■市長は何をしているのか?
多くの市町村でやっている全住民への商品券配布はしない。業種を問わない事業者への支援金も、民間病院の経営支援も一切なし。市長のメッセージも聞こえてきません。
こうした未曾有の危機だからこそ、政治家の真価が厳しく問われます。
■混迷する市立病院
一部改築予定を新棟建設に方針転換。そのため、あちこちで矛盾が生まれ、とうとう設計事務所と裁判ざたです。
しかも、裁判結果を待たずに、さらに見直し、現行から108床も減らすことになりそうです。
基本設計からやり直して完成は早くて8年先。3期目の最大のつまづきが市立病院問題、でも反省の声はありません。
■人口減に打つ手なし
苫小牧市に人口で抜かれ、近いうちに帯広市にも? あちこちでそんな声が聞こえます。
歯止めをかける要は子育て支援策、その指標が子どもの医療費助成です。市は入院だけ延長を検討していますが、見劣りは変わりません。
通院助成 | 入院助成 | 管内市町村 |
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小学校入学まで | 小学校卒業まで | 釧路市・釧路町 |
高校卒業まで | 高校卒業まで | 白糠町・鶴居村・厚岸町・ 浜中町・弟子屈町 |
大学卒業まで | 大学卒業まで | 標茶町 |
医療費相当分の商品券等を交付している自治体もあります。
■市営住宅も高値の花?
国際バルク戦略港湾、市立病院の新棟、そして鉄道高架、大型工事が目白押しで、生活密着型の仕事は後回し。その典型が市営住宅です。
今年上半期の募集では、単身希望者が174人。でもすぐに入居可能なエレベーター付あるいは低階層の空き室は16戸だけ。まだ使える美原団地を5棟も減らす予定など、やっていることは逆さまです。