さるやは行く!!!  

何にでも興味があるが長続きしない。
そんなさるやが毎日を目標にアップしている、気まぐれなブログです。

倉岳山物語。

2006年11月04日 | 魅惑の山登りの話。
上野原を過ぎる頃になると、さっきまでの泣き出しそうな曇天が嘘のように、一筋の光が天上から差して来た。
この先の陽加減が楽しみとも思える一条の希望だった。
早く登らねば、早晩天気が下ることは、乗り換え前に、今流行の携帯天気予報で確認済みであった。
富士は無い。
雲に、霞に、天上いっぱいの青空とて、望むべくも無い。
この山に登れば、富士が見えるはずであったが、既に、天上に見えてくはずの3,776mは、厚く雲の中である。
目の前の乗客は、女の一人旅を益々心細くする様子で、先程来、意味の分からぬ唸り声を上げている。
同じ駅で下車せぬことを祈りつつ、次が下車駅であることを悟られぬよう、絹子は何食わぬ顔で、男に隠れて、下車の準備を済ませた。


・・・・・と・・・始まった 倉岳山物語です・・・・

 

                      おそまつ・・・・


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2 コメント

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今回は・・・ (河童)
2006-11-06 03:59:26
どんな事件が待っているのか!
絹子って誰っ!!!!!!!!!
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河童さま、コメントありがとうございます。 (さるや)
2006-11-06 14:33:48
絹子って・・・・・誰なんでしょう?
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