと言っていたのね」と一人で納得している私。

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